韓国の中央大学で行われたCAU Summe Program 2023に参加し、主に語学学習や文化体験に約3週間取り組んだ。
平日毎日行われた韓国語の授業に参加し習得レベルが向上したことはもちろんのこと、現地の大学生との会話や大学周辺の飲食店での注文の際に、学んだ韓国語をすぐにアウトプットできる環境があったため、日本で韓国語を学ぶ際に習得することが難しい発音や会話のシチュエーションを実際に体験することが出来た点は、現地で韓国語を学ぶことの利点であった考える。実際、滞在し始めて1週間ほどは現地の飲食店で注文する際、韓国語を使うことに自信が無く声が小さくなってしまい、それが原因で意味や発音を正しく習得しているのも関わらず現地の人に伝わらないことが多かった。しかし3週間目に飲食店で注文した際には一連の会話をスムーズにできるようになっていた。また店員と注文以外の会話ができる余裕もあり、韓国語の習得レベルが向上していることを実感した。
週に1~2回行われた文化体験学習では、ソウルの中心にあるNソウルタワーや朝鮮王朝の王宮である景福宮、韓国で人気のテーマパークであるロッテワールドでの観光、KPOPダンス体験に参加した。景福宮を観光する際には韓国の伝統衣装である韓服を着用して宮殿を散策したが、日本の着物や浴衣とは歩いているときのシルエットが異なっていたり、装飾が豪華であったりと文化や歴史の違いを実感した。宮殿内の散策では韓国の時代劇ドラマで目にするような光景が広がっており、建物や装飾、細かな道具を観察しながら、何に使われていたのだろうか、何のためにあるのだろうかと考察する有意義な時間を過ごした。
―ロッテワールド―
授業や文化体験以外でも日本と韓国の文化の違いを感じられる場面は多くあった。特に印象に残っているのは交通マナーである。韓国では至る所で頻繁にクラクションが鳴り響き、速度が速く止まる際も急であることが多く、歩道や横断歩道を歩いていても恐怖を感じる場面があった。それに伴い文化体験や観光の際に使用したバスは、整備されていない道路があることや、坂の多い地形であることも相まって吊革につかまっているだけでは体を支えることが出来なかったため、車内で転びそうになることも少なくなかった。しかし公共交通機関の運賃は日本に比べ圧倒的に低価格であるなど、クラクションの使用は必要最低限、バスの中では吊革につかまっていれば安全に乗車できるが、運賃は決して低価格とは言えない日本とは異なる点が多かった。公共交通機関と関連した内容として韓国ではキャッシュレス化が進んでおり、未だ電車やバスでは現金を使う人も多い日本とは異なり、すべての公共交通機関においてチャージ式のICカードひとつで決済するケースが主流であった。
韓国での約3週間という短い滞在期間で学んだこと、考えたことが確実に実力として身についていることを実感しており、慣れない異国の地で過ごした3週間に無駄な日は一日も無かったと自信を持って言える。CAU Summer Program 2023を通して韓国で学んだことすべてがこれからの学校生活や就活、その後の人生において自信につながり、糧になるだろうと考えている。