私がこのプログラムに参加しようと思ったきっかけは、海外を見てみたいという思いからであり、日本に近い中国は、日本と文化的な面や生活状況において、どのような違いがあるのか気になっていました。しかし、英語以外の外国語ではドイツ語を取っていたため、中国語は全くわからない状況でした。現地では授業も受けることから、少し不安に感じていましたが、そのような不安も感じないほどの良い経験ができたと思います。ここでは、私の中国での生活をお伝えしたいと思います。
当初の予定では、私たちは9時20分発の飛行機に乗る予定でしたが、台風の影響で4時間遅れ、13時20分に飛行機に乗りました。成田空港から上海浦東空港に着き、そこからバスで華東師範大学に向かいましたが、着いてすぐに多くのことに驚かされました。まず、日本より桁違いに交通量が多く、車のサイズが大きいことです。なぜ、車がみんな大きいのかを聞いたところ、小さい車の場合、割り込みをされる割合が高くなるからだそうです。また、信号も15秒前からカウントダウンされるので急いで交差点を渡ったり、都会であっても車道が片側4車線で広かったりと新しいものを見ている感じがしました。
中国に着いた最初の夜ご飯は大テーブルに料理が乗っている本格中華を食べました。時間が経つにつれ料理の品数が増えていくので、いつ料理の提供が終わるのか気になりながら食べ進めていました。全体的に美味しく自分の口に合ったので良かったです。
ここでは私の中国での生活についてお伝えしたいと思います。毎朝6時ぐらいに起きて身支度をし、7時半に食堂で朝ご飯を食べました。食堂には肉まんが0.7元、小籠包まんが2.5元と、とても安く売られていました。その他にも餡まんのようなものやジャガイモ炒めが入っているパンもありました。非常に多くのメニューがあり、小麦が使われている食べ物が多いイメージでした。
中国語を全く話すことはできませんでしたが、ジェスチャーや指差しをして注文をし、たまに思っていたものとは違うものが来ましたが、美味しかったので良かったです。食堂の食べ物は殆どが学生に優しい値段で日本よりも安かったです。お昼ご飯は外食がメインで、近くのショッピングモールやコンビニで簡単に済ませることもありました。観光スポットにあるご飯屋さんは普通のお店よりも少し高いですが、とても美味しいです。特に豫園のところにある南翔の小籠包は値段もそこまで高くはなく、日本人の舌にも合うのでお勧めです。
中国での授業は、英語で中国語を学ぶスタイルの授業でした。私のコースの授業は午前中に終わったため、午後は主に観光に時間を当てました。訪れた観光地は外灘(ワイタン)、豫園、田子坊、上海動物園、静安寺、南京東路、上海ディズニーなどです。どれも印象に残っていますが、特に外灘の夜景は地域全体がライトアップされ、中国の壮大さを体全体で感じました。豫園や静安寺は中国の庭園、お寺などがメインで、中国の歴史を感じることができました。そして、上海ディズニーは東京ディズニーランドとはかなり違いを感じさせられました。入口の数、アトラクションの絶叫感、敷地面積の広さ、食べ物の大きさと種類、雰囲気も含め異なる点が多々あったのでおもしろかったです。広かったので混雑は日本よりも感じなかったです。また、観光地以外にも食べ物のお店が沢山あるので、食べ歩きするのも中国を楽しむ方法の1つだと思います。
▲外灘の夜景 赤く光っているのは上海タワー
今回、中国研修に参加することで、日本を出て他国を見るという非常に良い経験をしました。日本では当たり前のことが、当たり前ではないということをしっかりと感じることができました。授業も含め中国を楽しみ、学ぴを深めることもできました。中国の人たちはわかりやすく説明してくださったり、笑顔で接してくれたのでとても嬉しかったです。自分が思っていた以上にご飯も美味しく、人も親切でした。このような留学機会があったらまた行きたいと思います。