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留学体験記

【アメリカ】交換留学中間報告書

【派遣先】ミドルテネシー州立大学 【留学期間】2015年1月~2015年12月
人間発達文化学類 T.Yさん

 私がアメリカに来て既に5か月以上が経ちました。こちらに来てから毎日が充実していて、一日一日が嵐のように早く過ぎていき、これからの残りの期間も一瞬一瞬を大切にしながら楽しみたいと思っているところです!1~4月の授業期間を終えて、現在は5~8月という長~~~い夏休みを過ごしています。5月は大学の友達とたくさん遊び、6月からはテキサス州のCity of Houston管轄の図書館で初めて海外インターンシップをしています。英語を使って周りの人と協力して仕事をするのは初めてなので意思疎通がうまくいかないこともありますが、学ぶことも多く有意義な夏休みを送れていると思います。さて、肝心の留学生活についてまとめたいと思います。

勉強について

 
 私はこちらで5つの授業を取っていました。(リーディング、ライティング、国際関係学、スピーチ、ヨガ)

 福島大学のシステムとは違っていて、一つの授業が週に2~4回あります。初めのころは教授が何を言っているのかを完全に把握するのが難しかったことも多々あり、いつも授業の後で教授に質問するという毎日でした。しかしそのおかげで教授に気にかけてもらい、より多くのことを学べたと思うので積極性の大切さを実感しました。それと同時に大学の授業を聞き取れるくらいのリスニング力を留学前につけておくべきであったと思いました。留学前の自分に、もっと英語に慣れておいたほうがいいとアドバイスしたいくらいです。

 また、こちらでの課題やテストの量は日本の大学とは比べ物にならないくらい多いです。最も極端な例を挙げると、授業外の時間で1セメスターに1500ページ超えの本を読むことを要求されました。(他にも大量の語彙のクイズや毎週の宿題がありました。) 中間試験や最終試験の時期は図書館があいているギリギリの時間まで勉強して、キャンパスセキュリティ(無料で家まで送り届けてくれるサービス)を利用して寮まで帰っていました。その努力の結果、5つのうち4つの授業でAを取ることができ、とても嬉しかったことを覚えています。

 加えて、こちらの学生は勉強するときは勉強、遊ぶときは思いっきり遊ぶ、というメリハリのある生活を送っているように感じました。図書館で居眠りしている人もめったに見かけませんでした。そんな彼らに刺激されることも多かったのもとても良い経験になったと思います。

▲大学内の図書館です。豪華!

生活について

 私は大学内にあるGlobal Learning Communityという寮で1セメスターを過ごしました。主に留学生向けの国際的な寮で、アメリカはもちろん台湾、フランス、カナダ、レバノン、ハイチなど様々な国籍を持つ人たちと共同生活を送っていました。この寮では人と人の距離が近く、よく一緒にご飯に行ったり遊びに行ったりと、簡単に友達を作ることができました。また、皆で遊園地に行ったり中国の新年を祝うパーティーに参加したりと、この寮にいたおかげでたくさん楽しいことを経験できたと思っています。(写真左・寮の皆と) 

 食事については、私の場合キャンパス内の食べ物があまり口に合わなかったため殆ど自炊していました。 キャンパス内にはパンダエクスプレス、サブウェイ、スターバックスなど様々なお店がありますが、自炊のほうが健康的かつお財布にやさしいと感じました。こちらで中華、メキシコ、インド、ギリシャ、アラブ、タイ料理など様々な国の料理が楽しめたのはとても良かったです。それに加えて、週に2回ほど大学主催のフリーミールがあったり、たまに200円ほどで各国の料理を楽しめるイベントが開催されたりという機会もありました。

 金銭面に関しては、寮費が高額であることを除けば暮らしやすかったと思います。自炊すれば食費も安く済みますし、歩いて行ける距離にショッピングモール等がないので(笑)、無駄なものを買う機会が少ないと思います。

 友達作りに関しては、やはり受け身でいてはいるべきではないと感じました。MTSUの人たちは基本的に優しくてフレンドリーですが、仲良くなりたいと思ったら英語が話せないということを恐れずにどんどん話しかけていくべきだと感じました。私の場合寮が友達作りに良い場所でしたが、授業やイベント、友達の友達など様々な機会を通して友達作りに励みました。また、MTSUにはJapanese Language Tableという日本語を学んでいる学生のためのサークルのような団体があり日本に興味がある学生たちと出会えるので、友達作りには良い機会の一つであると思います。生活全体を通し思ったことは、MTSUの人たちは本当に優しい人が多いこと、また様々なバックグラウンドを持つ人たちと関われるため自分の視野が広がるということでした。(写真上・寮の皆と / 写真下・寮の一人部屋)

留学前にすべきだったこと

 アメリカに来る前は自分が日本人だと実感することはあまりなかったのですが、こちらに来てからはそれを感じる頻度が多くなりました。なぜなら、日本について紹介したり、日本の文化や歴史について質問されたりする機会が多かったからです。福島出身ということもあり、震災のことや原発について話されることもありました。とてもマイナーなことを質問されてきちんと答えられなかったこともありました。その時、来る前にきちんと日本の文化や歴史、時事問題などをしっかりと復習しておくべきだったと感じました。 次に感じたのが、やはり英語の勉強を来る前からもっとやっておけばよかったということです。会話の中や授業でわからない単語があるときや早い会話を聞き取るのが難しかったときに、もっと勉強しておけば理解できたのに、と後悔することがあったからです。私はIELTSを受けて終わってからほっとして気が抜けてしまったので、留学するまでこれからが勝負だ、と留学前までは同様に勉強を続けるべきだったと思いました。

~留学中の写真~