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留学体験記

【中国】终于来到中国,上海,华师大

【派遣先】華東師範大学【派遣期間】2024年9月~
経済経営学類
 T.Rさん

 

 上海にも冬が訪れ、留学に来てからすでに3ヶ月経とうとしていることを実感させられます。この3ヶ月の間、日本にいた頃には体験できないものをたくさん経験しました。このレポートで中国での留学生活について少しシェアできたらと思います。

事前準備


 手始めに微信(wechat)、支付宝(alipay)、淘宝、高德地图はインストールしておいた方が良いと思います。また、荷物は淘宝で検索して取り扱っていない商品や価格が日本の倍以上する物を中心に持っていくのがおすすめです。携帯のSIMカードは日本で1週間程度のもを購入して到着してから電話番号付きのものを買うのがオススメです。銀行口座を開設するのでれば自分名義の電話番号が必要になるので注意してください。銀行口座については报到の際にブースがあったのでそこで申請するのが楽かと思います。VPNは中国からでも購入可能のものがあるので試してから購入するのもありだと思います。

 支払い方法についてですが一般的にはモバイル決済が主流ですが現金が使えないということはないです。日本と同様にお年寄りはスマホに慣れない方もいるので現金で支払いしているのをぼちぼち見かけます。ただし、所々お釣りが返せないといったアナウンスがあったりするので、不便な点があります。

 居留許可については寮に滞在するのであれば特に心配する必要はないです。アドバイスとして体格検査は中国で受けた方が安く済みます。また、入学許可証は入国審査の時に持っているか聞かれる可能性があるので手持ちの荷物に入れておくことをお勧めします。ちなみに私は聞かれました。華東師範大学は留学生対応に慣れていてメールやwechatに手続きについての連絡を頻繁に送ってくださるので安心して過ごせると思います。

しておけばよかったこと


 私は3年生の9月から留学に来たのですが、来る前にインターンなどに参加しておけばよかったなと感じています。私はインターンが盛んに行われる7.8月に留学準備に加えバイトやゼミ活動もあり少し時間的余裕がなかったため対面もオンラインも参加しませんでした。留学に来てしまうと最初は留学先での生活で精一杯になってしまうのでできれば留学前に参加しておくのがいいと思います。

学校生活について

 
 ほとんどの学生が寮生活をしていますが、私の場合は親戚が付近に住んでいたため親戚宅に居候をしています。学校までは地下鉄で通っていますが駅から教室まで歩くと20分以上かかってしまうためレンタルサイクルを利用しています。

 地下鉄はラッシュ時は2分に1本、ラッシュ時以外は路線によって異なりますが、私がよく利用する15号線は10分に1本ほど(これは正確ではないです)あります。しかしながら、始発終電以外の時刻表はなく駅のフォームで次の電車が来る時間を確認するようになっているので日本とはかなり異なります。

 レンタルサイクルは15分まで基本15元(約30円)とかなり低価格設定であることや、街中で多く設置(決まった場所に設置されているわけではなく歩道に乗り捨て型)されていることから、利用する人が多いです。使い方も簡単で指定アプリでQRを読み込むと鍵が解除されてすぐに乗ることができます。ただし、タイヤがパンクしていたりハンドルが歪んでいたりすることもあるので少々厄介です。


 校内には3ヶ所の食堂があり種類も豊富です。朝昼晩営業していてビュッフェ形式や注文して受け取る形式があります。昼夜帯の価格は10元〜20元のものが大半です。私はもともと好き嫌いがあまりないので毎日違う料理を頼んでお気に入りを見つけています。今の所「小炒肉木桶饭」が一番のお気に入りです。桶の中にご飯とシシトウ肉炒めが乗っていて味付けも日本の肉野菜炒めに近いです。


▲小炒肉木桶饭
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▲学食。食堂の従業員さんに欲しい料理を伝えてよそってもらうタイプのもの。

 校内にはコンビニや売店、印刷屋や理髪店までもあって基本的に校内を出なくても生活ができるようになっています。現在の中国では淘宝、拼多多といったECサイトや美团などの出前サイトが発達しているので買い物も便利にできます。ただし出前を取る時はチェーン店や有名店以外は衛生環境がよくないこともあるようなので確認してから注文した方が良いかもしれません。また大学の付近にはグローバルハーバーと呼ばれる駅直結の大きなショッピングモールがあるので外食やショッピングには困りません。

授業について


 私が受講しているのは基本的に午前中のみ中国語の授業がある留学生用のプログラムで午後は自由に時間を使うことができます。希望者のみ先着で追加授業を取ることが出来たので私は毎週水曜日の午後に発音講座を受講しています。他にもHSK対策講座や中国文化講座などがあり自分の希望に合わせて選択可能です(ただし一つしか取れません)。以前は追加料金がかかったようですが無料でした。
 中国語のクラスは13段階に分かれており拼音から学ぶ11から上級の33まで自分のレベルに合ったクラスに所属できます。私は現在HSK4級程度の14に所属しています。授業中は基本的に中国語が主要言語で捕捉的に英語が使われています。私は留学前にHSK4級を取得していたので授業の進み具合や教科書の内容は優しいと感じています。しかし日本で全く手につけていなかったSpeakingが心配だったので少し余裕のある14を選択しました。
 全体的にSpeaking重視の傾向からか各授業(総合、SpeakingListening)でグループワークや発表する機会が多いです。日本にいた頃とは全く違う授業スタイルで最初は戸惑いました。初めの頃は言いたいことが言えず、その状況すらも説明できずによく相手を困らせていましたが、最近は飲食店で店員さんに質問や要求などもできるようになりました(まだ返答が理解できないことも多いですが)。話す機会が多ければ多いほど言語能力は伸びると実感しているので、上達したいという思いがあるならば失敗を恐れずに話してみるのが重要です。
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▲授業の様子

交友関係


 クラスに日本人もおらず、寮生でもなかった(寮生であればルームメイトや寮のコミュニティーがある)ので初めは交友関係を広げるのに苦労しました。日に日にクラスメイトと仲良くなり輪が広がり、三ヶ月経った今ではさまざまな国の留学生とご飯を食べたり、街歩きに出かけたりしています。当たり前のことですが、中国語か英語の会話能力があると圧倒的に交友関係が広がりやすくなります。また、私の周りの留学生は多国籍な背景を持つ友達が多いので、中国語、英語だけではなくその他の言語にも触れることができます。
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治安


 最近の中国に対するイメージは良いとは言えないかと思いますが、過度に心配する必要はないかと思います。ただし、歴史的に重要とされる日は事件が起こる確率が他の日と比べて高いので注意しておく方が良いかと思います。(あくまでも個人的な意見です)外国人関係なしに無差別襲撃事件が各地で発生しているので注意は必要だと思います。また、交通面では電動バイクが非常に多く、歩道を走行してくる場合もあるので徒歩や自転車に乗る場合は周囲に注意が必要です。

国内旅行

 
 中国の建国記念日の休みを利用して重慶に旅行に行きました。重慶は別名「山城」と呼ばれるように起伏が多く、至る所に坂や階段があり、まるで登山しているかのようでした。洪崖洞の夜景も見応えありましたが、高台から見える高層ビル群はより感銘を受けました。重慶のソウルフードである火鍋を味わい、歴史的建造物や以前防空壕として使われていた場なども訪れ、上海とはまた違った景色をみることができました。この旅行で中国がいかに広いか感じさせられた気がします

言語実践


 中間試験終了後に希望者のみで言語実践という名の23日の旅行に行きました。場所は2箇所から選択でき、私は江蘇省の宜興を選択しました。大学からはバスで約3時間と比較的近いです。博物館や洞窟、自然豊かな観光地を訪れ、お昼には円卓を囲んで特産の料理を味わいました。夕方からは自由行動だったので新たに出会った留学生達と夕飯を食べたり、深夜まで談話したり、言語の壁はありつつも心の壁は取り払われたと感じました。自国についてや言語についての真面目な話からふざけた話まで主に中国語を使って会話をすることはとても刺激的で、この3日間充実した時間を過ごすことができました。
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国際文化祭


 11月に大学主催で国際文化祭が行われました。合わせて70カ国以上のブースが設置され各国特産物の販売や伝統衣装、国の紹介をしていました。日本ブースではおにぎりやカルピスの販売があり日本を恋しく感じました。夜には有志者による発表が行われ、聞き馴染みのあるJ-POPK-POPから各国の伝統的な歌やダンスで会場が盛り上がりました。最後には中国各民族の衣装の紹介がありました。中国は人口の約9割を占める漢民族と55の少数民族からできています。そのため普段私は少数民族と接する機会がなく伝統衣装も目にしたことがなかったため、初めて目にする機会でした。各民族の衣装はカラフルでそれぞれ違った飾りが付けられて綺麗でした。
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▲国際文化祭。中国各民族の伝統衣装。

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