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留学体験記

【アメリカ】オザークス大学からの報告~留学3ヶ月~

【派遣先】オザークス大学 【派遣期間】2022年8月~派遣中 
経済経営学類 M.Aさん

私は8月からアメリカのアーカンソー州にあるオザークス大学に留学しています。オザークス大学は、自然に囲まれたのどかな場所となっており、主に中央アメリカと地元の学生が日々熱心に学んでいます。最初は環境に慣れず、不安を解消するので精一杯な毎日でしたが、あっという間に渡航から3ヶ月が経とうとしており、気持ちに余裕を持てるようになってきました。今回のレポートでは、オザークス大学での生活、授業、秋休みに行った旅行、渡航における持ち物についてご紹介したいと思います。少しでも、留学を考えているみなさんの参考になればと思います。

生活について


・寮
 
私はキャンパス内の寮にルームメイトと暮らしています。物価高騰、歴史的な円安と相まって、家賃は月に約8万円とお財布の心配が絶えませんが、様々な国の学生と一つ屋根の下で生活するという貴重な経験をすることができています。食事時、混雑する共同キッチンからはそれぞれの国の料理の香りがし、「今日は何を作っているのかな」と思いながら通るのが、私の楽しみでもあります。文化や言葉の壁を感じることもありますが、ルームメイトと悩みや楽しいことを共有し、支え合って生活しています。

・食事
 食事についてですが、私はミールプランを選択しており、毎日食堂のご飯を食べています。ミールプランは学生の生活スタイルに合わせて、いくつかのプランを選択できるようになっています。食堂はバイキング形式となっており、自分の好きな物を好きなだけ選ぶことができます。メニューは毎日変わりますが、ハンバーガー、ポテト、ビッグサイズのピザは毎日食べることができます。最初は「美味しい」と食べていましたが、最近では新鮮さが薄れ、見飽きてしまいました。来セメスターでは節約のため自炊を始めようと思っています。みなさんにどれくらい節約が可能か報告できるように頑張ります!



▲(上)歩いて行けるお気に入りのカフェの様子(テラス)。授業終わりに一息つくのにぴったりな場所です。(中央)カフェ内はアートな空間が広がっており、ドラムやギターなどの楽器も置かれています。(下)スターバックスが図書館に入っており、毎日多くの学生が利用しています。

・公共交通機関
 
周辺に電車や地下鉄などの公共交通機関はなく、移動は徒歩か無料レンタルの自転車が主な移動手段となっています。車持ちの学生と友達になれれば、車で出かけることもできると思いますが、残念ながら私はまだ車持ちの学生と交友関係がないので、今後見つけられればと思います!

・お店
 近くにはピザ、小規模のスーパー、格安リユースショップ、カフェなどのお店が並んでいます。2週間に1回、ウォルマート行きのシャトルバスが周回しており、多くの学生が利用し、買物をしています。

・携帯
 
私はJethroという会社のSIMカードを購入し、SIMフリーの端末に差し込んで使用しています。大学内では携帯もWi-Fiを繋げることができるため、データ量の一番少ないプランでも十分かと思います。日本の電話番号は留学中も保持したかったため、一番安いプランに下げて契約を継続しています。



授業について


・履修関係
 アメリカでは同じ科目が週に23回あるのが一般的です。多い科目だと、1週間におよそ80ページ進むというペースになっており、最低12単位分(約4科目)は履修登録が必須です。私は第二言語としての英語、マーケティング、ビジネスコミュニケーション、性格心理学の4科目を履修していますが、どの科目も興味深く、楽しく学んでいます。ビジネスコミュニケーションでは、アメリカのビジネスマナーをメインに学んでいますが、帰国後に就職先でも生かすことができそうだと感じています。また、課題についてですが、私は特に課題の多い科目を知らずに選択していたので、月曜日から土曜日まで毎日課題に追われています。次のセメスターでは友人から情報収集をし、余裕のあるスケジュールになるように登録したいものです。

・チューター制度
 始めは教授が話している内容が全く頭に入ってこず、大変焦っていたのを覚えています。何が分からないのかも分からない状態でした。そこで、利用したのがチューター制度です。同じ授業をとっている学生がチューターとなり、一緒に勉強をすることができます。素朴な疑問も分かるまでしっかりと易しい言葉で説明をしてくれます。一緒に勉強をする友人も増え、勉強に対するモチベーションも上がり、この制度を利用して良かったと強く感じます。

・学習道具
 
コンピューター室や図書館に利用できるパソコンがありますが、学生には一人一台のiPad、アップルペンシル、キーボードが配られ、学習に必要な道具については困らない環境となっています。教科書についてですが、テキスト代が$500請求されます。学生は履修登録・変更をすると同時にデジタル、又は、紙媒体のテキストが手元に届くという仕組みになっています。

▲オリエンテーション時に配布された勉強道具

秋休み


10
月には2日間の秋休みを含めた4連休があったので、他の大学から留学をしている日本の学生とアトランタ、フロリダに旅行へ行きました。アトランタではアメリカ最大級の水族館に行き、水槽の規模に何度も驚きました。エントランスから見上げて口が開くほどで、内観が日本とは異なり、テーマパークのようでした。フロリダでは日々の課題の疲れを解き放とうと、夢の国、ディズニーへ行きました。4つのテーマパークからなっているのですが、こちらも規模が大きく、一つのテーマパークを満喫するのに1日ではまわりきれないほどでした。一つ不便に感じたことは、車社会という背景があるためか、観光地なのに地下鉄等がないため、シャトルバスを予約しなければならないということでした。

▲アメリカ最大級、ジョージア水族館のエントランス付近の様子。アミューズメントパークのような内装となっており、とても驚きました。日本では見ることのできない魚を何種類も見ることができ、水族館好きにはたまらない時間となりました!

▲フロリダディズニーのアバターエリアの様子。規模が想像より遙かに大きく、待ち時間も世界観を存分に楽しむことができました。


渡航における持ち物について


留学が決まってから、何を持って行くと良いのか大変悩みました。私の場合は前日まで準備でバタバタしていたので、最低限必要な物を持って行く現地調達作戦で渡航をしました。あまり考えずに荷造りをしてしまったため、持参すれば良かったと後悔している物があります。反対に、持ってきておいて良かったと感じる物もあります。みなさんに荷物であまり悩まず、留学を楽しんでもらうためにこの2つについて書いておこうと思います。

・持ってきて良かったと感じる物
 良かったものは、薬、即席味噌汁、おせんべいです。近くの病院は徒歩で10分かかり、予約がとりにくいと聞いています。秋は気温の変動が激しく、何度か風邪の初期症状が出たのですが、持参の風邪薬をすぐ飲んだおかげで、深刻化せずに済みました。お味噌汁は日本が恋しくなった時に飲んでいますが、気持ち的に安心感を得られるのでおすすめです。すぐに作ることができ、料理にも使うことができます。味噌はスーパーにはあまり売られていないので、貴重な調味料として少しずつ使っています。おせんべいは仲良くなった友人に配ったのですが、人気のお菓子でした。

・持参するべきだったと後悔している物
 必要だと感じたのは、冬服と調味料です。現地調達すれば良いと考えていたのですが、冬服は高いため、キャリーケースが2つになっても用意しておくことをおすすめします。こちらは11月でも朝と夜は-5度~-1度と低い気温ですので、ご注意ください。また、調味料については、スーパーで醤油やポン酢などの日本の代表的な調味料は入手できますが、だしや、コンソメ、味の素などは店頭に並んでおらず、オンラインでの購入となります。オンラインの値段は日本の23倍するために、今は手が出せません。たまに自炊をしたいと考えている方は、これらの調味料を持参することをおすすめします。



最後に


留学が始まってから約3ヶ月経過しました。いままで様々な不安と向き合う時間が幾度もありましたが、その度に助けてくれたのは周りの方々でした。人との繋がりに感謝し、感動する毎日です。留学を始めたばかりの時は、どのように助けてもらえれば良いのか分からず、助けを求めるのが難しいと感じることがあるかも知れません。そんな時は、状況を説明するだけでも良いので、周りの人とお話をしてみるのはどうでしょうか。周りの人がアドバイスをくれることがあります。

私はとにかく「分からない」「どうしよう」と言う気持ちを内に閉じ込めず、率直に話すように心がけています。説明がどのくらい伝わっているか定かではありませんが、不思議なことに表情や雰囲気、身振り手振りなどのノンバーバルな言語でも気持ちは伝わっていると感じます。今の時代、調べると分かることも多くありますが、助けを求めて周囲を頼り、解決することも大切だと感じます。特に、異国の地で生活をする留学の際は、聞くことで早く解決し、同時に自分のメンタルも保つことができるメリットがあるように感じます。心が折れてしまっては何もできませんので、心も体も元気に生活し、残りの留学生活も楽しもうと思います!