福島大学トップ福島大学の国際交流留学体験記 > 【カナダ】カナダ語学研修レポート

留学体験記

【カナダ】カナダ語学研修レポート

【派遣先】マクマスター大学【派遣期間】2025年8月
経済経営学類
 K.Mさん

 

 私は89日から23日までの約2週間、カナダのマクマスター大学で行われた短期語学研修に参加した。本レポートでは、この短期語学研修を通して学んだことや感じたこと、また、初めての海外渡航で大変だったことなどをまとめていく。

 まず、私にとって今回の語学研修が初めての海外渡航であった。そのため、パスポート作成や語学研修プログラム費用の支払いなどといった、事前準備段階で大変だった場面が多くあったように感じる。特に、7月後半の時期にはテスト期間が重なるため、早めの行動を意識して準備を進めておけば良かったと感じた点が多かった。この渡航前の準備段階においても学ぶことが多かった。

 今回、私が参加したマクマスター大学での語学研修は、参加者である福島大学の学生7名、明治大学の学生29名、中国からの留学生7名が2クラスに分かれて授業が行われた。私のクラスは、午前の授業で、カナダの文化や歴史、小説について学び、グループごとにテーマに沿ったプレゼンテーション作成などを行った。一方で、午後の授業では、社会問題に関してのディベート、そして絵描きゲームや伝言ゲームなど、コミュニケーションに重点を置いた授業が中心に行われた。これらの基本的な授業だけでなく、週に1回、自由参加でイブニングクラスというものが開催され、実際にマクマスター大学の学生や、卒業生などとテーマに沿った会話が出来るクラスが開催されていた。

 初週は、英語自体を聞き取るのが難しく、授業に追いついていくのに必死であったが、授業を重ねていくごとに、段々と先生の英語が聞き取れるようになった。やはり、語学学習には継続力が必要なのだと実感した。また、生徒が分からない単語があった時には、先生が分かりやすい単語や、ジェスチャーで説明を行ってくれるため、積極的に新たな学びを得られる機会となった。

 このように、様々な授業が行われた中で、私が特に印象に残っているのが、午後の授業で行われたディベートと、イブニングクラスである。

 まず、ディベートは、ある意見に対して賛成派か反対派か分かれて、自分の意見を述べるといった内容であった。自分の意見は持っているのに、英語で伝える必要があるため、とても勇気がいる場面となったが、その分、自分の意見を伝えられた時には大きな達成感を得ることが出来た。特に、中国人のクラスメイトの女の子は、間違いを恐れず積極的に発言を行っており、自分もその姿勢から学ぶ点が多かった。

 また、イブニングクラスでは様々なテーマについて、マクマスター大学の学生や卒業生と会話をした。イブニングクラスを通して、特に実感したのは、伝えようとする意志の大切さだ。これまで、日本における英語学習の中で、文法などを中心的に学習する機会が多かったが、今回感じたのは、何より間違えることを恐れずに伝えようとすることが、コミュニケーションにおいて最も大切であるという事である。授業の中でも、「Don't be shy.」という言葉を、よく先生が口にしており、異なる言語を話す者同士、伝えようとする姿勢を持たない限り意思疎通は成立しないと、とても実感した。また、会話の中で単語がすぐに出てこない場面が多くあったため、より英語学習の意欲を高めるきっかけとなった。

 そして、2週間を通して、週末にはナイアガラの滝やトロントなどの観光地、また学生寮周辺のスーパーやドラッグストア、カフェの利用など様々な経験をすることが出来た。最後の3日間宿泊した、ホテル周辺のダウンタウンでは、夜遅くの外出は危険であったものの、自身が渡航前に不安であった差別など一切なく、とても親切な方々が多かった。

 日本と異なり、ショッピングモールでは店舗に入ると、気軽に声を掛けてくれる店員の方々が多く、印象深かった。店員の方との会話を通しても、新しく覚えたフレーズや、よく使われているフレーズを実際に知ることができ、改めて日本では得られない学びが出来ていると感じた。

 私は、今回のカナダ語学研修を通して、多くの学びが得られたと共に、忘れられない貴重な経験をすることが出来た。最初は、2週間を乗り切れるか、不安だらけであったが、マクマスター大学の先生や、学生、そして現地の方々が温かく接してくださり、授業の中でも積極的に発言を行えるようになったり、会話の中では自分から話題を提供することが出来るようになったり、自分を大いに成長させることが出来た2週間であった。短い期間ではあったものの、最終日には日本に帰国するのが寂しくなる程、カナダが大好きになった。もし、これから留学を考えている方がいれば、私はその意思を後押ししたいと考える。実際に現地でしか得られない学びや発見は、その後の人生において大きな力になると、今回の語学研修で確信したからである。これからも、私はこのカナダでの経験を自信に繋げながら、学習に励んでいきたい。
image002.jpgimage006.jpg