私は2018年2月から2019年2月までの1年間、ドイツに留学していました。
2018年2月と3月は5週間の短期語学研修のため、デュッセルドルフに滞在しました。デュッセルドルフではホームステイをしながら、語学学校に通っていました。4月からは学生交流協定校であるルール大学ボーフムに留学しました。
ドイツに留学する良い点は、多くの国と隣接しているために、生活する中で様々な背景をもった人と関わることができ、自分にはない発想や視点を学ぶことができる点と、ドイツ国内だけでなくヨーロッパ圏のいろいろな国に容易に旅行できるという点だと思います。
私は、ドイツの語学学校に通う中で、様々な背景をもった人々と出会いました。シリアから陸続きで逃げてきてドイツで生活している人や、アフリカの大学から留学している人、ブラジルから夫婦で移住してきた人など多種多様でした。特に中東からドイツに移住してくる人は多く、そういう人の中には家族で移住してきた人もいますが、故郷に家族を残したまま、生死もわからない状況だという人もいました。日本にいたら出会うことのない背景をもった人たちと関わっていく中で、国際情勢にも目を向けるようになり、視野が広くなったように思います。
他にもヴィーガンという考え方だったり、環境に配慮するため買い物袋が有料になっていました。ペットボトルや瓶は、リサイクルする際に専用機械でリサイクルに持っていくと、数セントが返金されるというシステムが浸透していたりと、国際情勢だけに留まらず、いろいろな問題に目を向けるようになったと思います。
また、私は留学中にたくさん旅行をしました。その中で印象に残っている場所はアイスランドと、ドイツ周辺国を10日間の周遊チケットを使って旅行したことです。
アイスランドへの旅行の目的はオーロラを見ることでした。アイスランドは物価が高く、学生向きの観光地ではありませんでしたが、ドイツからのアクセスはLCCを利用することで交通費を抑えることができました。写真を撮る余裕はなかったのですが、この目でオーロラを見ることができて感動しました。留学しなければ、アイスランドに行こうと思うことも、オーロラを見ることもできなかったと思います。
もう一つ印象に残った旅行は、電車での周遊旅行です。ヨーロッパでは様々な種類の周遊チケットがあります。例えば、ジャーマンレイルパスは、ドイツ国内だけで利用出来るチケットで、ドイツとイタリア2カ国で利用出来るチケットがあります。また、私が利用したインターレイルパスは10日間何カ国でも移動できるチケットです。旅行を通して、それぞれの地で異なった文化に触れながら、自分の語学力を実践する良い機会になったと思います。
この留学を通して、自分の視野を広げることができたと思います。留学中には言語を学ぶ難しさや、価値観の異なる人とのコミュニケーションの取り方に苦労することもありましたが、広く物事を見るようになってからは、考え込まないようになり、冷静な気持ちで一つ一つの問題を解決できるようになったと思います。学生時代にしか味わえない時間を、ドイツで過ごすことが出来たと思います。
▲ドイツの移動式遊園地
▲バウムクーヘン専門店
▲ストックホルム図書館