【派遣先】クイーンズランド大学【派遣期間】2023年8月～9月
人間発達文化学類　H.Tさん

　私は1ヶ月間オーストラリア、ブリスベンにあるUQ(University of Queensland )で語学研修に参加しました。UQはオーストラリアでも有数の規模を誇る大学で、約5万人の学生が所属しています。キャンパス内では数多くの留学生を見かけました。3人に1人くらいは留学生で、中でもアジアから来る学生が多かったように感じます。UQはとても広いキャンパスを持っていて、緑も広がっています。毎日通っても飽きないほど飲食店があり、カフェも充実していました。他にも、図書館、自習スペース、屋外スポーツ施設等、学生生活を豊かにしてくれるものも多くありました。多くの学生が自分の好きなことにのびのびと取り組んでいる様子が見られました。

　今回のプログラムについて振り返っていこうと思います。私はPE(Pathway English)というプログラムに参加しました。私が参加したPEは人によって参加期間と目的が異なっていて、私たち福島大学生は１か月のみの参加でしたが、他学生の中には４か月参加する人もいれば、プログラム終了後UQの学生になり、４年間を過ごす人もいます。１か月間という期間は決して長くはない分、海外に長期滞在をしたことがない私にとってはストレスを感じない適度な期間だったといえるかもしれません。しかしながら、一か月が経過し生活に慣れてきて、現地の人の言葉を少しは聞き取れるようになり、自分が話す際には英語が軽く口から出せるようになってきたタイミングで帰国することになったため、少し物足りなさを感じました。

　このプログラムはアジアの国（日本、中国、韓国、台湾、等）から来る人が大多数を占めていました。私のクラスは幸いにも中国人６人、韓国人２人、日本人３人だったため、比較的他国の学生との交流が多かったのですが、ほぼ日本人のクラスもあったりと偏りがあるように感じました。

　授業はスピーキングが中心でした。教科書をもとに授業は行われるのですが、写真を見て話し合ったり、教科書の中ででてきたトピックに対して、自分の意見を述べたりする活動があるため、教科書をそのまま学習する授業ではなかったため、楽しく学ぶことができました。他の学生と話すときは、自分の国についてネットで資料を検索し、自分が持っている写真を活用しながら自由に話すことができます。様々なバックグラウンドを持つ学生と話すことができたことが私の視野を知るきっかけにもなりました。同じアジアでも全く違う文化を持っていて、私が想像していたものとは全然違っていることもありました。現代では、ネットで他国の情報を得ることが多いと思います。しかし、ネットでは見えてこない情報がたくさんあるように感じました。他国の人と直接会って話す機会は大切だと感じました。

　次にUQならではの経験を話していきます。UQは世界大がランキングで上位に入るほど勉学、研究に熱心な大学です。日本の学生よりも圧倒的に学習量が多いように感じられました。いたるところでパソコンや本を開いている人が見られ、時にはふつうは勉強しないような場所でも勉強している人がいました。また、自分からアクションを起こそう姿勢が印象的でした。学生主体のイベントが多かったです。実際に、UQ生の友人の紹介で起業家セミナーに行きました。正直、話すスピードは速く内容も難しかったため、内容はほとんど理解できませんでした。私は大学１年ですからあと３年残っていますが、このままでは何も得ることができないまま大学生活が終わってしまい、だらだらと就職してしまうかもしれません。同じ世代の学生達が自分から行動している姿を見れたことはなにより今の自分を変えることにつながったと思います。常にアンテナを張り巡らせて主体的に行動していきたいと思います。

　これまで私の語学研修の概要について話してきましたが、何を一番学んだかというとそれは、環境を変えるのはすべて自分次第ということです。日本人がいっぱいいても英語で話す、同じグループで学生たちが違う言語で話していても混ざってみるなどと、時間が限られている中で環境のせいにしていたら、時間があっという間に過ぎてしまうと感じました。思い立ったらやる、特に今プログラムでは思ったより自由時間が多かったため、枠の外に飛び出すことでできることをたくさん経験できると思いました。

　中学2年のとき、福島市の海外派遣事業でオーストラリアに行った際に、クイーンズランド大学に訪れる機会があり、留学に興味を持ちました。高校時代、留学を考えていたもののコロナウイルスの拡大により思うようにいきませんでした。大学では留学しようと思い見つけたのがクイーンズランド大学の語学研修でした。オーストラリアや英語圏で留学をしてみたいけれど、英語力に少し不安があるという私にぴったりだったと思います。最後にこれからのビジョンですが、英語の勉学にこれまで以上に熱心に取り組みたいと思います。次他国で学ぶ機会があれば、もっと話せるようにしたいです。なにより、この語学研修で学んだことを生かして、主体的に行動し多くの人に出会い、学びを得たいと思います。