私が韓国への留学を決意した理由は、韓国の言語やアイドル・音楽に対する興味からである。韓国のアイドルや音楽が好きだった私は、自然と韓国語に興味を持つようになり、現地でその文化や言語を直接体験したいと思っていた。また、異文化に触れることで、自分の視野を広げ、国際的な感覚を身に着けたいと感じたため、参加することにした。
今回の韓国留学で特に印象に残っているのは、韓服体験および宮殿ツアーである。実際に天から祝福されたとされている宮殿「景福宮(キョンボックン)」は、五百年以上続いた朝鮮王朝の歴史的遺跡であり、ソウルで最も美しい宮殿として知られている。幾度も戦争の時期を経て、宮殿内の殆どの建物と一緒に再建及び修復され、今の形で完成となっている。今回のツアーを通して、宮殿の美しさを感じ、さらに、実際に建物の傷や修復された跡を見ることで歴史的価値を知ることができた。また、韓服を着てみて韓服の歴史や美しさ、独特な着心地を感じることができた。韓服は韓国の伝統衣装であり、鮮やかな色彩と優雅なシルエットが特徴的である。韓服は身に着ける人の動きを美しく見せるように設計されており、特にスカート部分は広がりがあり、歩くたびに軽やかに揺れるのが魅力的である。韓服で宮殿の中を歩くことで朝鮮王朝時代の雰囲気を味わうことができ、タイムスリップしたような不思議な感覚であった。韓服体験というのは韓国でしかできない貴重な体験であり、韓国の文化と美しさを直接肌で感じることが出来た。
留学先の大学での授業に関しては、基本的に韓国語で行われるため、最初は言語の壁を感じたが、先生方やクラスメイトのサポートを受けながら少しずつ理解を深め、韓国語を上達させることができた。最後の試験では、韓国語で会話の試験が行われ、私にとっては大きな挑戦であったが、これらを通じて語学力はもちろん、会話力や自信も身につけることが出来た。
韓国での生活は、多くの発見と驚きの連続であった。特に印象に残っているのは韓国の食文化である。キムチやビビンバなどの伝統料理はもちろんのこと、ストリートフードやカフェも非常に充実しており、食事を通じて韓国の文化を深く理解することが出来た。韓国の学食も数回利用したが、汁物に白米という組み合わせが多く、韓国では汁物で白米を食べるという日本との食文化の違いを感じた。
韓国人だけでなく世界中から集まった多くの留学生と話す機会もあり、韓国語だけでなく英語や中国語、フランス語に触れることも出来た。国籍や文化、言語など異なる背景を持つ人と交流することで、様々な価値観や考え方を学び、自分の視野が広がったと感じた。また、韓国人の友達もでき、現地の文化や習慣を直接教えてもらう機会が多くあり、非常に貴重な経験となった。また、今回の留学で、私は異文化理解の重要性を強く感じた。国籍や文化、言語が異なるからこそ、相手の立場や背景を理解しようとする姿勢が大切だと実感した。
今回の韓国留学は、私にとって非常に有意義な経験であった。言語の習得や異文化理解だけでなく、自分自身の成長を感じることもでき、留学前には想像もしなかったような新しい自分に出会えたと感じている。今後はこの経験を活かして、身に着けた国際的な感覚を活かせる仕事に就きたいと考えている。また、TOPICなどにも積極的にチャレンジしたい。今回は韓国への留学だったが次回は別の国への留学も検討し、自分の視野をさらに広げていきたい。