みなさんお久しぶりです!今回のレポートでは、12月から3月までの出来事についてお話しようと思います。
交換留学生との別れ
冬休みが近づくにつれてワクワクする一方、一部友人たちとお別れの時が迫っていることに寂しさを感じていました。私は、前期セメスターの後半、ほとんどの時間を交換留学生内の3人と過ごしていました。彼らのうち2人(カザフスタンとベトナム出身)は、UGRAD(提携国の優秀生徒がアメリカ政府から奨学金を貰い留学を行うプログラム)のメンバーとして派遣され、残る1人(ベルギー出身)は、私のように大学の交換留学制度を利用して1セメスターのみオザークス大学に来ていました。留学開始当初は、彼らと距離を取り、あまり話すことはありませんでした。なぜなら、彼らの英語力に圧倒されていたからです。英語スキルが未熟である私にとって、彼らの英語はまるでネイティブのようで、理解することができず、言葉を発することができませんでした。そのため「会話についていけてない」と知られることを恐れ、深く関わらないようにしていました。しかし、ある日一緒に勉強する機会があり、その帰り道に、私は彼らに対して「みんなと話したいけれど、英語力に自信がない」と素直に伝えました。すると彼らは「分からないことを恥ずかしいと思わないで、沢山話して練習すれば良いんだよ。」と優しい言葉をかけてくれました。この日を境に、距離が縮まりました。彼らとは、いつかまた会えることを願いながら、今でも連絡をとっています。宝物のような友人たちです。
▲交換留学生と最後のディナー
冬休み
冬休みが始まってすぐに、ヒューストンにある友人の家に5日間泊まりました。その後、飛行機のキャンセルによって、急遽ダラスに住む友人の家でクリスマスイブを過ごし、最終的にはニューヨークでクリスマスから年越しまで過ごしました。タイムズスクエアのカウントダウン目的で行ったのですが、旅中によく体調を崩す私はここでも風邪を引き、会場内には入ることができませんでした。とても悔しいですが、またニューヨークに行かなければならない理由ができたなと思っています。
▲タイムズスクエア付近でのカウントダウン
冬休み
HAPPY NEW YEAR!!と浸っている場合ではありません。年越しを迎えた後すぐに、今度はニューヨークからメキシコへ向かいました。なぜなら、メキシコ出身の友人が家に呼んでくれたからです。メキシコに着くと、空港内はスペイン語で溢れており英語がとても恋しくなりました。WiFiが使えない中で乗り換えをしなければなりませんでしたが、自身の積極的な行動力と話せる限りの英語を用いて、なんとか友人が待つ空港まで辿り着くことができました。メキシコで印象的だったことは主に2つあります。1つ目は、メキシコ料理です。タコス、トルティーヤ、チュロスなど本当に沢山の美味しい料理を口にしました。また、「Rosca de Reyes」と呼ばれる、プラスチックの小さなお人形が中に入ったお正月に食べるケーキが、とても面白かったです。2つ目は、地元の人との交流です。私は、友人の家族や親戚、友人や近所の方...と数えきれないほどの人々と関わりました。日本人の私に対しても、ハグを通じて温かく迎え入れてくれたことがとても嬉しかったです。メキシコでは、ハグや年齢関係ないフレンドリーなつながり、そしてダンスなど、日本は持たない素敵な文化に沢山触れました。このような経験を通じて、他の国と比べて日本人は冷たく恥ずかしがり屋な面があるのかなと感じました。
▲メキシコでトルタを食べた
新しい交換留学生との出会い
冬休みが終わり後期セメスターに入りました。キャンパスに戻ると、前期に仲の良かった交換留学生たちはおらず、ものすごく寂しかったです。共に行動できるような深い関係の友人がいないと落ち込み、授業が始まるまでは部屋に引きこもってばかりでした。しかし、そんな私に新しい出会いが訪れました。当セメスターより新たにUGRADから5人、パリとベルギーの大学から4人の交換留学生が来たのです。これにより、新しいキャンパスライフがスタートしました。ケニアやヨルダン、ウクライナなど、これまでには関わったことのない国籍を持つ人々と知り合うことができました。もちろん、私の周りには沢山の友人がいましたが、状況が似ている交換留学生とは最も過ごしやすかったです。
授業
Intermediate Accounting、Academic Writing、International Relations、American National Governmentの4科目を選択しました。特に、American National Governmentでは、アメリカ政治について、現地に住む人々の視点から学ぶことができます。トランプ大統領が不法移民政策や相互関税措置を実行する中で、タイムリーに話し合われるので非常に面白いです。教授はフレンドリーかつ気さくな方なので、楽しく学べますよ!
釣り
教会の知り合いが、釣りに連れて行ってくれました。大学周りは自然で溢れており、川や池がいくつもあります。自然を使ったアクティビティは、絶対に体験するべきです。私たちは、多くの魚を捕まえ、最も大きいものはなんと7キロもありました!数日後に、魚フライとして美味しくいただきました。
▲7キロ台の魚を釣った直後
カレーディナー
日本文化を伝えたかった私は、友人10人ほどを呼んで日本カレーを振舞いました。イスラム教徒の友人がいたのでルーを分けて作ることで、みんなが美味しく食べられるように工夫しました。友人たちにも手伝ってもらうことで、言葉には表せないような美味しく特別なカレーを作ることができました。何よりみんなが「おいしい」と日本料理を好んで食べていたことが嬉しかったです。
▲みんなでカレーを試食
世界一の誕生日サプライズ
2月は私の誕生日でした。正直、渡米をする前から、今年は一人で誕生日を迎えるんだろうなと予想していました。しかし、実際はむしろ反対でした。まず、誕生日当日にキャンパス内を歩いていると、人に会うたびに「HAPPY BIRTHDAY!」と声をかけてもらいました。また、夕方には近くのコーヒーショップに6人の友人が集まり、お祝いをしてもらいました。最後に、夜は寮にて20人の友人がサプライズパーティーを開いてくれました。私の人生の中で、最も大きく盛大に祝ってもらえた誕生日でした。この誕生日をきっかけに、自分の周りには、家族のように味方でいてくれる友人たちがいることに気付きました。一人ひとりの名前が手書きされたカード、友人が不器用ながらもデコレーションをしてくれたケーキ、そして20人の友人たちが祝うために集まってくれたことは、唯一無二の思い出です。
▲後期から来た交換留学生と
オザークスでの雪体験
福島では、雪があたりまえに降りますよね。私は、小さい頃は雪に興奮していましたが、今ではただ単に寒く、降るなと願うばかりです。オザークス大学でも、何度か雪が降ってしまいました。ヒスパニックの1年生にとっては人生初雪であり、みんな寒い中外に出てはしゃいでいました! この月は、雪の影響で授業が3日間休講になることもありました。
▲雪が積もった時に撮った
キャンプ
休日を利用して、大学から1時間半車で走ったところにある山へ訪れました。キャンプ、焚火(with スモア)、ロッククライミング、マウンテンバイクを体験しました。特に、ロッククライミングは、人工物ではなく自然の岩を登ったので、手で掴めるところがとても狭く難しさを感じました。次の日は、痛くて眠れないほどの筋肉痛を体感しました。壮大な自然に触れたことで、改めて「アーカンソー最高!」と思いました。
▲焚火でスモア
国旗セレモニー&異文化交流イベント
大学のチャペルで行われた国旗セレモニーに、日本代表として参加しました。私は人前に立つことが苦手であるので、昔の自分はこのような行動をとっていなかったと思います。周りの友人が自身の国を大切にしている姿から、私も日本人として公に立ちたいなと感じ、参加に至りました。セレモニー中では各国の名前を一人ずつ言う時があり、最も大きい堂々とした声で自国の名前を言いたいと思った私は、「JAPAN!」と精一杯叫びました。その結果、周りの人からは「I'm proud of you」と褒めてもらいました。
また、翌日には屋外で異文化交流イベントが行われました。これは、28カ国から集まる生徒それぞれが1つのテーブルを持ち、発表用ボードや食べ物、ゲームを通じて自国の魅力を発信するというものです。私はもう1人の日本人と一緒に、折り紙や箸ゲームを通して楽しく文化を知ってもらうことを意識しました。特に箸を使った豆掴みゲームが好評で、いつのまにか日本コーナーには行列ができていました。このイベントを通じて、日本の文化を伝えることの面白さや、やりがいを学びました。
▲異文化交流イベント後一部で集合写真
春休み
約10日間の春休みがありました。私は何をしようか考えた末、上陸したことのないヨーロッパを訪れることにしました。①イギリスのブライトン(三苫薫のホーム)に高校時代の友人がいたことと、②前期セメスター中に仲の良かったベルギーに住む友人に会うこと、この2つの理由がヨーロッパ行きの決め手となりました。ヨーロッパに行くことを楽しみに大学を出ましたが、アメリカでは日本のように「予定通り」にいくことは難しいです。私の飛行機は遅延・キャンセルを繰り返しました。これに加え、ロンドンの空港が一時的にシャットダウンをしたことから、ヨーロッパに向かっていた私が着いたのは、なんと「ニューヨーク」でした。トラブルにより、新しいチケットの購入や、滞在先の確保が必要でした。そんな中でも、飛行機で隣席だった方や周りの人々に声をかけ、イレギュラーな状況を楽しみながら乗り越えることができました。大変でしたが、なかなか遭遇することのできない良い経験だったと思っています。
ニューヨークを一人で3日間満喫した後、無事にブライトン、ベルギーに辿り着くことができました。滞在日程は減ってしまいましたが、何より2人の友人に会えたことや、ヨーロッパの文化に触れたことが嬉しかったです。ベルギーの友人とは、次回、日本で会うことを約束しました。今から楽しみです。
▲ベルギーで有名なフレンチフライ
3月に入り、就職活動が本格的にスタートしました。選考に向けて準備をするために、友人と過ごす時間は前セメスターに比べて減りつつあります。しかし、可能な限り留学と就職活動を両立させて、後悔のないラスト2カ月間を過ごしたいです。