中間レポートでは初めの4か月間のことを書いたので、今回は夏休みから帰国までの約8か月のことを書いていこうと思います。
自分は学生寮に住んでいたので、夏休み中は退去しなければなりませんでした。せっかくアメリカに滞在しているのに、日本に帰国するのはもったいないと思い、部屋をカリフォルニアに借りて、夏休みの期間中インターンシップをしました。カリフォルニアはニューヨークとは違って、ほとんど雨が降らずとても過ごしやすい気候でした。ただ、8月近くになると呼吸をすると肺が熱くなるのが感じられるくらいとても暑い日がありました。
9月の後半から後期が始まりました。前期は、授業についていけるか不安だったので、1年生がとるようなクラスをとっていましたが、後期はもう少し難しいものに挑戦しようと思い、3年生以上の生徒がとるような講義を履修しました。半年以上もアメリカに滞在していると嫌でも英語に慣れるので、教授の話や教科書なども、最初と比べると容易に理解できるようになりました。休日はなるべく外に出るようにして、何かのホームゲームがあるときは積極的に観戦するようにしました。
1年を振り返ってまず感じたのは、よく自分が留学する気になって、実際にやり遂げることができたな、という驚きです。
自分が留学に興味を持ったのは3年生の6月でした。恥ずかしいことに大学入ってから英語を碌に勉強していなかったので、その年の募集には間に合わず、4年生での応募となりました。応募するまでの間も、就活や卒論のことでいろいろな問題があり、教授や就職支援課、そして教務課にも足繁く通っていたのを覚えています。しかし、自分の中では、留学の1年間は素直に卒業して就職するより価値のあるものになると確信していたので、特に迷いはなかったです。
実際に行ってみて、アメリカの文化、環境、歴史、そして人の価値観など、挙げたらきりがないくらい多くのことを経験し、学ぶことができました。ことわざに「井の中の蛙大海を知らず」というものがありますが、留学以前の自分はまさにそれでした。福島で生まれ、福島の高校を卒業し、福島大学に進学、さらに海外旅行をしたこともありませんでした。まだ行ったことのある国はアメリカだけですが、それでも異なるバックグラウンドを持つ人たちと交流できたおかげで、世界には多くの民族があり、それに伴い価値観も違うことを学び、福島という小さい場所に住んでいる一人の人間が、いかにちっぽけなのか知り、自分の価値観が大きく変わりました。
最後に、今回の留学で係わったすべての人にお礼を言いたいです。多額のお金を出してくれた親族、何も知らなかった自分をサポートしてくれた国際交流センターの方、そしてアメリカで知り合った方々。皆さんの支援や出助けがなければ、ただの大学生が留学することは不可能でした。本当にありがとうございました。
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