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留学体験記

【中国】河北大学の報告

【派遣先】河北大学【派遣期間】2024年9月~
経済経営学類
 S.Yさん


 河北大学に3ヶ月留学してみて分かったことは、とても勉強に適した環境だということです。何故かと言うと、中国語を教える先生の質が高く、分からない中国語の単語や文章があっても、簡単な中国語を使い方を説明してくれます。保定市は他の地域よりも標準語を話す人が多く、さらに外国人に対して友好的な人が多い印象です。また、私の同級生も友好的な人が多く、授業が前後に良く会話をするので、中国語を話す練習ができます。また、この大学がとても中国語の勉強に最高な場所だと思った理由は、日本人の少なさです。今学期河北大学で学んでいる日本人は、私含めて3人です。そのため、河北大学で日本語を話す機会はとても少ないです。1~2日の間全く日本語を話さない日もあります。他の中国の地域に留学するよりも、中国語を多く話せるし、他の外国人や中国人と交流する機会もより多いと考えています。

 大学の寮は1部屋に2人づつで半年間を過ごし、2学期目にはルームメートが交換になるようです。寮の雰囲気は、少し古いです。中国に来て一番びっくりしたことは、トイレとシャワーが同じ場所に設置されていることです。そのため、シャワーを浴びるとトイレが水浸しになります。初めは大変でしたが、今はもう慣れましたし、私は今の寮に満足しています。それは、寮費が半年で60,000円と格安で住めるので、環境も値段相応だと思います。時々電気や水のトラブルはありますが、寮の管理人がとても優しく、すぐ対応してくれます。

 河北大学がある場所は、とても安全だと言われてて、夜一人で歩いても問題はなく、物も盗む人はいないそうです。そのため、安心して夜に散歩したりご飯を食べに行くことが出来ます。保定市の物価ですが、特に食事の値段が安いので色々なものを試すことができます。また、大学は北京から1~2時間の距離にあるため、休日になれば気軽に北京に遊びに行くことが出来ます。

 河北大学にはイベントが多く、色々な人と関わる機会が多いです。冬になる前まで、毎週何かしらのイベントがありました。イベントの主な内容は、中国文化を深く知ろうというものです。そのイベントを通して、私は色々な人と知り合いました。色々な人と会話をしているうちに、私の考えは限られたものだったのだと思い知らされました。そして、様々な人と交流して、今まで知らなかった宗教についても理解を深めることが出来ました。また、驚いたのは、河北大学にいる留学生のほとんどは3~4ヶ国語話せるということです。どうしてそんなに話せるのか尋ねたところ、「大陸で隣同士の国だと話せるようになる」とか「母国語が有名でないところは他の言語を覚えないといけない」という答えが返ってきました。

 このような話はとても刺激的でした。中国語での会話は難しいですが、それ以上に得られる楽しさがあり、中国語をもっと学びたいという気持ちが湧いてきます。

 河北大学に留学してとてもいい経験をしてきましたが、少し不満もあります。それは河北大学の留学生事務室の仕事が遅いことです。今学期に河北大学に来た留学生の全ての申請がまだ処理しきれてないようで、私はまだ学生カードが発行されていません。しかし、このような問題も留学生同士で助け合ったため、絆を深めることができました。マイナスなこともプラスで考えられるようになったと思います。

 3ヶ月留学しただけでも、自分の価値観が変わりましたし、日本はとても恵まれた環境であることが知りました。留学を行くか迷っている方がいたら、中国の河北大学を選んでもいいかもしれません。比較的留学費用が安く、様々な世界を見ることできると思います。
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