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留学体験記

【アメリカ】田舎留学レポート1回目

【派遣先】オザークス大学【派遣期間】2024年8月~
経済経営学類
 G.Yさん

Hey y'all ! みなさんこんにちは!私は今、アメリカアーカンソー州に位置するオザークス大学で9か月間の交換留学を行っています。8月下旬から派遣され、アメリカに来てから約4カ月が経ちました。今回のレポートでは、留学開始前からThanksgiving終わり(11月終わり)までの出来事について書きたいと思います。

交換留学を決めた理由

私は、実際に現地の学生と同じような学校生活を送ってみたかったので交換留学を希望しました。

実は、今回の交換留学は私にとって初めての留学ではありません。2023年夏に、オーストラリアにあるクイーンズランド大学の語学研修に1カ月間参加しました。クラス分けによって私が割り当てられた教室は13人中9人が日本人であり、日本語が頻繁に聞こえる環境にありました。正直、日本国内の英会話教室にいるのと同じような感覚で、英語のみの環境を期待して臨んだ私にとっては物足りませんでした。また、1か月の留学は本当に短く、初めての留学にしては良い経験だったものの、これといった収穫はありませんでした。

この経験を機に、長期間で日本人が少ない学校に飛び込み、新しい環境で自分を試したい、成長させたいという気持ちが芽生え、今回の交換留学に至りました。

オザークス大学を選んだ理由

  • 英語圏

英語をペラペラに話せるようになりたいという夢を幼い頃から持っており、英語を母国語とするネイティブと共に生活することで言語を早く習得できると思ったからです。

  • 語学要件

英語圏として有名なアメリカとイギリスの中で、私が応募可能な大学はオザークス大学しかなかったからです。交換留学に申し込むためには、語学要件を満たしていることが求められます。私の語学レベルは低く、オザークス大学しか選択肢がありませんでした。しかし、「日本人が少ない学校」という私の希望には適していたので、その点においては良かったと思っています。

留学のために準備したこと

出国前までに多くの事前準備がありました。

・ビザ取得のために米国大使館に行く

・米国大使館に行くまでの下準備(書類作成、面接予約など)

・派遣先大学に入学するための書類手配(銀行口座の残高証明書、履修登録、寮・学食プランの申込、予防接種証明書、海外旅行保険被保険証など)

私がアドバイスできることは、すべて余裕を持って準備を進めることです!ビザ取得を例にすると、私は6月中旬に大使館の面接予約をしましたが、その時点で予約可能な最短日程は8月1日でした。面接を終えてからビザが届くまでは最速でも1週間はかかるので、面接で必要な書類が全て揃ったら、面倒に思わずすぐに予約をとるべきです。

また、大使館を訪れる際は、必要な書類が確実に揃っているかを確認してください。私は面接に必要な資料を印刷した際に、オザークス大学側の電子サインが写っていなかったため、面接当日にOKサインは貰えず再度メールを送信することになり、ヒヤヒヤした思い出があります。同様に、大学の履修登録や寮に関しても同じことが言えます。私はめんどくさがり屋なので留学の手続きを後回しにした結果、授業も寮も人気があるものから埋まっていき、第1志望は叶いませんでした。手続きが可能な状態であるならば、早く取り掛かった方が自分の希望が通りやすいはずです。

留学開始までにしておけばよかったこと

  • 英語学習

英単語の暗記とスピーキング練習をしておけばよかったなと思っています。留学が始まってからしばらくは日常会話内ですら分からない単語が沢山あり、友人同士の会話についていくのがとても大変でした。また、自分が話したいことがあっても、英語を話すことに慣れておらず、なかなか口に出すことができませんでした。「英語勉強は留学が始まってから頑張ればいいや」とは考えずに、行く前から勉強していた方が、留学生活を最初からより楽しめること間違いなしです!

  • 日本や地元についての勉強

外国の人たちは、思った以上に日本が好きですし、興味を持ってくれています。アニメ、日本食、礼儀・マナー(お辞儀、敬語など)については、特に関心が高いと感じます。私は外国人に人気のアニメはあまり見たことがなかったので、質問された時に答えることができませんでした。留学前の時間を使って、アニメを観てみる、日本食を何か1つは作れるようにする、礼儀作法に関して調べてみる。この3つを勧めます。日本に関しての教養を身に付けておくことがとても大事だと思います。

  • 福大でのGPA維持

ほとんどの人は大丈夫だと思いますが、もし交換留学を考えているのであれば、今のうちからある程度の成績をキープしておくことをオススメします。なぜなら、成績評価に関するある基準を満たしていれば、返済不要の奨学金を受給することができる可能性があるからです。受給者になることができれば、留学にかかる費用を抑え、両親への負担を減らすことができます。

オザークス大学での生活

  • 授業

私は、前期セメスターで4つの授業(Principles of Financial AnalysisCommunications Skills for ProfessionalEnglish as Second languageGeneral Psychology)を履修しました。この中でも特にCommunications Skills for Professionalを受講してよかったと思っています。ライティングを必要とする個人ワークや友人とのグループワークなど、授業内容が他の授業に比べて最も実践的であったからです。そして、この授業では将来就きたい職業について考えさせられます。将来に対しての希望が曖昧であった私にとって、自分が何になってどのように働きたいのかを考えるための有意義な時間となりました。
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▲会計学の授業の様子


  • 寮生活

Maclean Hallという比較的新しい寮で、バハマ出身のルームメイトと部屋を共有しています。この寮の問題は、火災報知器が過敏で頻繁に作動することです。朝4時に起こされたこともあります()。良い点としては、オザークス大学が持つ寮の中でも最も大きいため、静かではありませんが友達をつくりやすいです。ルームメイトがいることで英語を使う機会が増えますし、寝る時に孤独を感じにくいので、個人的にはルームメイトを持つことをオススメします。

  • 平日の過ごし方

授業に参加し、それ以外の時間は基本的に図書館に籠り、授業の課題や英語学習、就活に向けた準備をしています。校内やサークルでイベントがある時は、積極的な参加を心がけています。友達とは、主に授業や学食、キャンパスですれ違った時に話しています。また、私にとっては、毎週水曜日に学校近くにあるコーヒーショップに友達と行くことが楽しみのうちの1つです。そして、アメリカの食生活を理由に太りたくないため、なるべく毎日学校のジムに通っています。
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▲大学近くにあるお気に入りのカフェ
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▲大学のジム


  • 休日の過ごし方

主に、たくさん寝て、勉強して、Netflixを観て過ごしています。友達の家に遊びに行ったり、外食をしたりすることもあります。また、アルバイトはキャンパス内で行うことも禁止されていますが、ボランティア活動なら取り組むことができます。友人の仲間が車を持っており、私たち交換留学生を2週間おきに様々な場所へ連れて行ってくれました。最も印象に残っていることは、オザークス大学近くのStrawberry Bluffsという山で焚火をしながら星を眺めたことと、アメリカで人気のスポーツであるフットボールの試合観戦をしたことです。アーカンソー州でしか味わうことのできない体験をすることができました。
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▲Strawberry bluffs
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▲Strawberry bluffsで焚火をしました

▲フットボール試合観戦

オザークス大学の長短

【長所】

  • 留学に適した環境

オザークス大学は、金谷川駅がない金谷川みたいなところにあります。遊ぶところはありませんが、その分勉強に集中したり、友達と濃い時間を過ごしたりすることができます。

  • 自然に囲まれたキャンパス

校内ではリス、校外ではシカを毎日見かけるほど自然で溢れています。自然を活用したカヌーやサイクリングなどのアウトドア活動がたまに行われます。アメリカの自然を肌で感じながら楽しむことができるので私は大好きです。また、オザークス大学周辺の天気はとても良好です。基本晴れで、快晴の日も多いため、外に出ると明るい気持ちになります。
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  • アットホームな雰囲気

生徒数782人しかおらず、高校くらいの規模です。ほとんどの生徒を一度は見たことがあるといった状態になります。小規模な大学であるため、マンモス校よりも生徒一人ひとりの存在が大きいと感じます。教授方と距離が近いことも魅力です。
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▲アウトドアアクティビティでサイクリングに参加
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▲留学生たちと友達の誕生日をお祝い


  • アメリカにしては物価が安い

円安が続く今日において、アメリカ留学は金銭的に厳しいと思われるかもしれませんが、オザークス大学はアメリカの中でも田舎にあるため、寮費やミールプランなどは他の米国協定校に比べて比較的安いです。大学近くには、一着$2で販売する古着屋さんもあります。

【短所】

  • 公共交通機関がない

電車やバスなどはなく、交通手段は徒歩、自転車、友達の車、Uberです。私は留学開始当初、大学から簡単に出ることができない状況により、まるで刑務所にいるような気分でした()。しかし、住めば都です。大学から車で10分先にウォルマートがありますが、毎週金曜日に学校が運営するバスで行くことができます。カフェやマクドナルド、日本食レストラン(日本とは違った味)にも徒歩や自転車で行くことができます。私はむしろ、普段はお金を使わない分、長期休みの旅行費に充てることができて良い環境だなと思うようになりました。

  • 留学生の人種に偏りがある

学生の約3分の1が留学生ですが、大半はヒスパニックとバハマ人です。特に、私はヒスパニックの友達が多いのですが、彼らは授業を除いて基本スペイン語を使用しています。一時期、英語圏での留学を選んだのにどうしてスペイン語ばかり聞いているんだろうと、ストレスに感じていましたが、彼らも私と同じように母国を離れて来た留学生なんだと心を広く持ち、最近ではスペイン語も学ぶことができる環境にいると前向きに捉えています。

  • 食堂のご飯

口に合わなくはないですが、日によって違います。なぜなら、食堂のキッチンでアルバイトをしている学生によって作られた料理もあるからです。美味しい日もありますよ!
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▲食堂でのランチ。野菜をメインに食べているので、時々ベジタリアンだと勘違いされる

長期休み

前期セメスターには、冬休みの他にFall Break10月下旬)とThanksgiving Holiday11月下旬)が約1週間ずつあります。これらの休みを利用して、グアテマラ出身の友達とシカゴ、カザフスタン出身の友達とフロリダに行きました
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▲シカゴ建築クルーズに参加
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▲シカゴシアター前にて
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▲フロリダのディズニーワールドにあるアバターエリア

就活準備

私は26卒として就職活動を行う予定です。留学と就活準備の両立は、思っていた以上に大変です。1番の原因は、時差です。日本とアーカンソー州の間には、夏は14時間、冬は15時間の時差が生じます。企業の仕事体験やインターンシップが行われる時間は、こちらの深夜なので、たとえ数時間の説明会であったとしても参加するのがとても難しいです。体調を崩さないように、昼寝も活用し睡眠時間をうまく調整しながら行っています。


今後の抱負

授業、英語学習、就活の3つを並立させることが目標です。留学の折り返し地点を経過し慣れが生じてくると思いますが、積極性を忘れず色んなことに挑戦したいと思います。特に、次のセメスターでは授業により「参加」することを心がけたいです。

また次のレポートでお会いしましょう!