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留学体験記

【アメリカ】#NY留学 #響きだけで満足

【派遣先】ニューヨーク州立大学アルバニー校 【留学期間】2019年8月~2020年3月
共生システム理工学類 M.Kさん

 

 現在、私はニューヨーク州立大学アルバニー校で大気科学を専攻しています。レポート作成にあたり、アルバニーおよび大学がどんな場所かは、昨年までに同大学に留学されていた先輩方のレポートや、大学のホームページ等を参照していただければ大まかに把握できるので、今回は大学での学習の様子や過ごし方、オフキャンパスでの生活の様子などについて、他では述べられていない部分を重点的に書かせていただきます。

学校編

 まず、ニューヨーク州立大学アルバニー校について軽く紹介させていただきます。New York Cityから北へ車で約3時間のAlbanyにあり、略称はUniversity at AlbanyまたはSUNY Albany(これを正しくスーニーオーバニーと読めれば留学できます)で、100を超える分野があります。中でも特にビジネスとナノテクノロジーに力を入れているようで、メインキャンパス内にビジネス系専門の施設があるほか、ナノスケール工学に至っては少し離れた場所に専用のかなり大きい研究施設がいくつも集まっており、それだけで1つのキャンパスになっています。
 ちなみにビジネス専攻の友人の話によると、ビジネス科目を履修する場合は、履修登録の際に軽い面接があったようで、いくつかの専攻の授業は誰でも履修できるわけではないようです。
 学生数も留学生を含めて非常に多く国籍も多様で、日本人の学生については、今のセメスターでは交換留学生が5人、編入生と正規生が合わせておよそ10人ほどです。他の日本人学生とは主に大学のJapanese Association(クラブ)や大学内で開かれる日本人学生向けの就職説明会などで交流できます。

 キャンパスでの平日の私の過ごし方ですが、授業前は図書館で予習や課題をし、昼はFitness Centerのジムで自分の限界に挑みます。これまで授業のテキストやノートを家に置いてきたことは何度かありますが、Proteinと着替えを忘れたことは一度もありません。意識の違いがよくわかりますね。

 週末は無料で観戦できるバスケやバレー、アメフトのホームゲームがよく開催されるため、時間があるときは友人と観に行きます。私はこれがきっかけでアメフトにハマることになりました。もしキャンパスの様子を詳しく知りたい方がいらっしゃいましたら、留学フェア用に学校紹介ビデオも作成したので、国際交流センターでご覧になってください。

学習編

 ご存じかもしれませんが、アメリカでは1つの授業が週に2~3回あり大体は1クラス3単位、学部留学生は1セメスターで授業4~5科目が普通です。私の場合、今セメスターは履修登録が遅れたせいで既に定員オーバーの授業が多く、希望する授業をそれほど取ることができませんでした。これはアメリカの大学での1つの注意点で、全生徒が一斉に履修登録をする日本の大学と違い、学年や正規生か留学生かなどの区分によって履修登録の開始日が異なり、さらに登録日が各セメスターが始まる約2か月前とかなり早いのです。
 そのため、知らないうちに履修登録が始まっていたなどということがあるため、前もって調べて把握しておく必要があります。

 授業の形式についてですが、科目によって普通の講義やグループワークなど様々ですが、中にはWebサイトを用いて授業が進められたり、課題が課される科目もあるため、自分のノートパソコンもほぼ必須だと思われます。(もちろん、キャンパス内に学生用のパソコン設備はあります。)

 授業で使用する教科書は、値段の高いものばかりなので、大学のブックストアかAmazonでレンタルすることで比較的安くゲットできます。また、授業とは異なりますが、数週間前に私の専攻科目の授業内で、学生向けの学外ワークショップが紹介されたので申し込んだところ、交換留学生は参加できないとのメールが返ってきました。もちろん留学生でも参加可能な校外活動や研修もあるはずですが、中にはそうでないものもあるようです。

 

生活編

 私は現在、大学寮ではなくメインキャンパスから5kmほど離れた場所にあるアパートでハイチ人、ネパール人とキッチンやバスルームをシェアして生活しています。もちろん大学にはキャンパス内と周辺に大学寮や学生アパートがいくつかありますが、私がオフキャンパスを選んだ理由はただ1つ、節約のためです。今回の留学では個人的に、これまでの福大の英語圏留学のなかで最も費用を抑えるという野望があり、現に家賃は大学寮の半分、食費も自炊のため大学のミールプランの1/3以下に抑えられており、今のところ順調です。これらの詳しい留学中の出費に関しては1年後、留学最終レポートに参考として書かせていただく予定であり、誰より私自身が最も楽しみにしています。(ちなみに、「節約してるのにプロテイン買ってるじゃん」と思った方、大正解です。)

 生活の様子ですが、オフキャンパスは基本的に治安はあまりよろしくありません。パトカーのサイレンを聞かない日はありませんが、元気に過ごしています。通学は学生無料の市営バスで15分程度で、大体平日の朝は約10分、休日は2~30分おきに来ますが、時刻表はもちろん機能していません。

 大学寮とオフキャンパスのアパートを比較すると、寮はルームメイトなど友人を増やしたり、英語を使う機会が多いことがメリットとして挙げられ、さらにジムまで入っていることは個人的に羨ましく感じます。しかし、個人部屋がなかったり自炊が基本的にできないこと、長期休暇は強制退去させられることなどのデメリットもあり、これらの点ではオフキャンパスの方が便利だと思います。
 ちなみに大学の管理するキャンパス周辺のアパートであれば、一人暮らしも自炊も可能ですが、家賃が寮よりもさらに高額です。

 アルバニーはニューヨーク州の州都であるため、ダウンタウンには綺麗で派手な、いかにも映えそうな庁舎がいくつも並んでおり、気分転換にふらっと訪れることができるのもオフキャンパスで生活することの利点であり、私は生活費の安さの次に気に入っています。

▲ダウンタウンにあるGovernment buildingたち。映えます。

おわりに

 初めの1ヶ月はうまくいかないことが多く、これまで一人暮らしの経験もなかったため、慣れるのに精一杯でした。しかし徐々に話せる友人も増え、先月のThanksgiving休暇はある友人に誘われて、彼の実家でアメリカの家族の休暇の過ごし方を経験させてもらえました。

 また、英語に関しては、当然ですがただ生活しているだけでは話せるようには全くなりません。正直、英語を話さずとも全然生きていけるので、自分から英語力を伸ばせる環境に身を置くことが大切になります。加えて、英語の4技能のうち、特に留学前から伸ばしておくべきだと感じるのはリスニングです。最初のオリエンテーションで重要事項を聞き逃すと後々大変ですし、例え上手く話せなくても相手の言っていることが分かれば、最低限コミュニケーションはとれるので、英語圏への留学を考えている方には意識していただければと思います。

 残りの留学期間がさらに実りあるものになるよう、そしてなにより次回の留学レポート用のネタに困ることのないように1日を大切に生活していこうと思います。


▲Thanksgivingの夕食。カメラ目線率5割。


▲近くの教会でのクリスマスパーティー。1つのテーブルに7つの国籍。