私は2023年の8月からアメリカアーカンソー州のオザークス大学で交換留学をしていました。今回のレポートでは約9か月間の交換留学を終了してから感じる、私が考える留学の良さや魅力を主に書いていこうと思います。
2024春のセメスターで履修したクラスは初めこそ課題の量や授業内容、進め方にかなり苦戦したものの、セメスター開始から約1か月が経つとそれらに慣れて、各クラスの学習も意欲的に取り組むようになりました。このセメスターにおいて、私は特にオフィスアワーを利用して教授とコミュニケーションを取ることの大切さを実感しました。教授に質問があるときだけであく、授業についていけないと感じた時や不安があるとき等、気軽にオフィスに立ち寄り、教授との会話を通して、私自身は授業外での教授の一面を知ることで教授に対する固定観念や先入観を取り払うことができ、教授には私の性格や意欲、興味などを知ってもらうことができると考えます。これによって教授と良好な関係を築くことができ、ちょっとした質問や相談をしやすくなりました。私は2024春のセメスターで、期末試験が3つ、期末レポートが4つあると知ったとき、本気で絶望を感じ、終わらせることは絶対に不可能だと思い、ストレスアウトしかけていました。そのときに自分の力だけでどうにかする以外の方法に頼る必要があると感じ、各クラスの教授に相談したことで最終的にすべて終わらせることができました。この経験を通して、私は困難にぶつかった際にとにかく自分の力だけでそれを乗り越えようとする傾向があるということに気付き、それで太刀打ちできないときに、困難を乗り越える方法は必ずあるのだと身をもって学びました。
▲図書館での学習風景
▲Study Night Breakfastという試験期間前日のイベント
合計3回のホームシックを経験した私でも、渡航から半年以上が経つと、アメリカでの生活に大分適応できていたと感じます。この段階に至るまでに私が最も時間をかけて受容した異文化の一つは対人関係です。特に親しい友人とではなく、スーパーやレストランでの店員の方や同じクラス内にいる他学生などのように、初対面の人やあまり面識のない人との距離感が日本とは異なるため、慣れるのが難しいと私は感じていましたが、今ではそういうフランクなやり取りをむしろ心地よく感じるし、良さも感じています。さらに、特に留学生活の後半の3か月間は、日本で普通の大学生活を送っているような感覚で毎日を過ごせていました。仲の良い友人もたくさんでき、一緒に楽しい時間を過ごすだけでなく、お互いに真剣な話もして、深い友人関係を築けたと思います。そのため、素の自分のままで、アメリカの文化や他の国の文化に順応したり異なる背景を持つ友人との交友関係の構築したりなどを経験すると、異国の地でも充実した日々を送ることができるのかもしれないと感じました。
▲泊まらせてくれた友人とその祖母
▲友人の誕生日会
▲教会のイースターイベントの準備
渡航前は語学力や交友関係など、たくさんの不安を抱えており、渡航後も予期していなかった悩みや困難にぶつかることもありましたが、留学を終えた今、私は期待以上の学びや成長、気付きを得られたと自信をもって言えます。留学中に将来について考える機会が何度もあり、自分はどのような人間で、何をしたいのかなど、自分自身を向き合う時間も多く、今後のモチベーションも高まっているので、気持ちを切り替え、留学で得たすべてのものを存分に生かしながら次の目標に向かって進んでいきたいと思います。
▲皆既日食 / アメリカでおよそ7年ぶりの皆既日食が観察でき、キャンパスがあるClarksvilleからは完全な日食が見られた。
▲交換留学生に向けたサプライズパーティー / 期末試験期間だったが、お別れ会を開いてくれて、寄せ書きを書いたり卒業証書も作ったりしてくれた。
▲哲学のクラスの教授 /とてもユーモアにあふれた方で、最も大変なクラスだったがいちばん楽しかった。
▲教会でいちばんお世話になった夫妻 /アメリカの祖父母のような存在で、とてもお世になった。
▲日本人学生と撮った写真 /とても小さいキャンパスなのにも関わらず日本人が多くて驚いた。酒やみりんなどの調味料を貸してくれたり、相談に乗ってくれたり、とても頼れる存在だった。
▲キャンパスでの最後の日 / 一緒にいる時間が長かった友人で、キャンパスを出発する間際まで一緒に過ごせた。