今回は私の留学最終レポートです。今回は皆さんが気になるであろう留学の総費用、留学で私がどう変化したか、留学先としてノーサンブリア大学をおすすめする理由の3つのテーマについて書こうと思います。
留学を終え、留学を考えている後輩や、友人から費用はいくらぐらいかかったのかを聞かれる事が多く、私自身も行く前にとても気になっていたのでどれぐらいかかったか概算していきます。これは私が留学していた期間(2022年9月中旬~2023年6月末)のレート、物価での計算になります。イギリスの物価は私が滞在していた間でも上昇し続けており、おそらく現在(2023年10月)もあがり続けているのかなと思います。ポンド円のレートも私がいた期間は1ポンド=156~180円で、大体安定して160後半から170前半でしたが、私が帰国したあたりから180円以上へと跳ね上がってしまいました。なので、大体これぐらいあればいいだろうという参考程度にして頂ければなと思います。(千円は四捨五入です)
行く前に支払うお金
〇航空券:片道11万円~12万円
〇ビザ申請:16万円(申請費、イギリスでの保険料、東京へ行くまでの費用込みです)
〇学費:54万円(福島大学の学費です)
〇寮費:約100万円(寮は部屋の形態で大きく値段が変わるのでもっと安く済ませる事もできます)
〇保険料:8万円(福島大学の交換留学生全員加入する学研災のものです)
イギリスでの生活費
〇食費:月2万円(毎食自炊×普通量でこれぐらいです 外食分は含んでいません)
〇生活雑貨:約5万(お布団や枕、食器や調理器具、消耗品等です)
娯楽
〇ヨーロッパ旅行:40~50万円(これでだいたい7、8か国回れます)
〇国内旅行や交際費:15万円~20万円(お友達との外食や、イギリス国内を回る交通費等です)
この他にも荷物を日本から郵送した費用、おみやげ代などがかかりました。娯楽費用を加味せず必要最低限の生活を送るのに必要なお金は213万程だったようです。JASSOの奨学生に推薦いていただければ奨学金を80万円程頂けます。私はこの奨学金と自分のアルバイト代、両親からの援助で費用を賄いました。
奨学金があるとは言え、娯楽費を入れれば300万円と、とても大金だと感じると思います。しかし、大学院や学部留学をすれば学費だけでもものすごくかかってしまうので、福島大学の学費で外国の大学で1年間学べる事はとてもお得だなと感じています。
9か月の留学を終えて私が感じた変化は二つあります。一つ目は英語に関する変化です。留学を終えてから試験を受けていないので実際にスコアとして私の英語がどれだけ伸びたのかは不明ですが、英語を話す事に対する恐怖感はかなり減りました。また、フラットメイトとの会話を通して日常的に使う単語や表現を学ぶ事が出来たり、授業を通して学術的な表現や経営学に関する英語表現について学ぶ事が出来たりしました。二つ目は性格に関する変化です。様々な国の人との会話や、色々な場所への訪問を通して視野が広がったと思います。留学後に変わったと何人かの方に言って頂く事もあり、自分でも留学前と比べるとより開放的になったように感じます。イギリス留学に限った話ではないと思いますが、様々な経験を積めた事でより成長できたと思います。
▲ニューキャッスルから電車で15分ぐらいの所にあるダラムという場所の大聖堂です。
ダラム大聖堂の中庭はハリーポッターの撮影地にもなっています。
私が留学先にイギリス(ニューキャッスル・ノーサンブリア大学)を薦める理由についていくつか書こうと思います。
一つ目はニューキャッスルが非常に住みやすい街だという事です。地下鉄、空港、バス、電車すべてあり、クラブやパブが多いため夜は少しうるさいですが治安も悪くないので住むのには苦労しません。
二つ目はなまりが比較的マシな所です。福島大学が交換留学先として提携しているイギリスの大学はノーサンブリア大学とグラスゴー大学の2つです。グラスゴー大学は歴史も長く有名大学であり、校舎も歴史的で綺麗です。ですがグラスゴーはとてもなまりが強いです。ニューキャッスルもイギリス北部なのでなまりが強めですが、グラスゴーよりは比較的やさしいです。なのでイギリスに留学したいけど訛りが心配だという方にはニューキャッスルへの留学を薦めます。
三つ目はイギリス人の国民性です。私が9か月過ごして感じたのは、イギリスの人は言うほど私達留学生に興味がないという事です。ニューキャッスルには中国人が多くアジア人に慣れているからなのかもしれませんが、差別的な事をされた事はありません。日本文化に興味のあるイギリス人の方が話しかけてくる事はありましたが、それ以外の大部分の方はこちらに興味を示さなかったので気楽に生活を送る事ができました。他にも、イギリスの国立美術館・博物館は入館料が無料な所、ノーサンブリア大学は留学生が多く先生方も様々な国籍である事などがおすすめするポイントです。
留学に行かなくても英語は伸ばせますし、就職活動において留学が優位に働いたと感じた事はありませんでした。ですが、様々なバックグラウンドを持つ人々との対話によって視野は広がり、異国で過ごすうちに気付かなかった自国や自分の側面が見える事もあります。イギリスに限らずですが、異国に長期間身を置く事は精神面において大きく成長できる機会であると感じました。この留学体験記を読んでいる皆さんが留学であれ語学学習であれ、最善の選択を出来る事を願っております。