私は華東師範大学での2週間の語学研修に参加して大きな衝撃を受けました。
1つは自分の勉強不足を痛感したことです。私たちは華東師範大学に到着してすぐにクラス分けテストを受けて、自分のレベルに合わせたクラスに所属して授業を受けていました。午前はReading、午後はSpeakingの授業で、1日2~4時間授業がありました。私は初級クラスに所属していましたが、最初は先生が話していることがあまり聞き取れませんでした。また、グループワークなどで自分が伝えたいことを中国語で上手く伝えることができず悔しさを感じることも多くありました。しかし、2週間授業を受けると、少し耳が慣れてだいたいの内容を聞き取って、理解することができるようになりました。同時に授業の時だけでなく、買い物をする時なども当初は店員が何を言っているか分からなかったのが少し聞き取れるようになり、嬉しさを感じました。今回の留学を通して、中国語の勉強にこれまで以上に熱心に励み、自分の中国語のスキルを向上させたいと強く思うようになりました。このことだけでも、自分にとって非常に有意義な語学研修であった思いました。
もう1つは中国の文化についてです。上海は日本から飛行機で約3時間ほどの距離にあると言っても日本とは違うところも多く、驚くことがたくさんありました。いくつかの例を挙げたいと思います。
1つ目はキャッシュレスが大きく進んでいるということです。中国では多くの人がWechat payやAlipayといったスマホ決済を利用しており、観光客以外現金を使って支払う人はあまり見かけませんでした。日本でも最近話題になったPayPayなどスマホ決済アプリが増えてきているので、中国のようにスマホ1つさえあれば外出できるという時代が来るのではないかと思いました。
2つ目は原動機付自転車・自転車が街に溢れているということです。上海ではデリバリーサービスも発達しているようで、料理を運ぶ原動機付自転車が多く見受けられました。同じ大学内でもデリバリーサービスを利用している人が多く、日本と比べて人々にとってデリバリーサービスが身近であるのだと思いました。また、自転車はレンタルサイクルが安く利用できるようで大学内でも使用している人が多いように感じました。
3つ目は食事についてです。上海にいる間の食事は大学内にある食堂や近くの料理店で済ませていましたが、基本的に日本に比べて安くて量が多かったです。大学内での食堂での昼食はだいたい10~15元(170円~255円)ほどで、食べきれないほどの量が出てきます。味もおいしいので私は上海滞在中に体重が確実に増えました...。
味付けは甘めのものが多く、ウーロン茶やジャスミン茶といった飲み物にも砂糖が入って驚きました。加えて、油で炒めた物が多く、生野菜はあまりありませんでした。私は中国での食事が口に合わないということはなかったですが、中国での食事が口に合わないという人でも、くら寿司やすき家などの日本の外食チェーン店をはじめ、イタリアン、ベトナム料理、ハンバーガーなどのファストフードなど様々な店が立ち並んでいるので食事には困らないのではないかと思います。また、今回の短期語学研修中に食堂で出てくるような中華料理から、火鍋や小籠包、エッグタルトなどの様々な料理が楽しめて良い体験となりました。
今回の留学を通じて、自身の中国語の学習に対する刺激になったことはもちろん、中国での生活・中国の文化垣間見ることができました。また、現地の学生、韓国人、アメリカ人、フランス人など様々な国の人々と交流することができ、それも同時に貴重な体験となりました。加えて、華東師範大学では日本語が話せる先生や上海に住む日本人学生が私たちをサポートしてくださり大変助かりました。
「中国語、英語が話せないから」「知らない土地に一人で行くのが不安」等の理由で留学を悩んでいる人も、そのようなサポートがあるのであまり不安がらずに留学にチャレンジしてみてもよいのではないかと思いました。私から中国留学に行く人のアドバイスとしては中国語をよく聞いて耳を慣らすこと、「VPN」などの必要なアプリは日本でダウンロードしておくことが挙げられると思います。
最後に、今回の短期語学研修が有意義なものとなるように尽力し協力してくださった方々に感謝し、これから一層中国語の語学力向上に向けての学習を継続していきたいと思います。