先日リュブリャナ大学の講義・期末試験がすべて終わり、ついに留学生活が終わりました。3月後半からは日本でオンラインでの受講を継続しながら福島大学の授業も履修するという異例のスタイルでの留学となりましたが、最後まで楽しむことができたように思います。今回は、まだお伝えしていないスロベニアの魅力を紹介します。
▲リュブリャナのシンボルのドラゴン
1つ目は、スロベニアの学生の語学力の高さです。行く前から、スロベニアの人はスロベニア語や英語だけではなく、イタリア語やドイツ語などほかの言語を話せる人が多いということを聞いていました。街を歩いているときに日本語で話しかけられたり、レストランで中国語や韓国語など様々な言語で対応するウェイターさんを見かけたり、想像以上に多くの人がたくさんの言語を使って生活しているのを目の当たりにし、とても驚きました。この環境は英語やスロベニア語を勉強している私にとってとてもいい刺激となり、語学が堪能な友達を見て自分も頑張ろうと思うことができました。また「スロベニア語を勉強している」と話すと、友だちだけではなく先生や近所の方が喜んでくださり、スロベニア語でコミュニケーションをとる機会をいただけたり、お会いするとスロベニア語で話しかけてもらえたりしたこともモチベーションの一つでした。周りの友達が優しかったこと、またコーヒーやお酒を飲みながら、たわいもない話をしながら、普段から楽しく勉強できたことも大きかったと思います。次回スロベニアに行くときまで英語とスロベニア語の両言語の学習を継続し、より有意義な時間を過ごすことができるように励みたいと思います。
▲ユーゴスラビアの国々の民族衣装
▲新年のお祝いでいただいたステッチカード"2020年おめでとう!
また、リュブリャナ大学ではたくさんの学生が日本語を勉強しており、授業に参加させていただいたり、放課後の時間やクラブ活動を通して一緒に日本語を勉強したりしました。はじめは「日本語の学習のお手伝いができればいいな」という気持ちで臨んでいましたが、友だちと一緒に勉強していくなかで私自身が日本の文化のことや日本語のことを十分に理解していないということに気づきました。それからは授業前に日本の文化について調べたり、小学校や中学校でどのようなことを学んだか復習したりしながら授業に臨みました。他の文化について知るためにはまず自国の文化を十分に理解し、他の国との違いを見つけて尊重することが必要なのだということを改めて学びました。帰国してからはこれまで学習してこなかった日本語の教え方にも興味をもち、前期からいくつか授業を履修しています。今後も、英語もスロベニア語も継続して勉強して自身の語学力を高めながら、日本に興味をもってくれている人の役に立つことができるように努力したいと思います。
2つ目は、スロベニア料理についてです。スロベニアはイタリア、ドイツ、オーストリア、ハンガリー、クロアチアと接しており、いろいろな国の文化が混在しています。街にあるレストランも中国料理、韓国料理、メキシコ料理、ファストフード店など種類も豊富かつリーズナブルで、毎日何を食べるか考えるのを楽しみにしていました。その影響はスロベニア料理にもあらわれており、特にイタリア料理やドイツ料理に似ているものが多くあります。どのスロベニア料理もとてもおいしかったのですが、その中でも特に気に入ったデザートを紹介します!スロベニアを訪れた際にはぜひ食べてみてください。
① Kremšnita/Kremna Rezina(クレームシュニッタ)
生クリームとカスタードをパイ生地で挟んだ、とても甘いクリームケーキです。元祖のKremšnitaはスロベニアの有名な観光地Bled湖で食べることができます。写真のものが定番のもので、他にもチョコレートやイチゴなど様々なフレーバーがあります。
② Prekmurska Givanica(プレクムルスカ・ギバニッツア)
スロベニアのPrekmurje(プレクムリエ)地方で作られた、様々な具材が何層にも積み重なっているケーキで、主に催事の際に食べられていたものです。主にカッテージチーズ、ケシの実、クルミ、りんご、レーズンなどが材料として使われていて、一度にいろいろな味を楽しむことができますKremšnitaと比べて甘さがひかえめなので、甘党でない方にもおすすめです。リュブリャナ城のふもとにあるレストランのものが(個人的に)いちばんおいしかったです!
これまで紹介した食べ物や観光地以外にも、スロベニアには魅力的な環境がたくさんあります。また旅行ができるようになったら、ぜひスロベニアに行ってみてください!
わたしのスロベニアでの留学生活は、いろいろなことを学び、挑戦し、経験した一年間でした。なにより留学生活のなかで一番学んだことは、周りの人の支えの大切さです。私の留学生活は家族や先生、友だちなくしては始まりません。出発前から現在に至るまでたくさんの方にお世話になりました。楽しいときも悲しいときも、たくさんの人が周りにいて支えてくれたおかげで楽しめ、無事に留学を終えることができたのだと思います。今後の大学生活ではお世話になった方々への感謝の気持ちを忘れずに、日々励んでいきたいです。スロベニアでお世話になった先生方や友だちにはまた安全な状態に戻ったら会いにいって、直接感謝を伝えたいと思います。Najlepša hvala! Upam, se vidimo kmalu:))