みなさんこんにちは。私は約半年間、ハンガリーのカーロリ大学に留学していました。これから留学予定の人や留学したいと考えている人に、少しでも役立てるように情報共有していきたいと思います。
留学を決めた理由は、ハンガリーという国が未知で実際に行ってみたかったから、そして様々な国に囲まれていることで多様な文化に触れる機会があると思ったためです。就活や教員免許取得のための授業はたくさんありましたが、留学せずに後悔したまま大学生活を終えるのは避けたかったので、勢いで決意しました。
▲ドナウ川沿いの景色
大学の授業では、基本的に英語関連の授業を選択していました。それに加えて日本語学科の授業サポートやハンガリー語の初級、フィールドワークの授業を履修していました。
留学当初は、自分の英語力の低さもあり、授業についていけずに悩んでいました。しかし、大学の教授や他の留学生が力を貸してくれたおかげで、無事に単位習得できました。なにか困ったことがあると助けてくれる教授の方ばかりで、そこまで英語力に自信がない人でも頑張れる環境だと思います。また、自分の英語力に合わせた授業を提案してくれるので安心して履修できます。特に印象的な授業はハンガリーの自然を体験する授業で、山に登ったり、洞窟を探検したりしました。更に友人との絆を深めるきっかけになったと思います。
私は、勉強という勉強が嫌いなので参考書を使った学習ではすぐに飽きてしまうため、とにかく楽しく英語を身に付ける方法を模索しました。そこで実際に取り組んだことは、NETFLIXで好きなジャンルの映画やドラマを鑑賞するということです。ただ見るだけではもったいないので、聞き取れて理解できるようになるまで繰り返し観て、わからない単語やフレーズがあれば、メモをとることを心がけていました。また、友人と話すときには、映画で覚えたものを意識的に使い続けることで、よりリアルな英語を身に付けることができたと思います。勉強スタイルは人それぞれだとは思いますが、やっていて楽しいと思えるような方法を実践することをお勧めします。
留学中は長期休暇や週末を利用して一人旅をしました。チェコに行った際は、ホテルで仲良くなったイタリア人のおじさんにコーヒーとワインをご馳走していただき、夜中まで語りました。現地の人に積極的に話かけて、地元グルメや穴場スポットを教えてもらうなど、多様なコミュニケーションが取れたと感じています。福大の留学生とフィンランドに行った時には、本物のサンタクロースに会うという貴重な体験が出来ました。その際に聞いたお互いの苦労話や近況報告は自分のモチベーション向上につながったと思います。また、念願の海外サッカーを見に行くために韓国人のバイヤーと連絡を取ってチケットを購入するという日本ではできない体験もしました。
留学したい気持ちはあるけど、一歩踏み出せない方々に伝えたいことは、「迷っているなら挑戦してほしい」ということです。自分自身、就活を控えた中での留学だったので不安しかありませんでしたが、就活時期が遅れたとしても留学するチャンスを逃したくなかったことと、留学が自分の人生において絶対的な価値を持つと感じたので決断しました。結果として、自分の決断は間違っていなかったと言える留学生活を送ることができて、将来やりたいことも明確になりました。留学が充実したものになるか否かは自分自身の問題です。"絶対濃密な時間を過ごして、日本じゃ体験できない経験を持ち帰ってくる"と覚悟を決めれば、それを達成しようと行動するはずです。だから、留学を考えるきっかけが親や学校の先生だとしても、最後は自分の意志で決めてください。
留学を充実したものにするためのコツを伝えるならば、「英語力をあげることにとらわれない」ということです。もちろん、留学したからには英語力を付けて帰りたいと思うのは当たり前のことです。ただ、それだけに意識が偏ると不安にもなりますし、周りが見えなくなります。本来、英語を学ぶ目的は多国籍の人とコミュニケーションをとることだと思います。だから、ずっと図書館にこもって問題集を解いているだけでなく、学んだ知識を実際に使うことを意識してください。私自身、英語を勉強することばかりに囚われて伸び悩みました。そこでバディと過ごす時間を増やして、会話量を増やすようにすると、自然に聞き取れ、話せるようにもなっていきました。せっかく留学をするならば、挑戦を大事にしつつ、広い視野で物事を考えるようにしてみてください。みなさんが素晴らしい留学生活を送れるように祈っています。