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留学体験記

【ドイツ】Leibniz Universität Hannover 留学最終レポート

【派遣先】ハノーファー大学 【留学期間】2017年3月~2018年2月
共生システム理工学類 N.Mさん

 私は2017年3月から2018年2月まで、新規提携大学となりましたドイツのハノーファー大学に留学してきました。福島大学からの留学生第一号として派遣されましたが、日本での手続き、現地に行ってからもトラブルなどなく安心・安全・楽しく留学生活を終えることができました。まず、留学前から今まで、いつも手厚くサポートしてくださった国際交流センターの皆様にこの場をお借りして感謝申し上げます。ありがとうございました。ではこれから、ビザ取得、学習面、生活面についてお伝えしていこうと思います。

ビザ取得

 ドイツに着いてから即、皆さんには困難が待ち受けています。それがビザ取得です。到着後すぐに手続きに進めるよう、必要書類は日本でしっかり準備してください。ドイツ大使館のホームページに情報は全て載っています。

 私は役所へ一人で行って、ほとんど自分でやり切りました。(あまり人に頼らず自力でやってやろうと思っていたので...)でも、これはEU域外からきた友達や、スタディーバディーと一緒にやることをお勧めします!というのは、1つミスするだけでものすごく時間がかかりますし、ストレスも溜まるからです。役場は基本的に午前中(木曜日のみ午後)に空いていて、1つ手続きをした後、次の予約をします。その予約が一か月後なので、かなり長期戦になります。順調に行っても2か月半くらいかかるのではないでしょうか。

 まず入寮したら、寮からWohnungsgeberbestätigungをもらいましょう。そして、パスポート、入学許可証など持って住民登録の手続きをするため役場に行きます。受付を済ませた後、住民登録するため別室に案内されます。二階に上がって、モニターに自分の番号と部屋番号が示されますので、その指示に従うという感じです。私はなかなか自分の番号が出てこなかったので、帰ってしまいました...(←絶対ダメ)住民票がないと、銀行の開設や、保険に入れませんから注意してください。(←案の定、銀行のアカウントを開設できなかった)アポイントの時間に少しでも遅れると、その日の手続きはできなくなりますし、あからさまに担当者が不機嫌になるらしいので、時間には気を付けてくださいね。(日本のような丁寧すぎるサービスはありません)

勉強面

 留学中の語学はドイツ語に専念しました。派遣前は、英語もドイツ語もマスターする予定でしたが、私は、二刀流はできませんでした。ドイツ語と英語が混ざってしまって、話せなくなってしまった時期があったため、「まずはドイツ語だけ」を勉強し始めました。出来ないなりにも成長を感じることがあり、それが面白くて一年間はドイツ語のみで生活してきました。といっても、前期が終わるころまで聞き取れないし、話せないし、かなり不安に思ったことを覚えています。しかし、ある時なぜか分かるようになる時が絶対に来ます。特にドイツ語は日本語とは距離がある言語ですから、他の方たちと進捗を比べなくてもいいのではないかと思います。私は正直、それがとても気になり、ネガティブになってしまったことがありました。しかし、コツコツ勉強すれば十分にレベルアップできると思います。

生活面

 ハノーファーに限らず、ドイツは生活しやすいと思います。日曜日はほぼすべてのお店がお休みになったり、トイレは有料だったりしますが、すぐ慣れることが出来ます。スーパーやドラッグストアでの買い物は楽しいですし、日本でみる商品も意外に多いものです。まず、普通の生活には困りませんでした。寮生活も同じです。湯船に浸かれないことが不満に思ったくらいです。あとは、フロアメイト次第でしょうか...。嫌なことがあったら、嫌だとしっかり主張しましょう。基本的には男女一緒に住みますので、バス・トイレの使い方、キッチンの清潔など、運が悪ければカオス状態のところに当たるかもしれません(笑)

 ひとつ心残りだったことは、留学生活が本当にあっという間だったということ。他の留学生は半年間の子が多かった中で、前期は特に、「まだ私には時間がある」と思ってしまっていました。今思えば、もっとカメラを持ってお散歩に行けばよかったなとか、いろいろなお店に行けばよかったなとか、寝すぎたかな、なんて思っています。もちろん、家でリラックスする時間も必要ですし、何をするにもお金がかかりますから時にはセーブすることも必要です。一生懸命過ごしていても、終わってみれば多少の後悔はつきものである思います。
 私は、帰国直前にやりたいことをやり始めてたため、結局時間足りなかったということがありました。アドバイスとしては、ドイツで絶対やりたいことを何個か書き出してみてはどうでしょうか。バウムクーヘンを食べるとか、オペラを見に行くとか。そういう小さいことこそ、忙しい毎日の中で意外忘れてしまいがちです。

さいごに

 少し、大学のことについて書きます。ハノーファー大学は、理系学生(院生で研究内容決まっていればより楽しいと思います!!)か、経済の学生さんにとってもおすすめです。留学生で文系学生はいません。経済が多数です。経済は英語の授業もかなり充実していますし、留学生のサポートが手厚いと感じました。経済学部独自のオリエンテーションや、テスト前のガイダンス等もあったらしいです。
 私は生物学部でしたが、留学生で同じ専攻の友達はいませんでした(少し寂しい...)。これから留学を考えている学生さんは、何をしたいのか決めたら、しっかり大学のホームページをチェックして研究するようにしてください。ぜひ、自分にあった大学選びをしてくださいね。

 1年間本当にいい経験をしました。異文化理解や、ドイツ語習得、専門科目の勉強など、たくさん考えて、大きく成長できたと思います。将来のプラスになりました。次はビジネスのフィールドでドイツに帰れたらいいなと思っています!支えてくださったすべての皆さんに、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました!


▲留学生仲間と日帰り旅行

▲ドイツで一番高い山にて

▲最終日。感謝してもしきれないほどお世話になった大親友