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留学体験記

【イギリス】グラスゴー大学での交換留学を通して学んだこと

【派遣先】グラスゴー大学 【派遣期間】2022年9月~派遣中 
経済経営学類 S.Sさん


私は9月からイギリス・スコットランドのグラスゴー大学に交換留学をしています。グラスゴー大学は1451年に設立された、英語圏では4番目に古い歴史を持つ大学です。卒業生としては、経済学者のアダムスミスや発明家のジェームスワット、日本人としてはニッカウヰスキーで有名な竹鶴さんなどがいます。校舎としては、ハリーポッターのホグワーツ城を想起させるようなつくりで、ハリーポッター好きの人にはたまらないと思います。

スコットランドの食べ物の物価


物価は基本的にとても高いです。もちろん食べる場所にもよりますが、外食をしたら、主食だけでも最低2000円程度かかるのが通常です(円安の影響もあります)。ラーメンを食べに行ったことも何度かあるのですが、どの店も一杯2000円~2500円程度かかります。スーパーは安いところもいくつかありますので、スコットランドに留学する際、自炊はある程度できる方が良いと思います。

大学の寮


私はグラスゴー大学の寮に住んでいます。寮は基本的に留学生しか住めないため、様々な国からの学生がいてとても楽しいです。キッチン、トイレ、シャワーは共用で部屋は一人部屋になります。家賃は一か月8万円~10万円ですが、こちらでは通常価格だと思います。部屋の壁は非常に薄いため、隣人の声や音楽などがとても聞こえるので、耳栓を持っていくことをお勧めします。

大学の様子


授業は福島大学の授業とは少し違った形態で行われています。私は経済学、管理会計、統計学の3つの授業を取っているのですが、授業によって週の授業回数も一回の授業時間も異なります。また、全ての授業において、大講義室で行われる講義とは別に、小さな教室で20人程度に分かれて行うセミナーも週に一回程度行われます。例としては、管理会計と統計学では週一の二時間講義と、週一のセミナー、そして経済学では週三の一時間講義と週一のセミナーが行われています。

グラスゴー大学で初めて授業を受けて驚いたことは、学生の授業に対する熱意です。200人程度が入っている大講義室の授業でも、先生の質問に対して常に複数人が挙手をし、答えます。この中で特に興味深く思ったことは、自分の解答に100パーセント自信がない状態でも、積極的に答えているというところです。周りの視線を気にせずに、授業に能動的に取り組む姿勢から学ぶことが沢山あると感じました。

最後に


留学に来て学んだことは沢山あります。それは学問的なものだけではなく、色々な国の文化や自分自身のパーソナリティについても深く知ることができています。イギリスの景色はとても綺麗で、フレンドリーな人も多く、毎日が充実しています。留学中にイギリス、スコットランドの良さを見つけることは簡単ですし、ここには書ききれないほどあります。

しかし、その中でもう一つ感じたことが日本の素晴らしさです。日本人の礼儀正しさ、公共交通機関の便利性、美味しい食べ物など、イギリスで生活をしなければ、当たり前なものとして捉えてしまいそうだった日本の良さを発見することができました。このように留学中、その国を知り、好きになることは重要だと思いますが、今まで何とも思っていなかった日本の良さについて考えてみることも大切かと思います。どの国にもいい側面と悪い側面があって、そこの両面を客観的にみることができる力を身に付けることができるのも留学の大きな一面かなと思いました。