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【韓国】ノリと勢いで決めた韓国留学

【派遣先】韓国外国語大学校 【留学期間】平成27年2月~平成28年3月
行政政策学類2年 黒澤 真梨

 

なぜ韓国語を始めたのか

韓国語の勉強を始めたのは大学入学後でした。普通の学生と変わらない非英の初級として受講したのがきっかけです。韓国留学中に「なぜ韓国語の勉強を始めたのか?」という質問をよく受けました。韓国語を勉強中の留学生たちは、K-POPが好きだから、韓流ドラマが好きだから、韓国の美容に興味があったからという理由とがほとんどです。しかし私はその質問を受けたとき必ずと言っていいほど「んーノリかな?」と答えていました。こんなこと言ったら、韓国語を教えてくださった伊藤先生や国際交流センターの方々に怒られそうですが、非英を選ばなくてはいけないときに、目をつぶって指を差したのが韓国語でした。もちろん理由があって語学を勉強することは素晴らしいことだと思います。でも必ずしも特別な理由があって始めたわけではない私が1年間留学することになるのだから、人生どうなるか分かりません。

なぜ留学しようと思ったのか

「なんで留学したの?」これもよく聞かれる質問です。こんな適当な理由で始めてしまった韓国語ですが、何か物事を始めたら極めたい自分の性格上、どうせやるなら留学して完璧にしたいとふと思ったのです。これは私の育ってきた環境にあるのかもしれません。私の両親は幼い頃から世界で活躍してほしいと世界各地に連れて行ってくれたり、英語を習わせてくれました。「マリ」という名前も外国人が発音しやすい名前だから付けたと言っていました。そんな私の家庭の話は置いといて、このような環境で育ったので、留学というものをごく普通のことに感じるようになっていました。ネット上や身近な友人から「親の反対を押し切って留学しました!今は頑張りを認めてくれています!」なんて美談を聞くこともありますが、私の両親は良くも悪くも反対することなく、「どんどん外に出て頑張ってきなさい!」と言ってくれました。そんな周りの環境もあって、留学することを決意しました。

留学前

先ほど申し上げた通り、韓国語は非英初級として受講しました。私の場合1年の7月の時点で留学に応募し、恐らく9月ぐらいには留学が決まったと思います。韓国語を始めてわずか3か月、やっとハングルを全部読めるようになったぐらいのレベルで留学しようと思い立ったのだから、今考えると本当に怖いもの知らずの末恐ろしい学生です。先生方もさぞ驚いたことでしょう。留学が決まった後期は授業とは別に独学で進めました。具体的には、韓国朝鮮語初級のテキストを最後まで終わらせました。留学直前には韓国語の能力の指標となる韓国語能力試験(TOPIK)2級に合格しました。

留学中の学校生活

韓国外国語大学において私たち交換留学生は「語学堂」と呼ばれる、韓国語養成課程の所属になります。語学堂は1級から6級まであり、1級が最も簡単な級、6級が最も難しい級になっています。オリエンテーションの日に、筆記試験と面接試験が行われます。最初に筆記試験を行い、その筆記試験の解答率を見て、先生が口頭で質問します。もちろん韓国語です。

外国人留学生たちは月曜から金曜、9時から13時までこの語学堂で韓国語を学びます。1日4時間×5日×10週=200時間それをさらに4学期ですから、韓国語能力が相当伸びることは間違いありません。福島大学で勉強したらせいぜい週3時間、韓国外国語大学では週20時間ですからこの差は歴然です。しかも、韓国語を学習するために語学堂に通っているのに、授業はすべて韓国語で行われます。なんだかとても矛盾していますよね。常にスピードラーニング状態です。最初の頃は先生の言ってることの半分も分かっていませんでしたが、自然と聞き取れるようになったのですから、スピードラーニングを信じてしまいそうです。そして授業が終わると、みんなで学食や外のお店で昼食を食べます。 午後は自由です。交換学生の場合、単位のために午後から韓国人学生の正規授業を受講する場合もありますが、正直これはかなり厳しいです。韓国人学生たちが勉強する内容を、語学堂に通っている私たちが理解することはなかなか大変です。教授が何を話しているのか理解することで一苦労です。私は福島大学に5年間在籍することを既に決めていたので、単位のことはあまり気にせず、午後は外国人の友達と遊ぶことを優先していました。

留学中の日常生活

私は韓国外国語大学の国際学生寮に住んでいました。恐らく、福島大学から交換留学生として派遣される場合はここに入寮することがほとんどだと思います。ここの寮は男女合わせて700人が住むとても大きな寮です。私が見た感じ、半数が韓国人、半数が外国人だと思います。部屋は2人1部屋です。トイレとお風呂は別ですが、2人のスペースの間に仕切りなどはありません。つまりプライベート空間はありません。私は1年間でルームメイトが3人変わりました。1人目は韓国人の年下の学生、2人目は韓国人の年上の学生、3人目はカザフスタン人の学生です。1人目と2人目とは上手くやっていましたが、3人目のルームメイトは生活習慣や文化にあまりにも違いがありすぎ、ちょうど韓国生活に慣れて疲れも出始めていた時期だったのでかなりストレスでした。この留学生活の唯一の不満はこの寮生活でしょうか。韓国の物価は日本とほとんど変わりませんが、食事や交通費、衣類や化粧品は日本より安い気がします。食事も外大周辺は学生街なのでとてもお手軽ですが、ミョンドンやホンデなどの繁華街に行くとやはりそれなりに高いです。トイレットペーパーや洗剤などの生活必需品、野菜果物は日本より高いです。ちなみにわたしはファッションが好きなので、お手軽な韓国ファッションをとても楽しむことができました。

留学中の友人関係

元々割と社交的で人見知りしない性格だったこともあり、友達作りは苦労しませんでした。韓国外大に来ている留学生を見てみると中国人がやはり多く、その次に日本、台湾などの東アジア圏、意外と多くて驚いたのが、ウズベキスタン、カザフスタン系の人たちです。もちろんヨーロッパやアメリカ、中南米の子もいます。韓国は年齢を大変気にする文化です。わたしは大学2年で留学したこともあり、韓国ではいつもマンネ(末っ子)でした。マンネはオンニ(お姉さん)やオッパ(お兄さん)を立てなければいけないですが、その反面、ご飯をごちそうしてもらえたりと得することもよくありました。もちろん日本人の友達もいましたが、日本人で固まって行動するのがあまり好きではなかったので韓国人と中国人の友達が多かったです。英語も割と話せる方だったので、ヨーロッパ系やアメリカ、中南米の友達とよくクラブに行ったりもしました。外国人の友達は日本文化に大変興味を持ってくれているので、もし留学を考えていて外国人の友達が欲しいなら、日本の歌手やアニメ、漫画を少し勉強していくといいかもしれません。

留学中の語学力

恐らくこれが一番気になることだと思います。留学に来た頃、正直自分は少しぐらいなら韓国語出来ると思っていました。でも実際に韓国人が話す韓国語は速いし、わたしたちが習うような丁寧で正しい文法は使ってないし、流行語や若者言葉もあって、ほとんど理解することができませんでした。しかし語学堂で韓国語しか話さざるを得ない環境にあったことや、積極的に友達と遊んだり、サークルに入ったり、アシアナ航空の外国人プロジェクトに参加したりと、自分から韓国語を使うアクションを起こすことによって、1年経った今では、韓国語でわからないことはほとんどなくなりました。韓国人ともスムーズに会話することが出来ます。元々、日本語と韓国語は文法や単語が非常に似ているため、習得しやすい言語の1つでもあります。2014年の4月に韓国語を始めて、およそ1年半で不自由なく使いこなせるようになりました。

反日感情

最後に伝えことがあるので、この項目を作りました。留学前、よく周りから「韓国って反日やばいんでしょ?大丈夫なの?」と耳にタコができるほど言われました。そのせいか、正直来たときは私自身かなりビビっていました。そんな私が1年間住んだうえで伝えたいことは、韓国の人は思ったより全然反日じゃない!むしろ日本大好き!ということです。友達同士で話すとき、韓国人の友達はみんな日本大好きだよ、行ってみたいと言ってくれます。あれは政府の問題だから、わたしたちには関係ないよと言ってくれます。一度、地下鉄の中で日本語を話していた時に、乗客のお兄さんが携帯の画面を見せてきたことがありました。恐る恐る画面を見てみると、Google翻訳で「私は日本が好きです。韓国楽しんでいってください」と書かれていました。本当の韓国はそういう場所なのです。全員が反日ではないとは言いません。しかし、日本にも韓国を叩く人がいるように本当に一部の人たちなのです。これは実際に韓国に住んでみないと分からなかったことですし、わたしも留学していなかったら、韓国人は全員反日だと信じていたと思います。ですから、今回留学したことで本当の韓国を知ることができて良かったと思っています。

まとめ

1年間の留学生活は、私の人生で決して忘れることのできない1年になりました。
楽しいことばかりではなく、大変だったこと、苦労したこともたくさんあります。でも、それもすべて日本にいたら経験できなかったことですし、その経験を通して自分の弱い部分、自分の良い部分に気付くこともできました。そして、今まで当たり前だと思っていたことが当たり前じゃないんだと思うことが何度もあり、日本での生活に感謝する気持ちも生まれました。こうして世界中に友達ができて、留学後は世界中の友達のところを訪ねる旅を始めました。既に中国と台湾の友達を訪ねる旅をしてきました。この留学で生まれたご縁やこの留学で得た経験や考えの変化を大切にして、これからの人生に生かしていきたいと思っています。日本でしっかり勉強してから留学をすることはとても素晴らしいことだと思いますが、大した勉強もせず、初級レベルでかつノリで留学しても、1年でどうにかなるということを知っていただき、この報告書が留学で悩んでいる人たちを少しでも勇気づけることを祈っています。