大家好!みなさんこんにちは!去年9月から"台湾の東京"台北市の近くにある、国立台北大学に留学していました。現在は大学院2年生です。大学院は2年間で卒業予定のため、今年8月に留学から帰ってきた後、研究成果をまとめた修士論文を提出し、4月すぐに就職・・・という予定です。帰国してからさらに忙しくなるため、後期の授業からまた頑張りたいと思います。
今回のレポートでは、台湾留学~半年間の留学生活について書いていきたいと思います。私は福島大学から台北大学へ行った交換生第一号なので、出来るだけ楽しい思い出と写真を紹介します。このレポートが海外留学、特にアジアや中国語圏での留学を考えている学生さんの参考になれば幸いです。
台北市近くにある桃園空港へ行くには、仙台空港から飛行機で約4時間。日本から台湾へは日帰りで旅行ができるほど近いです。私が台湾に到着したのは8月末でした。日本もそこそこ暑かったのですが、桃園空港に着くと、蒸し蒸しとした空気が肺に直接くるような暑さだったので、「これが台湾か・・・」と異国に来たことをすぐに実感できました。
空港には、台湾人の友人がわざわざ空港に迎えに来てくれました!はじめての海外留学&中国語が話せない&大きなスーツケースを抱えていたので、嬉しかったし、台湾に来て、一番の不安要素だった携帯電話の契約も手伝ってくれました。空港で3000元(1万円以下)/5ヶ月の激安SIMカードを契約し、わざわざ私のホテルまで送ってくれました。台湾の人の優しさが身に染みた忘れられない台湾の初日でした。
ちなみに、私には留学前から台湾人の友人達が台北にいます。彼らは、私たちのゼミで2019年6月に実行したプロジェクト「福島大学×台北大学 福島研修旅行」に参加してくれた学生で、それがきっかけで仲良くなりました。
※このプロジェクトは、台湾の学生さんを福島に呼び、約10日間、福島の"食"や"文化"を肌で感じてもらい、さらに現地の学生と交流しながら県内各地を巡ることで本当の福島を台湾の若者に知ってもらうという目的があります。(現在、福島産の農産品を台湾に持ち込めないという輸出制限がなされている事実があります。この問題の解決を少しでも前に進めたいという目的が含まれています。この輸出制限について、詳しくはインターネットニュースで調べてみてください)
▲台湾に着いたと連絡したら
すぐに台湾小旅行に連れて行ってくれた大切な友人たちです。
9月になり、いよいよ留学生活がスタートしました。最初に大学寮の入寮手続きを行ったのですが、そこにも友人たちが心配だからと付いてきてくれました。正直、中国語は話せず英語も上手ではないため、友人達には感謝しかありませんでした。
台北大学の寮は男子寮2棟、女子寮1棟 (※現在は男女共同の寮が1棟建設中です)、男子寮は2、3人部屋のどちらかで、女子寮は3、4人部屋です。寮費は3000~3500元(約9500円~13000円)/半年という安さで、寮費とWi-Fi費500元(約1750円)/半年を合わせても15,000円超えない金額です。もしも、留学を考えている方の中で、「生活費が払えるか心配・・・でもどこかに留学したい!」と悩んでいる人がいるなら、住居などの生活費を抑えられる台北大学を候補に入れるのをおすすめします。
台北大学の寮は留学生と台湾人学生が共同の寮に住んでいるので、部屋も台湾人と外国人がごちゃまぜです。私の部屋は日本人1人(私)、アメリカ人1人、台湾人2人というグローバルな部屋で、ルームメイトとの部屋での会話は70%英語、30%中国語という、外国語が苦手な私にとっては非常に過酷な状況でしたが、この環境のおかげでなんとか早くリスポンスができるようになりました。
学ぶことが多い共同生活ですが、寮は1人になれる時間が少ないですし、ルームメイトとの生活習慣も違うため、ストレスは勿論あります。ですが、日々異文化交流することで理解できることがあります。1人暮らしで快適に過ごすことも良いのですが、様々な人と交流することは本当に良い経験だと思いました。
留学生活中には、思わぬ素敵な出会いもありました。台北大学の寮では各階に1人フロアリーダーがいるのですが、私の階のフロアリーダーはとてもフレンドリーな人で、ウェルカムパーティーを開いてくれたり、ハロウィーンやクリスマスにお菓子をくれたり、色々と交流会を開いてくれました。そのおかげで台湾人の友人が出来ましたし、留学に来ているフランス人や中国人の子とも仲良くなりました。
その中でも台湾人のJiachiと中国人のCillenとは、ご飯やクリスマスにKTV(台湾式カラオケ)に行ったり台北観光に行ったりと、とても仲良くなりました!私のインチキ英語も2人にはなぜが通じ、英語と中国語の冗談も通じてしまう関係です。2人とは留学が終わってもずっと友人です。予期せぬ所で、生涯の友人を見つけることができるのも留学の醍醐味だと感じました。
台北大学にも福島大学と同じように"buddy制度"があります。私にもGraceちゃんという素敵なバディが出来ました。バディは留学生活を色々とサポートしてくれる相棒です。私のバディは生活サポートだけではなく、言語パートナーとしても私の学習をサポートしてくれました。彼女自身、日本語を勉強しているため、お互いに勉強の質問をし合い、どんどんコミュニケーションを取れるようになり、次第にバディ以上の友人になることができました。よく一緒にカフェに行ったり動物園に行ったりと、3歳年下とは思えないくらい仲良くなることが出来ました。台湾の人はみんなフレンドリーで、年上年下関係なく仲良くしてくれます。台湾のそういったオープンな文化が私はとても大好きです。会話のときはストレートに考えを伝えてくれるため理解しやすいですし、建前でなく本音で話してくれます。相手のことを知ろうとすること、相手にまっすぐ意見を伝えることの大切さを留学で学ぶことができました。
台湾に留学に来ていた日本人学生のなかには台湾人と交流せず、日本人コミュニティとしか関わらない学生を多く見ました。せっかく海外留学をしているのに本当に勿体ないと感じました。留学の醍醐味は現地の人と現地の言語で交流することだと思います。私は中国語が話せない状態で台湾に行きましたが、日本語と中国語の言語交換を自分から積極的に行い、会話レベルは少しずつですが進歩していきました。話せる中国語が増えるたび、会話することがとても楽しくなりました。まだまだ中国語レベルは低いため、帰国後も台湾でできた友達と電話やメッセージを取り合い、中国語を使う機会を絶やさないようにしたいです。