サンフランシスコ州立大学に交換留学してから6か月が経過しました。このくらいの月日が経ちますと、半年間の気温の変化を自らの肌で感じることができます。日本と比べますと一年間の気温の変動は緩やかだと思います。夏も30度を超えることは無く、朝や夜ですと、薄手のダウンジャケットを重宝することも多いです。さて、今回のレポートでは、私がこちらで学習を進めている「エスニックスタディーズ」(Ethnic studies)を切り口に感じたことを書いていきたいと思います。 尚、文章は日本語と英語を併用したいと思います。
全米でも珍しいエスニックスタディーズ(Ethnic Studies)という、珍しい学部があるのがサンフランシスコ州立大学(San Francisco State University)(以下SFSU)です。アメリカの西海岸は、特にアジアやアフリカなど様々な地域からの移民を先祖に持つ人々が多く住んでいます。アメリカの歴史の中でこうした移民を対象にした差別政策や運動が生じたこともありました。特に西海岸の州ではそうした差別の歴史と戦ってきた歴史があります。SFSUのエスニックスタディーズは、そうした時代の流れの中で創設に至った学部です。この学部はアジア系のアメリカ人や、それぞれの民族に焦点を当てて歴史や文化などについて研究をしています。具体的なコースとしてアフリカンスタディーズ、アジアンアメリカンスタディーズ、ラテンスタディーズなどがあります。
福島大学で私は在日韓国人に対するヘイトスピーチをテーマに研究をしています。そのつながりから祖先がアメリカに移住した日系アメリカ人の研究が進んでいるSFSUのエスニックスタディーズに留学したいと考えたのです。
エスニックスタディーズの総論の授業を半年間受講していましたが、そこで私が強く意識したことがあります。それは自らの日本人としての「起源」です。エスニックスタディーズの中で開講されている授業はその性格上、アジア系のアメリカ人の学生やアフリカ系、アイリッシュ系など様々な学生が受講しています。また、講義の中では学生が自らの生い立ちに即してよくディスカッションを行ったり、教授に質問を投げかけられたりします。よって他の授業よりも自分のバックグラウンドを見つめる機会が多いように感じます。人によって国籍がアメリカ合衆国でも、バックグラウンドが大きく異なる場合が少なくありません。例えば、ある学生の祖母は日本人で、祖母の代からアメリカに移り住んでいるから自分は日系の2世である(日系のアメリカ人の場合、アメリカに渡ってきた次の世代から一世と数えることが多い。)という学生もいれば、自分の5世代前にフィリピンからアメリカに移住してきたという学生もいるわけです。それぞれの学生がアメリカ人であるのですが、バックグラウンドが大きく異なるということです。また、その中で「自分の父は中国系アメリカ人で母は日系アメリカ人」という学生もいます。したがって彼らは自分がアメリカ人であるということはもちろんですが、より細かく自分の起源を見つめる機会があるのではないかと感じました。
SFSUの授業を取って、日本人は日本人であるという肌感覚が少し変化したと思います。私にはこれまで日本の○○に代々住んできた遠藤岳という感覚しかなかったのです。私の家族は、分かる限りさかのぼっても日本人の家系であり、これまでの人生でも私は多くの日本人の中で生きてきました。大学に入学する前は外国にルーツのある方と接する機会は多くはありませんでした。その中で、「自分は日本人」という確固たるアイデンティティはあっても、あまりその先を考えることは無かったように思います。したがって「あなたの家はずっと日本人の家系なのか、日本は島国だけど遠い先祖に日本人でない人がいる可能性はないかい。」と質問をされた時にはっとしました。
日本にも、アイヌ民族や隼人などが古代日本には住んでいました。戦後には沖縄がアメリカ合衆国に統治され、その後返還されています。このように日本には実は異なる民族が住んできた歴史があり、単一民族国家であるという考えは、正確ではないということは知識の範囲で理解していました。しかし、日常で、自分の起源について「日本人である」という理解をより深めることはしていなかったと思います。自分が当たり前だと思っていることを一度深く見直してみることで新たに物事を深く理解できるようになるということを感じましたし、より自分の起源を考えるきっかけとなりました。
人種のサラダボウルと呼ばれるアメリカで多種多様な人種がいることは当たり前のことですが、そこでどのようなことが議論できて、なにを生み出すことができるか。そういったことに実際に取り組むことができるのは留学の1つの醍醐味であると思います。
I would like to write about stories of class, "ISSEI IN THE US" in English here. This class is about Japanese American. Therefore, students study about Japanese history such as Emperor System and such themes are really interesting for also me. They are not new information for me but their class viewpoints are largely different from my Japanese history class experiences in Japan. I would think most Japanese know "Black ship and Commodore Perry" Because almost all people learn about them in junior high or high school. Some people would think he roused the Japanese people from their long peaceful sleep. He must be one of the most famous and important parson for Japanese history. As many people know, Commodore Perry was American, however in my ISSEI IN THE US, few people know about him and most of the students looked that they heard his name at the first time in the class. Considering this situation, people in the world learn same times but they are also different, respectively. Students told me about the time when Commodore Perry was coming to Japan. In the era, civil war was happened in the US. I feel that it is important to study histories not only vertically but also horizontally for conversation among people all over the world.
"No shame" is the phrase that the professor in ISSEI IN THE US often used in the class. When students do not talk so much there, he uses "No shame". This words were one of the key words in the class and sometimes we used this words in order to make fun of others who were always quiet. I did not think this phrase had deep meaning but for "DO NOT CLOSE YOUR MOUTH" however, the professor used this words with the other meaning. This is followed by his experiences in childhood. In the last class, He told us the fact about NO Shame.
He is 5th generation of Japanese American and his ancestors lived in Okinawa, Japan in the past and emigrated from Japan to Hawaii. And he was born in Hawaii. In fact, immigrants were not always welcomed by people in the place apart form that they were sometimes discriminated. Under such circumstances, "No shame" was one of the word his grandmother always said to him in his childhood. His grandmother said to him "I have sometimes felt shamed in my life because I sometimes was not able to fit in here however it was not correct behavior and you should have confidence and do not have to be shame yourself"
I was surprised to hear that and impressed by his attitude for education because he wanted to tell us with his all words about Japanese American stories. Half year still is left for me thus I will do my best here, San Francisco.
▲サンフランシスコジャイアンツ本拠地にて