今回の留学では、寮ではなくホームステイで、現地の家庭で生活しました。最初は英語がほとんどできない状態だったため、うまくコミュニケーションが取れるか不安でした。実際、ネイティブスピーカーの話すスピードが速く、初めはほとんど聞き取れませんでした。しかし、日本から持っていったお土産を渡した際にホストファミリーがとても喜んでくれ、日本語で「ありがとう」と言ってくれたことが嬉しく、少しずつ打ち解けることができました。
また、生活の中で困ったことがあっても、ホストファミリーが丁寧に教えてくれました。例えば、オーストラリアの番号の取得方法が分からなかったときは1から10まで教えてくれたり、交通カード「Go Card」のチャージ方法が分からなかったときには、一緒にショッピングセンターへ行って実際にやり方を見せてくれたりしました。夜ご飯は家族みんなで食卓を囲み、その日あったことを話し合うのが習慣でした。話すスピードは相変わらず速かったですが、何度も聞き返すとゆっくり話してくれたり、私の話に対してたくさん質問をして褒めてくれたりしたため、徐々に会話に慣れることができました。
オーストラリアの家庭では、夕食後に必ずデザートが出ることが印象的でした。毎日お腹いっぱいになりましたが、甘いものが好きな人には嬉しい習慣かもしれません。食後には、ホストファミリーと一緒にテレビを見ることもあり、リスニング力を鍛える良い機会になりました。
私はUniversity of Queenslandのセントルシアキャンパスで、月曜から金曜の週5日、8時15分から12時45分まで授業を受けました。クラスは18人で、日本人が半分、残りはベトナム人、中国人、ペルー人など多国籍でした。最初の1週間は、日本人以外のクラスメイトの英語の訛りに慣れず、ペアワークの際も聞き返すことが多かったです。しかし、ゲームを通じて交流を深めるうちに、彼らの発音の癖が少しずつ分かるようになりました。授業はすべて英語で進み、スマホの使用は禁止されていたため、集中して取り組まなければすぐに遅れを取ってしまいます。英語の文法を英語で学んだり、ロールプレイを通じて発音を練習したり、エッセイを書いて単語を覚えたりする授業は、学習効果が高く、楽しみながら英語を学ぶことができました。特に印象的だったのは、「ペアでプロポーズをしてみよう」という課題で、即興で英語のセリフを考えて演じるのがとても面白かったです。5週間の最後にはテストがありましたが、そこまで難しくはありませんでした。スピーキングテストでは、ペアで8分間、先生から出されたお題について話し合う形式で、初めは難しそうに感じましたが、実際にやってみると意外とスムーズに話せ、8分があっという間に感じました。最終日にはお菓子パーティーが開かれ、クラスメイトと楽しい時間を過ごしました。
授業が終わった後は、ほぼ毎日友達と遊びに出かけました。特に週末には、ゴールドコーストへ行き、テーマパークで遊んだり、サーファーズパラダイスでビーチを満喫したりしました。クラスメイトの中には、週末を使ってシドニーやメルボルンに旅行した人もいました。オーストラリアで驚いたのは、外食の値段の高さです。普通の食事でも1食2000円程度が当たり前で、少し豪華なものだと3000円を超えることも珍しくありませんでした。しかし、フルーツや野菜は日本より安く感じられ、スーパーで食材を買って自炊することで、節約しながら食事を楽しむこともできました。