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留学体験記

【韓国】CAU・ISPを通じて韓国文化に対する見方の変化

【派遣先】中央大学 【留学期間】2024年8月
経済経営学類 T.Aさん


韓国に来て中央大学のISPに参加するまで、韓国の文化についてあまり知らなかった。

昔の習慣で食器を持って食事をしないことや、目上の人が食べ始めるまでは食べてはいけないということも知っていた。しかし、最近は少し変わってきているように感じる。韓国に実際に行ったことによる一番の発見は、「すいません、失礼します」と日本語で表現する場面で韓国語では「少し待ってください」という表現をすることである。お店で店員がすれ違うときやお客さんがバスを降りるときによく耳にした。もともとの「少し待ってください」という意味で覚えていて、韓国ドラマやYouTubeでは聞いたことがなかったので、非常に驚いた。また、「こんにちは」のアクセントが、ソウルのアクセントであるため、日本で学んだものとは異なるということに気づいた。日本では特に語頭が協調されるが、ソウルではアニョハセヨのセが強調されていたことが不思議に感じた。実際に行ってみるまで違いがわからなかったので、発見することができて非常にうれしかった。そして、お店に店員があまりいなかったのが驚きであった。日本では、店長や社員、アルバイトと多くの人がいるイメージがある。韓国では、ほとんどのカフェや洋服屋で一人だけで対応をしていたため、そこまで少なくする理由は何だろうと考えた。

中央大学のISPでは、様々な文化活動を体験することができた。最初に訪れたのは南山ソウルタワーで、ハートの南京錠や南山ソウルタワーの歴史について学んだ。非常に高い場所にあり、ソウルの町並みを見下ろすことのできる素晴らしい体験をした。下から見ると一番上まで見えないような大きなビルが集まっている場所と、ドラマなどでよく見る韓屋がたくさん残っている場所が隣り合っており、非常に不思議に感じた。また、南山ソウルタワーにはカフェやゲームセンターがたくさんあり、観光客向けのデザインになっているところも面白いと感じた。

次に訪れたのは景福宮である。突然、ソウルの街に大きな王宮がでてきて、迫力があった。想像していたよりも大きく、一足踏み入れると一気に当時の雰囲気が味わえる、写真を撮りたくなる景色が広がっていた。また、韓服を着ることができたので、本当に韓国人になったような気分になった。韓服は色もデザインも様々で、非常に可愛かったが、とても暑かったため疲れてしまった。髪を縛ったり、三つ編みにしたりして、より雰囲気を出すことができたらよかったのにと思った。

最初の外部講師の授業では、韓国の人気アニメである「シンビアパート」の作者が講義をしてくださった。このアニメの特徴であるホラーファンタジーというジャンルは初めて知った。このアニメは聞いたことがなかったが、日本にも似たようなアニメがあるなと感じた。幽霊やおばけが出てくる話だが、ただ怖いだけにはならないように、こどもたち子どもたちが可愛いと思えるように工夫をしているそうだ。また、物語の結末は感動するように構成されているので、親子で一緒に泣くことができるようなアニメを目指しているとも話していた。また、アニメを見終わった世代向けにスピンオフドラマや各種コンテンツの制作も行っており、「シンビアパート」は一年中視聴者の目に入るよう取り組んでいるそうだ。これを聞いて、なぜ韓国でこんなに人気があるのかがわかった。将来の仕事にも活かせるような話を聞くことができてよかったと感じた。

2つ目の外部講師の授業では、「Mask Songs」のプロデューサーの話を聞いた。以前私の好きなアイドルが出演していたため、仮面歌謡の番組は知っていた。実際に、アイドルルームという韓国のバラエティ番組でSEVENTEENが出演した回や、音楽番組での歌唱シーンを見せていただいたので楽しみながら講義を受けることができた。海外で放送する際の注意点や、普通とは違ったコンテンツを作るために必要なことなどを学ぶことができた。韓国語と英語の授業は少し難しかったが、自分の能力を試す良い機会だと思い、熱心に取り組んだ。

韓国だけでなく、韓国の文化も深く学ぶことができたので、中央大学のISPに参加することができて本当に良かったと感じた。