私は2019年9月からイギリスはスコットランドのグラスゴーという町のグラスゴー大学というところで勉強しています。今回は、まずグラスゴー大学の魅力について自分の経験をもとに述べていき、そのあとこの大学で学んでいて気付いた、留学前にやっておくといいと感じたことについて述べて、少しでも後輩(もしくは同級生)の皆さんの参考になるレポートとなればと考えています。
まず、楽しく自分の専門を突き詰めて勉強してみたい人にとってグラスゴー大学は最高の場所です。その理由として、勉強を支える設備が多岐にわたって備えられているということが一因として挙げられます。例えば、学生たちに大学で一番好きな場所はどこかと聞いたら必ずと言っていいほど帰ってくる場所であり、そして自分も毎日利用している場所である図書館。朝の7時15分~夜中の2時まで使うことができ、学生に何時まで勉強させるのだといわんばかりの開館時間です。それでも、3階にはカフェがあるため、疲れたら友達とコーヒーを飲みながらおしゃべりして休むこともできるので、メリハリをつけて勉強することができます。授業では、教科書は基本購入せず、図書館で借りるかオンラインで借りるということも特徴です。グラスゴー大学では、教科書は購入すると高いため、多くの学生は購入しません。その代わり、基本的に授業で使う必須教材は、オンラインブックとしてパソコンから大学の図書館にアクセスすれば24時間いつでも見ることが可能なため、学生のほとんどはパソコンやタブレット(ちなみに自分は留学前に投資したタブレット)を用いて授業に参加しています。また、授業のフィードバックも大変充実していて、パソコンで大学のアカウントに入ればいつでも授業で使用したスライドやワークシートは見直すことができます。さらには、LEADSと呼ばれるエッセイの書き方を指導してくれる講義や個別面談にも参加する事が可能なため、英語でのレポートの書き方を深く学ぶこともできます。このように、英語力不足で講義が聞き取れない自分でも、勉強する意欲(もしくは危機感)がある人であれば、様々なサポートを駆使して努力すれば、何とか授業についていくことができます。
また、専門を突き詰めることができるもう一つの理由として、研究力の高さが上がられます。私はここでは英語学を専門として授業をとっていますが、どの授業もかなり内容が濃いです。History of Englishという授業では、英語史の研究者として有名なPro. Jeremeyの著書を使って、著者の考えを生で聞くことができます。また、Phonetics1という授業では、Phonetic laboratoryで授業が行われ、授業外でも好きな時間に最先端の設備を見学・操作する特権が得られます。そういう理由から、グラスゴー大学に行こうと考えている人はある程度専門の知識を学びはじめる3年生以上になってから行くことを個人的におすすめしたいです。
ここまで勉強のことばかり述べてきましたが、もちろん遊びのほうもとても充実しています。グラスゴー大学にはsocietyと呼ばれる日本でいうサークル的なものがかなりあります。私は今、一度もやったことのないcurlingに挑戦するためにcurling societyに所属して、友人にやさしく教えてもらいながら、時々ですが練習(というか娯楽)に励んでいます。また、グラスゴーというだけに、大学で飲みのイベントを数多く開催しています。自分が所属しているEnglish Language and linguisticsでも、学生のみならず先生やスタッフの方達を含めた飲みの社交界が開かれて、いろんな種類のお酒に無料で挑戦することができてもう幸せでした。ほかにも、TV societyというものに参加しました。ここではなんと、グラスゴー大学のチャンネルに有志で誰でも出演することができてしまいます。自分はその中継の様子を見ることしかしませんでしたが、出演する以外にもカメラや照明を操作することもできて、これもまたとても新しい、変わった体験になりました。
このように、勉強と娯楽の両方が楽しめるグラスゴー大学に行けば、これまでにないメリハリのある充実した大学生活を送ることができます。(まだ3か月しか経っていませんが)
ここまで、自分の経験をもとにグラスゴー大学の魅力を述べてきて、多くの後輩たちがグラスゴー大学に行きたいと感じてくれれば嬉しいです。次にここでは、行って改めて感じた、または新たに気づいた、グラスゴー大学に行くためにやるべき重要なこと2つを紹介したいと思います。
まず、本格的な英語学習です。自分は英語が不十分な状態で言ったので最初の1ヶ月半は友達がうまく作れず大変でした。そしてこれは、この時期だからこそ伝えたいです。グラスゴー大学に関わらず、本気で英語圏に留学したい人は、今の時期からめちゃくちゃ勉強を始めれば最低ラインへはまだ間に合います。自分も去年の今頃やっと本気をだして、なんとかIELTS6.0の基準に間に合いました。お金や進路のことは気にせず、とりあえず2~3ヶ月英語漬けの日々を送りましょう。他のことは英語で結果を出してから考えても間に合ううえに、案外ほぼ英語力が解決してくれます。
また、英語力向上に加えて余裕がある人は、コミュニケーション能力を磨くといいと思います。対策として、今の交換留学生達と積極的にコミュニケーションをとるのがいいと思います。イギリスには日本人は少なく、アウェイ感がすごいです。そのため、教室の中に一人日本人がいたからと言って話しかけに来る人は一人もおらず、自分から積極的に話しかけなければ友達を作ることは不可能に近いです。逆に、話しかけると、ほとんどの人が日本に興味があったりして、友達は簡単にできます。そのため、留学生と積極的に関わる訓練を今のうちにしておくことをお勧めします。実際、留学したいと考えている人が、今日本で留学して困っている人を助けてあげたりすることは当然です。自分が留学して逆の立場になったときのことを想像しましょう。自分は留学した今、当時の行動を振り返ると、もっと留学生達にやれることがあったなと、とても後悔します。
あくまで、英語圏でのコミュニケーション能力をささえるのは英語力です。十分な英語力習得を目指して、留学生と交流しながら英語学習に全力を注ぐことが今一番大事なことだと思います。
今回、分量の関係でイギリスの衣食住の紹介ができていません。下記に、それらを投稿してるインスタグラムのアカウントを掲載しておきます。留学を考えていて興味がある人は是非みて頂ければと思います。また、質問がある人もいつでも連絡ください。
(アカウント:japanese_shoon)