私は8月21日から9月22日にかけての5週間、オーストラリアのクイーンズランド大学へ短期の語学研修に参加しました。自身の英語力の向上と、外国の文化に自らの五感で触れる良い機会だと考え、研修への参加を決意しました。
留学中は冬から夏にかけての時期でした。朝晩は冷えますが、日中は日差しが強く気温が上がるため、半袖の上にカーディガンなどを羽織ったり、軽い上着をその上に着たりと、すぐに調節できる服装をしていました。日光が非常に強く、サングラスや帽子を着用する機会が多かったです。研修をしていた5週間のうち雨が降ったのは2日ほどで、それ以外の日はほとんど毎日快晴だったため、気分まで晴れやかになった気がしました。
ブリスベンでは水道水を飲んでも腹痛になることがなく、健康に過ごすことができました。しかし、オーストラリアの硬水の影響か、環境が変わったことによるストレスか、留学中にひどい肌荒れがおきました。帰国まで治りませんでしたが、海外生活らしい良い経験のひとつだったと考えています。
大学では英語のレベル別に分けられたクラスで授業を受けていました。このクラスは渡航前にスピーキング、リスニング、リーディング、ライティングのテストを受けた結果からそれぞれのクラスに割り当てられるため、自分の英語力に合った授業を受けることができました。私のクラスは日本人が大半を占めていましたが、中国や台湾の学生も来ていました。英語の授業を受けながら、日本の文化との違いを感じることが多く、多くの異文化を知ることができました。
授業はスピーキングを中心に英語の4技能すべてがカバーされていました。分からないことがあればその場ですぐ質問できるような雰囲気の授業だったため、英語力の向上だけでなく、主体性も高めることもできたと感じています。授業中は英語でディスカッションや意見交換、軽い会話などをすることが多く、クラスメイトも全員非常にフレンドリーだったため、授業を通してクラス全員と仲を深めることができました。
AHNというホームステイの会社を通じてマッチングされた家に宿泊しました。渡航前は勘違いや連絡ミスなどで多少のトラブルがありましたが、無事に宿泊することができました。ホストファミリーはトルコ人家族で、3歳の息子とラブラドールレトリバーの犬1匹がいました。研修の途中からはホストファザーと子どもが故郷のトルコへ行き、ホストマザーと2人で生活をしました。渡航前に心配していたシャワーの時間制限やインターネットの制限は無く、洗濯機の使用は週2回と不便なく生活することができました。ハウスルールは他に週一回の自室とバスルーム、トイレルームの掃除、2週間に1回のベッドシーツの交換、食事後の自身の食器は自分で洗うといったものがありました。どれも大変なものでなかったため、窮屈だとは感じませんでした。
ホストファミリーがトルコ出身だったことから、ホームステイ中の食事にトルコ料理が何度も出たり、家でトルコの音楽がかけられたりしており、非常に新鮮でした。食事に出たトルコ料理のうちにドルマというものがあり、それが美味しかったということをホストマザーに伝えたところ、ホームステイ最後の夕食にドルマを出していただき、ホストマザーの優しさを真に感じたのを覚えています。
渡航前は長いと考えていた5週間が、帰国時にはあっという間だったと感じられるほど濃密で有意義な海外生活でした。しかし、言いたいことが相手に伝わらなかったり、逆に聞き取れず間違った返答をしてしまったりといった経験が何度もあり、自身の英語力の乏しさを痛感しました。この経験と気持ちを糧に、英語力をさらに磨けるよう努力していきたいです。