2月19日から3月24日まで、フィリピンケソン市にあるアテネオ・デ・マニラ大学のALLC(Ateneo Learning Language Center)という機関で語学研修を行った。そこで福島大学をはじめ熊本大学、大分大学、駒沢大学等の学生と共に英語を学んだ。たった5週間であったものの我々は本当に多くのものを得られたと思う。その中でも今回は3つを抜粋して報告することとする。
まず一つ目は、参加者全員の英会話力を中心とした英語のスキルアップである。これは大げさかもしれないが、目に見えてわかった。ALLCでの授業はレベル別に3つに選別され行われる。また、一度のみクラスの変更が認められるものとなっている。実際、中級から上級に、初級から中級に変更した者もいる。これにより、大体の学生が自分にとって丁度良いと感じる若しくは難しく感じるレベルで受けられるものとなっている。福島大学の授業との大きく違う部分は、全て英語で行うことはもちろん、"話すこと"に重きを置いていることである。確かにJSPや外書購読といった一部の英語の授業ではアテネオと同じやり方になりつつあるが、多くの授業では"正解をおぼえること"がメインになっている。この違いが学生の英語スキルの向上の原因になったのではと思う。
二つ目は、異文化理解である。今回の研修では幸いにも多くのアテネオの学生と関わる機会があり、街へともに繰り出し、食卓をともに囲い、盃を酌み交わした。また、現地の人間がいることにより更なる人脈拡大につながり、関わりようのない人たちとも関わることができた。これにより、海外からの日本を知ることもできたし、フィリピンがどんな文化なのかも理解できたのではないだろうかと思う。
三つ目は、過去と今と将来を見つめ直したことである。その理由は違う考えを持った人たちと出会うことができたことにある。国連に就職することを目指す者。地方公務員になりたい者。国を変えたい者。スラムを抜け出したい者。日本でエンターテイナーとして働きたい者。彼らの夢や希望、実現性、語学力、ビジョンを目の当たりにし、自分が今まで何をどうやってきたのか、将来本当にやりたいことは何なのか、今何をすべきなのか、自分の将来を考えさせられるきっかけになり、より明確化させることができた。
今回の研修では、語学力を中心に上記のような様々なことが学べた。今回伸びた英語力を継続させるためにも、定期的な語学試験(TOEICやTOEFL)を受け、自分を高めていき、多くの外国人と話す機会を英語サークルや国際交流サークル代表としてのコネクションを活かし、留学生と交流するなどして自ら高めていきたい。そして、フィリピンとは異なる国の語学研修に参加し、フィリピン英語だけでなく、ブリティッシュ英語やアメリカ英語、インド英語など様々な英語を学習し、将来の自分への糧としたい。
▲Koreanと思われの一枚(フィリピンではKoreanがモテるらしい)