渡米してからのこの6カ月は人生で最も短い6カ月でした。アメリカでの生活にもだいぶ慣れて、これまで自分が気づかなかった細かいことにも気づけるようになってきました。今回の体験記では冬休みの出来事や今セメスターの授業について、アメリカに来て感じたことなどをみなさんと共有したいと思います。
【冬休み】
冬休みは約1カ月あり、休み中は寮に入れないので、ほとんどの留学生はどこかに旅行に行くか、友だちの家に泊まっていました。
私は休みを利用して、かねてから憧れていたニューヨークに行きました。ニューヨークの中心部はかなり家賃が高いので、私はセントラルパークから電車とバスで1時間ほどのところに滞在していました。Airbnbを利用して他人と部屋を共有したので、滞在料金は10万円ほどとかなり安かったです。二名のルームメイトのうち一名が長期滞在でもう一人は短期滞在でした。短期滞在のルームメイトが退去した後は違う短期滞在の人が入居して、また退去すると新しい人が入居するというような形で、アメリカ国外からの学生やバックパッカーなども滞在していたため、世界中に友だちを作ることができました。特にドイツ人の旅人とフランス人の銀行員と仲良くなり、一緒に遊びに行ったり、お互いの人生についてよく語り合ったりしました。二人とは今でも連絡を取り合っているので、再会するのがとても楽しみです。
ただ、治安があまり良くない上に、中心部に行くたびに400円ほどかかってしまうので、多少高くても中心部に近いところに滞在する方が良いと思います。電車やバスを利用したい場合はOMNYというサービスをクレジットカードなどと連携させると乗車のときに機械にタッチするだけなので便利だと思います。
年末には、タイムズスクエアのカウントダウンにも行きました。ニューヨークはとても寒いので上半身はヒートテックを3枚とスウェット、パーカー、ジャケットを重ね着し、下半身はパンツ、ズボン、靴下を2枚ずつ重ね着していきました。それでも寒かったので、次に行くとしたらマフラーやホッカイロなどを大量に持っていきたいと思います。当日は朝の10時にタイムズスクエアに行きました。しかし誘導の警察官はニューヨーク周辺の地域から応援に来ているため土地勘があまりなく、どこに並べばよいか尋ねても、それぞれ違うことを言っていました。私はニューヨーク市警が言っていた列に並びましたが、途中で別の警察が違う列に行くように注意してきたので、私と周辺の人々は違う列に並びました。結局最初に並んでいた列が正しい列で、並び直した列は間違っていたため、残念ながらタイムズスクエアに入ることができませんでした。そのあとは友人と合流して自由の女神像を見ながら年越しをしました。いろいろとトラブルがありましたがとても貴重で楽しい経験でした。
ニューヨークに行く前は日本のオンライン塾講師などのアルバイトを見つけて夜は働き、昼は遊ぶというような生活をしようと考えていましたが、そのようなアルバイトを見つけることが難しく、夜うるさくするのはルームメイトにも申し訳ないので、結局アルバイトをしないで過ごしました。しかしニューヨークの物価は高く、エンパイアステートビルや自由の女神などの観光地の入場料も40ドルくらいかかるので、もし留学中にニューヨークに行こうと考えているのなら、短期滞在にして毎日の食費と滞在費を抑え、その分たくさん観光したりお土産を買ったりした方が良いと思います。
▲セントラルパークからの景色。とても広かったです。
▲NYピザ。安くて大きいです。
▲トランプタワー
▲ブルックリンブリッジ。
人が多すぎて渡るだけでも結構な時間がかかるらしいです。
▲NYのスターバックス。お酒や限定タンブラーがあります。
▲タイムズスクエアで並んでいる時の写真
▲タイムズスクエア内に入れた友人からの写真。
この状態で12時まで並びます。
トイレなし、リュックも持ち込み不可です。
【今セメスターの授業】
私は今期、アカウンティングⅡ、インターナショナルポリティックス、マーケティング、セールスフォースマネジメントの授業を取っています。前期よりも課題の量は少ないですが、学んでいることのレベルが上がったので勉強時間は必然的に増えました。特にインターナショネルポリティックスの授業では、学術的な参照付きのエッセイを数週間に1回と、毎週教授から送られてくる記事を読んで批評しないといけないので少し大変です。しかし現在世界で起きていることを題材に授業をし、その背景に何があるかなどを詳しく知れるのでとても深く学ぶことができます。
【感じたこと】
アメリカにきて日本の良さをしみじみと感じるようになりました。日本にいたときは「海外では〇〇だから海外の人がうらやましい」と考えることがよくあったのですが、今では「日本には△△があって▢▢もある。」と日本を誇りに思うようになりました。国同士を一概に比べることはできませんが、アメリカにはアメリカの良さがあり、日本には日本の良さがある。そしてそれぞれ悪いところもある。結局は自分がその良さや悪さをそのときにどのように捉えるかが大切なことなのだと思います。
また、アメリカで色々な人と出会い、生き方が一つではないと感じるようになりました。これまで私は大学を卒業したら、当たりまえに就職して企業に長く勤めて定年を迎えることが決まった生き方だと考えていましたが、大学卒業後に旅に出てから就職する人や仕事を辞めて大学院に留学する人、学業と仕事とDJを並立させている人などと出会い、私の人生はもっと自由でも良いと感じるようになりました。これからは自分で自分の可能性を否定せずに色々な道を模索したいと思います。
【おわりに】
あっという間に6カ月が過ぎ、まだアメリカにいるのにアメリカが恋しいです。残りわずかの留学ですが、忘れられない思い出を作っていきたいと思います。