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留学体験記

【オランダ】三か月を振り返って

【派遣先】ハンザUAS・フローニンゲン大学 【留学期間】2019年8月~2020年3月
共生システム理工学類 S.Nさん

 

 三か月レポートを書こう書こうと思っているうちに、もう12月も中頃となってしまいました。月並みな言葉ですが、時が過ぎるのはあっという間です。ハンザ大学はクォーター制を導入しており、すでに一つのピリオドが終了し、現在二つ目のピリオドを行っているところです。そろそろ冬休み期間となるのでみんな浮足立っているように感じます。
 さて、今回は留学してからのことをいろいろとまとめたいと思います。

フローニンゲンについて

 12月現在、こちらは寒いです。福島市とどちらが寒いかというと大きく差はないように思いますが、若干福島市の方が寒いのかもしれません。天候について実は不満があり、それは雨です。雨の降る頻度が福島に比べると多いように思います。それにも関わらず、多くの人が自転車に乗って移動をするので本当に不思議です。(ちなみに日本と比べると傘もあまりさしません)

 自転車についてですが、インフラ整備が日本に比べてとてもしっかりしています。歩行者と自転車、自動車のそれぞれのレーンは区切られており、自転車用の信号機もあります。標識がオランダ語だったり、右側通行だったりと、初めは慣れない自転車通学に戸惑いましたが、今では音楽を聴きながら自転車を乗り回しています。(音楽を聴きながらの運転や二人乗りはこちらでは問題ないです。レーン仕切られているからでしょうか。ちなみにスマホを見ながらは駄目です)

 町並みはいかにもヨーロッパといった感じです。川やレンガ造りの建物が多くあることに加えて、大きなビルなどがないため、うまく描写できませんが、おしゃれで歴史を感じます。最初の数週間は外を歩いているだけで相当楽しかったです。(今は慣れてしまいましたが)

 数か月住んでみて、フローニンゲンはほかの都市に比べて安全な場所だと思いました。たまに学校などでラップトップを置きっぱなしにして席を離れている人を見かけます。フローニンゲンが大都市ではないからでしょうか。また夜遅くにジムや図書館にいくことがよくあるのですが、危険を感じたことはありませんでした。機会があれば訪れてみるのもよいかもしれません。

▲フローニンゲン駅

大学について

 第一クォーターは施設管理とは何かについて学びました。福島大学のシステムと違って一週間単位でスケジュールが決まっているのではなく、Outlookを使って一日一日の予定が組まれています。そこにミーティングも入ってくるので予定が立てづらいです。授業は外国語を除き、自分が受けたい授業を履修するのではなく、施設管理というテーマに沿って授業が組まれます。ちなみに今期のテーマはcontrol processです。グループワークや講義形式の授業、施設見学などを行いました。特にグループワークに関しては、知識不足と英語力の無さから自分が思うように立ち振る舞えていません。日本にいた際に、経営や会計の授業をある程度取っていたつもりでしたが、やはり門外漢である感は否めません。facility management という分野は正解があるわけではないのに、正解を出そうとずっと考えているのがよくないのでしょう。グループワークは言った者勝ちのような部分があるので、コミュニケーション能力を上げてカバーするよう努力したいです。

 クラスメイトはオランダ人が多く、些細な話はオランダ語で話すことも多くあります。英語のネイティブスピーカーではなく、同じ第二外国語同士にも関わらず、彼らよりも英語ができないことに、しばしばふがいなさを感じています。彼らもときどき英単語を母国語で調べたり、スペルミスをしたりしてしますが。
 周りはマルチリンガルの人が多いです。ヨーロッパという環境がそうさせているのでしょうか。普段の生活でもオランダ語しか話せないという人はあまり見かけませんでした。語学への関心も高いように思いますし、複数の言語をしゃべれることは特別な事ではことではないのでしょう。日本とは違うなと思いました。

 ハンザ大学は複数キャンパスがあるのですが、私が通っているザラニケキャンパスの図書館は閉まるのが夜の8時と若干早いです。中心街にも図書館があり、そちらは平日だと0時まで開いているので、夜型の私としてはとても助かっています。授業で使うスライドもサイトにアップロードされています。とても親切です。

日常生活

 大学の近くにはACLOというスポーツジムがあります。有料ですが、スミスマシンやディクライン用のベンチプレス台もあり、とても満足しています。(マッチョの友人にはスミスマシンは甘い、といわれましたが)
 また、フットボールやバレーボールなどの球技、MMAや柔道など、様々なスポーツを行うこともできます。しばしば柔道着を着ている人を見かけたり、スポーツ専門店で柔道用品が売っていたりと、思いのほか柔道をやってる人が多いことに驚きました。
 筋トレに関しては、アメリカほど盛んではないように感じます。(あくまで主観です)フットボールをやってる人は多いです。(サッカーというと怒られるらしいです)

▲ACLO

▲近くのスポーツ店

 食事について、割高ですがラーメン屋やお寿司屋さんがあり、アジアンスーパーもあります。炊飯器や米も売っており、高い志があればあまり日本食には不自由しないでしょう。スーパーにはお寿司も売ってあります。僕はもっぱらパンやピザ、インスタントラーメンを食べています。

▲アジアンスーパー

所感

 私はオランダに来る前、留学をしたら何か大きく変わるように感じていました。それがそんなことはなく、大体が日本と同じような生活をしているのです。変わったことといえば、旅行に行く機会が増えたこと、若干痩せたということでしょうか。なぜかと考えてみると、「まあ、なんとかなるか」という精神にあるのではないかと感じました。この考え方はストレスはあまり感じませんが、何かを達成する際には向いていないでしょう。ある意味でストレスフルな生活をしていくべきだと感じましたが、次のクォーターからはもうすこし自分を追い込んでみようかな、と思った三か月でした。

旅行

 オランダは、というよりもヨーロッパは、国同士が近いので観光がしやすいです。今回は11月頭に行ったミュンヘンの写真を載せてレポートを終わりたいと思います。

▲オクトーバーフェスト

▲ミュンヘンで有名な食べ物
(酔ってたので名前はよく憶えていません)