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留学体験記

【オランダ】留学最終レポート

【派遣先】ハンザUAS・フローニンゲン大学 【派遣期間】2019年8月~2020年3月
共生システム理工学類 S.Nさん

 
 私の留学生活は新型コロナウイルスの影響で当初の予定よりも早く終わることになりましたが、それまでの7ヶ月の留学生活でとても充実した時間を送ることができたと思います。今回はその間に学んだことや印象深かったことなどをまとめていきたいと思います。

オランダでの生活

 私は留学先でできた友達とよく一緒に食事に行っていました。オランダ人の他、ベトナムやマカオなどから来た同じ留学生の友達ができました。彼らと食事をしていると、日本食をほめてくれることがあったので、日本にいる間には気付かなかった日本食の魅力に気づくことができました。アジアンスーパーでなくても寿司や冷凍の焼き鳥などの日本食が並んでいたりと、日本食がポピュラーになりつつあるように感じました。

 また、食事を通してお互いの文化についても学ぶことができました。中国系オランダ人の友達が火鍋を振る舞ってくれた際に、いろいろと説明をしてくれました。そのため、自分達の文化について聞かれた時に説明できることは必要なのではないかと思いました。みなさんも海外に行ったら、外から日本を見ることになるので、今まで気がつかなかった日本の魅力について気づいたり、文化について説明したりすることがあるかもしれません。そのため、留学は客観的に日本を見るいい機会になったと思います。

▲友達が振る舞ってくれた火鍋

美術館について

 オランダには美術館がたくさんあります。ゴッホやレンブラント、フェルメールなどの有名な画家も輩出しており、芸術を楽しむには良い環境です。大学近くのフローニンゲン駅近辺には市民から親しまれているフローニンゲン美術館があります。また、電車で2時間移動した首都のアムステルダムには、アムステルダム国立美術館・市立美術館、ゴッホ美術館、レンブラントの家など数多くの美術館があり、たくさんの観光客で賑わっています。

 また、オランダで有名なキャラクターと言ったらミッフィーです。みなさん一度は見たことがあると思います。ミッフィーはオランダのデザイナーによって生み出されました。オランダにはミッフィーがデザインされた小物や絵本などを見かけることがあるでしょう。ミッフィーの博物館もあります。ミッフィーはオランダではミッフィーとは言いません。ナインチェ(nijntje)と言います。そのため、博物館の名前もミッフィーミュージアムではなく、ナインチェミュージアム(nijntje Museum)と言います。これはオランダ語でウサギを意味するkonijntjeに由来するそうです。オランダ人の友人にミッフィーといっても伝わらなかったことは記憶に新しいです。

 また、オランダはアンネ・フランクが隠れ家として住んでいた地でもあります。そのため、アンネ・フランクが住んでいた隠れ家は現在、博物館として改装されており、多くの観光客が訪れる場所となっています。私が見た時も行列ができていました。もし行く場合は、アンネ・フランクの家は混むので予約をすることをおすすめします。また、近くにはアンネ・フランクの銅像もありました。

 このように、オランダは数多くの美術館や博物館などがあるため、実際の作品を見ることを通して学ぶことができました。このような環境を利用して、オランダに行く場合には実際に行ってみると良いと思います。


▲ミッフィーの人形

▲ミッフィーグッズで溢れる棚

▲ナインチェミュージアム

コロナウイルスの影響

 コロナウイルスの影響からオランダでは3月中旬には集会などの規制がかけられるようになりました。初めて規制がかけられた次の日のスーパーではトイレットペーパーが売り切れており、とても印象に残りました。オイルショック時のトイレットペーパーの買い占めは教科書で知っている程度でしたが、時代や人種、住んでいる地域が異なっても同じことが起きるのだと驚きました。また、それまではマスクをしている人は見たことがありませんでしたが、コロナウイルスの影響が出始めると、マスクをする人を街中で見かけるようになりました。文化が変化する節目なのかなと感じる一件でした。

▲スーパーでトイレットペーパーが売り切れている様子

▲マスクをしているブレーメンの音楽隊の像。

最後に

 留学中は様々な経験を通して学ぶことがたくさんあり、有意義な時間を過ごすことができました。実際に行ってみることで日本にいるだけでは感じ取れない雰囲気や体験などを経験することができたので、自分の人生の中でも大きな出来事となりました。留学を通して学んだことを、今後にいかして生活していきたいと思います。

 改めて、このような機会を与えていただき、ありがとうございました。私が留学できたのは、国際交流センターの方など、多くの方々の協力があったからだと思います。たくさんの方から支えて頂いたことに本当に感謝しています。