私が重慶理工大学で留学を開始してから、すでに半年が経過しました。今回のレポートでは、私が過ごした中国での夏休みの様子を中心に書いていきたいと思います。
まず初めに、私は留学開始時からの約4か月間、初級クラスで中国語を学んでいました。中国では7月に卒業式が行われますので、6月は基本的に期末テストの時期になります。私の場合、6月の中旬~下旬にかけて期末テストが各科目(総合、リスニング、スピーキング、ライティング)で実施されました。期末テストの結果、私は無事初級クラスを修了でき、中級クラスへの昇級が認められました。こうして無事に試験を乗り越えた後、修了式を行い、ついに夏休みが始まりました。
①缙云山
夏休みはまず、自分の誕生日の日に友人と重慶の缙云山へ旅行に行きました。賑やかな重慶の都心から離れ、新鮮な空気を感じながら山を登り、景色を楽しむことができました。なにより今までずっと日本で迎えていた誕生日を、今年は中国で、しかも親友と迎えることができ、自分にとって特別な誕生日になりました。
▲缙云山からの景色は天気も良く最高でした。
②南京旅行
その後はしばらく寮で勉強をしながら夏休みを過ごしました。重慶の夏は40℃を超える日もあり、日差しがかなり強く、外に出ればすぐに汗だくになります。なので、寮では常にエアコンを点けて生活していました。
そうしてしばらく寮で過ごした後、7月下旬に約1週間、私は南京へ友人に会いに行きました。南京へ行くのも、一人で遠出するのも初めてだったので出発初日の朝は何かと不安でいっぱいだったのを覚えています。南京へは高速鉄道でおよそ8時間の道のりで、移動だけでも結構な疲労を感じました。しかし、南京へ到着し、駅で私を待ってくれていた友人と2年ぶりの再会を果たしたときは、とてもうれしかったです。
南京には1週間ほど滞在し、友人たちと一緒に観光などをして楽しみました。その中で、2年前に私が長春を訪れた際に出会った友人とも再会を果たすことができ、とても思い出深い旅行になりました。
▲南京 总统府
③四川省友人宅泊
南京から重慶に戻ってきた後は、しばらくはまた寮で勉強をしたり、友人と映画を観に行ったりして日々を過ごしました。
そして8月の下旬から約3週間、私は四川省にある友人宅へ招かれ、彼の故郷で夏休みが終わるまで過ごしました。彼は私の親友の一人でありますが、まさか故郷に招かれ、実家に泊めていただけるなんて思ってもいなかったので、とてもうれしかったです。彼のご家族と毎日ご飯を一緒に食べたり、旅行に連れて行っていただいたりと本当にお世話になり、たくさんの貴重な体験をさせていただきました。実際に彼の故郷を訪れることができたことは、今回の夏休みの中でも特別な思い出になりました。
▲世界遺産である四姑娘山へ行きました。標高が高く初日は高山病になりました。翌日には回復し、世界遺産の素晴らしい絶景を堪能しました。
留学に来てから半年が経ち、中国語にも少しずつ慣れてきました。留学を開始した当初は中国語が全くできない自分に対する今後の不安でいっぱいでしたが、徐々に生活にも言葉にも慣れてくると、見える世界も体験できる世界も変わってきますし、語学を学ぶ大切さを改めて実感しています。私の留学も折り返し地点を過ぎ、残り数か月で帰国となりますが、今後も努力を怠ることなく、たくさんのことを吸収していきたいと思います。
また、夏休みを通じて、改めて中国の面白さや奥深さを感じました。中国は各地域で気候も言葉も文化も本当に多様です。重慶以外の地域を訪れ、そうした多様性に触れたことで、視野も広がりましたし、本当に良い刺激を受けました。中国は交通費もそれほど高くはなく、物価も日本よりも安いうえに、様々な価値観に触れることができます。ぜひ一度、中国あるいは重慶への留学を検討してみてはいかがでしょうか。