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留学体験記

【韓国】留学レポート

【派遣先】韓国外国語大学 【留学期間】2018年9月~2019年7月
経済経営学類 Y.Yさん

 韓国外国語大学に留学してから三か月が過ぎ、一学期が終わりました。ここまでとてもあっという間でした。私がこの三か月をどのように過ごしてきたか、授業の様子などを簡単に紹介していきたいと思います。


最初の大きな問題

 韓国外国語大学では一年間で4学期勉強することができます。最初に、レベル分けのテストをし、1級~6級までのクラスに振り分けられて勉強することになります。私は、韓国語クラスの最高レベルである6級で卒業したいと考えていたため、少なくとも3級からのクラスに入りたいと思っていました。そのため、私は福島大学で、韓国語上級クラスの前期まで履修し、韓国語の授業の伊藤先生、奥様との面接練習もしていました。しかし面接の結果、先生に「2級で勉強するとよい」と言われてしまいました。私はどうしても3級で勉強がしたかったので、先生に上のクラスで勉強させてくれるように頼み、何とか次の日から3級で勉強できるようになりました。その時はまだ韓国に着いてから4日しかたっておらず、韓国語の聞き取りも、コミュニケーションもまだまだでしたが、どうにか自分がしたいことを伝えることが出来ました。つたない韓国語だったけれど、頑張って伝えることが出来て本当によかったと思います。


勉強

 韓国外国語大学を初めて訪れた時の感想としては、キャンパスが狭いなということです。しかし、本館の建物はヨーロッパ調のデザインで日本の大学ではなかなか見られない外観です。この本館と呼ばれる建物の中に語学堂のクラスがあり、月~金曜日、毎日9時から13時まで勉強しています。授業は10週間で5週間目には中間テスト、さらに5週間後に期末テストを受け、一学期が終わるという形になっています。
 
 中間テスト、期末テストの平均が70点以上を超えなければ次の級に進級することができません。また、試験は筆記のみならず、出席点、宿題の提出、発言、オンライン授業による復習、7分間スピーチや三人組での演劇、インタビューによる文法確認テストなど、いくつかの項目の合計平均も加算されるのです。筆記テストでだけ良い点数を取れれば進級できるというわけではありません。きちんと韓国語が身について話せるようになっているのかが大事であるのです。そのため先述したレベル分けテストも、筆記の試験がよくてもスピーキングが悪いと行きたい級に行かせてもらえないのです。 私は授業後もその日の復習と、翌日の予習をしています。正直、日本にいた時よりも机に向かう時間が増えました。授業のスピードは速く、予習・復習をしっかりしないと遅れてしまいます。韓国に来てからは、その日に習ったことはその日のうちに覚えるという習慣がつきました。

 私のクラスは女子9人、男子3人で、中国、ベトナム、カザフスタン、ポーランドなど、様々な国から来た学生とともに韓国語を勉強しています。休み時間には韓国語でそれぞれの国の人達と会話をして楽しい学校生活を送っています。私は語学堂以外の授業をとっていないため、午後は時間があります。その時間を有効活用するため、日本語を勉強したい韓国人の友人と食事をしたり、カフェなどでお互い分からないことを質問しあう等の言語交換を行っています。

▲3級のクラスメート 

食事

 語学堂のクラスは午後 1時に終わるため、授業後はすぐに学生食堂に向かいます。韓国外国語大学の学生食堂は安くておいしいことで有名で、近くにある大学の学生がお昼ご飯を食べにくるほどです。
 キンパと呼ばれる韓国海苔巻きは一つ1000ウォン(約100円)で食べられます。そのほかの日替わり定食も3000~5000ウォン(約300~500円)あれば食べることができます。また学校の近くにも食堂が多いため外に出ることも多いです。だいたい6000ウォン(約600円)あれば食べられます。

▲学生食堂 餃子スープ

韓国生活

 語学堂の授業は平日9時から13時までのため、平日の午後や土日は時間があります。私は、まずはソウル市内をあちこち行ってみようと思い、時間がある日は出かけるようにしています。韓国は地下鉄が日本より安く、交通の便もとても良いため、移動は地下鉄を利用しています。景福宮、漢江、ノリャンジンの水産市場、韓国の映画館体験、韓国のカラオケ体験など様々なところに出かけました。

▲景福宮

▲ナクサン公園からの夜景

最後に

 韓国留学をする前までは1年の留学が長いものだと思っていました。しかし、実際に韓国に留学し生活してみると3カ月があっという間でした。韓国語の実力はどうかと言われると、自分が言いたいことを韓国語でそのまま伝えることはまだ難しいです。でも、韓国に来た頃よりも、外国籍・韓国人の友人達と、楽しく会話ができるようになってきたと実感しており、成長を感じています。
 もうすぐ新しい学期が始まりますが、今日できることをその日にするという習慣をつけて、これからも悔いのない留学生活を送って行きたいです。