クイーンズランド大学での5週間の短期語学研修は、私にとってかけがえのない時間であり、貴重な体験であった。
私は小さな頃から、英語の学習や映画を見ることが好きで、テレビ越しに見る海外の風景にあこがれを抱いていた。中学生の時の担任の先生が英語の先生で、フィリピンで生活していたことがあり、その時の話をよく聞いていたので、その思いは強まっていった。高校3年生になると、大学1年生の時に長い夏休みを利用して海外に行こうと心に決めていた。
福島大学に進学し、UQへの語学留学を耳にした私は思い切ってこのプログラムに参加することにした。しかし、その時点で留学のためにこれといった勉強はしておらず、自分の英語にも自信がなかった。また、留学の手続きなど初めてのことばかりで、「自分にできるのだろうか?」「向こうで生活していけるのか?」不安になり、参加したことを後悔する日もあった。今思えば、それらすべてが自分を成長させてくれたと思うし、社会勉強にもなった。そしてそのあとには夢のような5週間が待っていた。
最初私たちはブリスベン空港に到着し、バスでクイーンズランド大学へ向かった。そこでホームステイ先の家族が迎えに来てくれるはずであったが、トラブルで迎えに来れないこととなり、他のホストファミリーの家に一時預かってもらうことになった。オーストラリアについていきなりのことでパニックになったが、数時間後に迎えに来てくれたホストファミリーと対面すると、とても優しそうで安心した。私のホストファミリーは夫婦2人と犬が一匹であった。また、同じく中国からの留学生とも生活をともにすることとなった。家はアジアンテイストで親しみを感じ、ホストマザーの作る料理はおいしく、楽しみのひとつであった。
登校初日にクラス分けテストを受け、その翌日からそれぞれのクラスに分れて授業がスタートした。
私は4Goldというクラスに入った。クラスの半数は日本人であったが、中国や台湾、サウジアラビア人も同じクラスであった。
授業は8:15から始まり、途中30分の休憩をはさみ12:45まで続いた。先生は2人いて、総合的な英語と、リーディングとライティングを曜日ごとに交代して教えてくれた。授業はパワーポイントや教科書を使って、行われた。中には、海外のゲームを使った授業や、みんなの前に立って英語を話すなどバラエティー豊かで、楽しみながら英語を学ぶことができた。1カ月の間一緒に学んだクラスメイトは家族のような存在になり、別れるのがとてもつらかった。
土日は基本自由に使えるので、私はクラスの友達とゴールドコーストのサーファーズビーチやドリームワールド、シティへ行ったり、BBQをしたりした。また、ちょうどブリスベンフェスティバルの時期と重なったので参加し、花火を楽しんだ。休日は平日ではできないことができ、いろんな体験ができる。それを通して学べることも多く、有効的に活用することができた。
この5週間の体験を経て今、私はより英語が好きになった。いろいろな国の人びとに会って、様々な体験をして、自分の視野が広がった。もっといろんな国へ行って、いろんな人と出会いたいと思うようになった。これからより英語の学習を進めていきたいと思う。そしていつかまたより長い期間海外で学んでみたいと思っている。今回私に関わってくれたすべての人に感謝している。