大家好! 9月はじめ、ついに始まったと思えた留学生活も中間テストを終え、前期の授業も残り僅かとなった。9月はじめの頃には40度近くあった天気は、最近では嘘だったのでないかと感じるくらいに寒くなり、冬の訪れを感じるこの頃です。このレポートでは中国滞在3ヶ月の自分が体験してきた留学生活をお伝えしたい。
結論から言うと、滅茶苦茶に楽しい留学生活を送っている。外出先では全く日本語が通じず、海外の友達との会話は日本語のように伝えたいことが話せず、翻訳アプリを使いながらのコミュニケーションなのに、なぜこんなにも楽しいのか。私は、華東師範大学の生活環境と、上海の生活環境が関係しているのではないかと考える。
9月8日、私は成田空港のゲートに立ち、これから始まる新しい冒険に胸を躍らせていた。飛行機の搭乗口で荷物を預け、搭乗券を手にした瞬間、胸の中に少しの緊張と大きな期待が入り混じった。留学先の華東師範大学は中国でも名高い大学であり、1年間という貴重な時間をこの地で過ごすことになる。その重みを感じつつ、飛行機の座席に腰を下ろした。飛行機が滑走路を滑る音と共に動き出し、やがて空高く舞い上がった。窓の外に広がる雲海を眺めながら、これからの生活がどんなものになるのかを想像していた。上海は日本とは異なる文化とリズムがある都市だ。近未来的な摩天楼、歴史を感じさせる古い建物、そして異国の言葉――これから経験するすべてが、私の新しい一歩を刻むものになるだろう。
空港に降り立つと、まず感じたのは上海の蒸し暑さだった。40度超えの熱い空気が体を包み込み、それでもどこか親しみやすい温かさを感じた。入国審査を終え、荷物を受け取り、出口から見た上海の風景は、テレビやインターネットで見る雰囲気と異なり、異世界のように感じた。空港から市内に向かう道すがら、遠くには高層ビルが立ち並び、上海ディズニーランドが目と鼻の先にあり、間近には昔ながらの街並みも広がっていた。特に印象に残ったのは、街中を縦横に走る高架道路だ。その下を人々が行き交い、車がひっきりなしに行き来している。活気に満ちた街の姿が、私の期待感をさらに膨らませた。
車に揺られて約一時間、大学に到着した時、まず目に飛び込んできたのは正面ゲートの圧倒的な大きさだった。まるで戦車が通れるのではないかと思うほどの巨大なゲート。その上部には「華東師範大学」と堂々とした文字が掲げられている。ゲートをくぐり抜けて構内に足を踏み入れると、目の前に川が現れた。緑色に輝くその水面は、まるでエメラルドのような美しさを放っている。ゆるやかに流れるその川は、大学の静かな風景に生命を与えるようだった。その後留学生宿舎に案内された。宿舎の建物は新しく、清潔感があり、広々とした雰囲気だった。入居手続きを終え、荷物を運び込むと、ついにルームメイトとの対面の時が訪れた。私のルームメイトは、ミャンマー出身の方だった。英語と中国語を共通言語にして話し始めると、すぐに打ち解け、これからの生活についてあれこれと話し合った。その数日後から、宿舎では毎日のように留学生歓迎会が開催され、それに参加するにつれ、交流の輪が広がった。世界各国の方と友だちになり、文化の違いを楽しんだ。
翌週から授業が始まった。華東師範大学では留学生向けに中国語のクラスが設けられており、私が割り当てられたクラスでは、韓国、フランス、アメリカ、更にはアフリカからの学生もいた。初日の授業は簡単な自己紹介から始まったが、すべて中国語で進行され、最初は戸惑いを隠せなかった。そんな授業もすぐに慣れ始め、クラスメイトとも打ち解け、馴染むことができた。
放課後や週末には、友達と上海の街を探索することが楽しみになった。最初に訪れたのは、外灘(ワイタン)。黄浦江に沿いに広がるこの場所は、夜になるとネオンが輝き、上海の近未来的な姿を象徴する風景が広がる。また、南京東路ではショッピングを楽しみ、豫園では伝統的な中国建築を堪能した。地元のレストランで小籠包を食べたとき、そのジューシーさと旨味に驚き、これまでにない味覚の経験に感動した。そして、夢にまで見た放課後ディズニー。夢の世界に飛び込み、その世界に見惚れ、現実を忘れる。こんな充実して生活がずっと続けばいいのにと思うほど、この留学生活は新鮮で、刺激的で、幸せである。もちろん、楽しい事ばかりではない。言語の壁、文化の違い、いろんな障壁はあるが、それでも困難を乗り越えるたび自分が強くなっていくのを感じた。
この3ヶ月があっという間であったように、残りの約半年もあっという間に過ぎていくだろう。帰国の日が来た時に、後悔がないように、人生の宝物であったと思えるように残りの生活を過ごしていきたい。
▲華東師範大学の校内マップ
▲構内に流れる川 エメラルド色
▲上海といえばの外灘
▲毛沢東像 朝の姿(正面)
▲毛沢東像 夜の姿(側面)