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留学体験記

【中国】中国短期語学研修レポート

【派遣先】華東師範大学 【留学期間】2024年9月
食農学類 N.Aさん

はじめに


 9月16日から9月30日の15日間に及ぶ、華東師範大学での中国語語学研修に参加しました。非英の授業では中国語を選択していなかったため、中国語はまったくわからない初心者でしたが、15日間の研修はとても充実したものになりなした。

華東師範大学での授業について


 前述したように、私は中国語を学習したことがなく、「你好」や「謝謝」など誰もが知っている単語しか知らないような、完全な初心者だったため、中国語の初歩のピンインから学ぶクラスに振り分けられました。そのクラスでは、ピンインを学んだ後、簡単な日常会話や日常使いする単語まで学びました。学習方法は実践的なものが多く、一度学んだことを使って、実際に回りの人と会話してみたり、学んだ単語を使って様々なゲームをしたり、楽しく学習ができました。また、それらの会話やゲームを通して、同じクラスの、ドイツ人やイギリス人、ナイジェリア人やアフガニスタン人、他にも様々な国籍の人との交流ができたことは、とても良い経験になったと感じました。授業は平日の午前中のみ行われていたので、土日や午後に上海の観光地巡りができました。豫園や外灘、上海ディズニーなどなど、上海の観光地は回りつくしたと思います。
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日常生活について


 中国に行く前に、インターネットや旅行雑誌での情報収集をしようと探したのですが、コロナの影響もあってか、ほとんど2019年までの情報しかなく、中国の現状をなにも知らない状態だったため、実際に行くまでとても不安でしたが、なんの不自由もなく楽しく生活できました。

中国にはグレート・ファイアウォールという検問システムがあり、GoogleやLINEなどが使えませんでした。そのため私は、中国でのSIMを購入する際に、VPNという、中国でもGoogleなどが使えるものを選びました。LINEは、中国でのLINEの代わりとなるWeChatが日本語にも対応しており、ほとんど使いませんでした。Googleの代わりとなる百度は、言語が中国語でわかりづらかったので、中国の観光地を調べる時などはGoogleを利用しました。

支払いに関しては、日本の空港で1万円ほど中国元に換金して持っていきましたが、現金はほとんど使いませんでした。中国は、日本の数倍はキャッシュレス化が進んでおり、私が見た限り、現金支払いのみの店はありませんでした。ほぼすべての支払いは、AlipayまたはWeChatで行いました。

日常生活では主に地下鉄かバスで移動していました。また、私は使わなかったのですが、QRコードを読み取って使えるレンタサイクルのようなものが、学校内や道路の脇に大量にあり、多くの人が使っていました。一番驚いたのは、バス代、電車代の安さです。電車では改札を通るとき、バスは乗るときにQRコードを読み取るのですか、電車は数駅程度なら3元(約60円)から7元(約140円)、バスに至っては、どこまで乗っても2元(約40円)という破格の安さでした。そのため、時間に余裕がある時はバスでの移動をお勧めします。地下鉄に乗る時は、毎回、荷物検査があったのも初めは戸惑いました。特に、帰りの空港まで地下鉄で行った際には、スーツケースをX線検査の台に乗せる必要があり、大変でした。



まとめに


 一年生で時間に余裕のあるうちにどこかに留学をしてみたいという考えで、この中国短期語学研修に参加しましたが、日本からの距離も近く、政治的な関わりも深い中国について何も知らなかったのだと実感した15日間でした。この15日間で、中国に対する考え・見方が180度変わりました。元々、テレビで報じているようなオーバーツーリズムの原因だったり、迷惑行為のイメージがあったため、留学に行く際も、家族も心配するほどでした。しかし、実際に生活してみると、中国語が通じない私に対して、大学の先生や店員さんたちは全員が親切に接してくれました。英語やジェスチャーを使い、どうにか伝えようとしてくれていて、本当に感動しました。また、店員さんだけでなく、道端を歩いていたり、同じバスや電車に乗っていたりした一般の方々まで親切で、「少し日本語が話せるよ。」と話しかけて下さる方などもいて、むしろ日本より国民性が高いように感じました。全体を通して、私に大きな影響を与えた15日間でした。

 最後に、留学に関わって下さった福島大学及びに華東師範大学の先生方、視察にご協力いただいた現地企業の皆様、福島県上海事務所や県庁の方々、その他、今回の留学でお世話になった方々に感謝申し上げます。

▲大学の食堂のごはん