こんにちは。私は半年間、スロベニアの首都にあるリュブリャナ大学に留学していました。当初は1年間の留学予定でしたが、コロナウイルスの影響で早期帰国することを決めました。前回のレポートでは、皆さんに向けてリュブリャナでの留学生活についてまとめたので、最終レポートでは私の留学に対する今の思いや、皆さんに伝えたいことを書きます。少しでも留学を迷っている、またはこれから留学を控えている皆さんの参考になれば嬉しいです。
第一の目的は、環境問題に関する知識を深め、現地からの情報発信に励むことで、特に日本人の環境問題に対する意識を高めることでした。私は元々、語学力の向上を目的として、全く別の州に留学する予定でしたが、大学2年の秋に環境問題に強い関心を持ち、急遽ヨーロッパ州に絞りました。それからヨーロッパから来ている留学生たちの話を聞いて、ヨーロッパ州の中でもスロベニアに決めました。留学する目的は人それぞれですが、思いが強ければ強い人ほど、必ず有意義な留学生活を実現ことができると感じています。
▲ドラゴン橋の前で大切な友人たちと。
日本にいて勉強するのと、現地で生活するのとではやはり違いました。自分自身の意識が日本にいた時より確実に高まりました。現地では同じような関心を持つ素敵な友人たちができ、おかげで自分の視野をより一層広げることができました。この半年間で社会問題に対する日本の取り組みの遅れを実感した反面、決してどの国も完璧なわけではないということを知り、世界全体で取り組み続けなければならない問題だと再認識することができました。たくさん悩み、辛いことも少なからず経験しましたが、それ以上に人々の温かさに触れた素晴らしい経験をたくさんしました。今回の留学は、私がどう生きたいのかを考えるためにとても重要な時間であったと思います。これから私は、支えてくれた人たちへの感謝の気持ちを忘れず、留学中に描いた自分のなりたい姿を実現するために更に前進していきます。
▲帰国前に大好きなバディーと再会の約束。
私はこのような思いで留学を決め、半年間最後まで走り続けました。留学期間は短くなってしまったものの、後悔はありませんでした。それは、留学を決めた自分の意志を忘れずに、やりたいと思ったことに挑戦し続けることができたからだと思います。留学したことで得たものは非常に多く、留学を悩んでいる方はぜひ挑戦してほしいと思います。
留学を悩んでいる方へ
自分がなぜ留学したいのか、現地でどのような経験をし、留学後にどのような成長を遂げていたいのか、改めて考える時間を取ってみてください。完璧なものを思い描く必要はありません。もしかしたら、日本にいて達成できることかもしれないし、留学先として意外な国が思い浮かぶかもしれません。この時に想像した未来が、留学する目的と繋がり、最後まで留学先で頑張ることができる鍵になると思います。なりたい姿が見つかっていない方は、ぜひ考えるだけではなくて、今やってみたいと思っていることにとことん挑戦し続けてみてください。これまでやってきたことはすべて未来に繋がっていると思います。私は大学に入学してから、やってみたい事に対して迷わずに行動し続けたことで、関心や思いが大きく変化し、本当にやりたいことを見つけることができました。また、いざ留学を決めた際に、語学力の条件や単位、金銭面で悩むことが無いよう、勉強やアルバイトを今のうちに頑張っておくことも大切だと思います。
留学を決めた方へ
留学前の準備は重要だと思います。語学力、留学する国の知識、日本の知識、学びたい分野の知識など、留学前の準備が留学中の自分の成長に大きく繋がり、留学生活をどれだけ有意義なものにするかということに繋がると実感しました。更に留学中には、自分は成長できているのか、などと不安やプレッシャーを感じることがあるかもしれません。その時はまず自分が留学を決めた目的を思い出してみてください。そして家族や友人、教授など頼ることができる存在がいること、自分と同じようにどこかの国で頑張っている仲間がいること、自分は決して一人ではないことを思い出し、ぜひ連絡を取ってみてください。私は、自分が周りの人たちにどれほど支えられているのかを留学中に改めて実感し、日々感謝の気持ちでいっぱいでした。周りの人たちに頼りながら、自分の目的を見失わずに、やりたかったことに挑戦し続けて、最後まで全力で走り抜けることができますように。思い描いていた留学生活より充実したものとなりますように願っています。
大学生活4年間はあっという間に過ぎてしまいます。皆さんもぜひ前進し続けてください。陰ながら応援しています。最後まで読んでくださってありがとうございました!
▲旅行中の私。海外での生活がとても恋しいです!