私は、8月9日から23日の2週間、カナダのハミルトンにあるマクマスター大学での短期語学研修に参加しました。私がこのプログラムに参加しようと思ったのは、日本の外に出てこそ得られる新しい視点や経験に触れたいと思ったからです。このレポートでは、今回のプログラムやそれを通して得た経験や学びについて振り返りたいと思います。
このプログラムの平日は、午前と午後それぞれ3時間ずつの授業がありました。クラスは2クラスに分けられていて、福島大学の他に、明治大学や中国の大学の学生で構成された20人ほどのクラスでした。午前は9時半から12時半までで、マクマスター大学の教授による授業でした。授業では、カナダの歴史や文化に関する話を聞いたり、作文を作成して発表したり、物語の読解をしたりしました。物語の読解は、毎回の授業で少しずづ読み進め、最終的には1冊読み切るというものでした。福島大学以外は1週間早くこのプログラムに参加していて、かなり読み進んでいたので、内容を理解してそこまで追いつくのが少し大変でした。
また、特に印象に残っている活動はプレゼンテーションです。一人ひとつのトピックを選び、パワーポイントを作成してプレゼンテーションを行いました。私は、カナダと日本の祝日について調べて発表をし、さらにクラスの皆の発表を聞くことでカナダについての理解が深まりました。それらの活動を通じて、かなり英語力が鍛えられたように感じます。午後は13時半から16時半まで、マクマスター大学の学生による授業がありました。クラスでゲームやクイズを楽しみながら、クラスメートとの交流を深め、英語に親しむことができました。また、教室にいるだけではなく、学校探検をしたり、大学構内にいる人にインタビューをしたりしました。多くの人とコミュニケーションをとれて充実した時間でした。昼食は、支給されたミールカードを使って、ピザやハンバーガー、サラダボールなどを食べました。店員さんがとても親切で、注文も問題なくできました。
授業後には、近くのスーパーで買い物をしたり、カフェに行ったりしました。スーパーには食品や日用品に加え、衣料品なども取り揃えられており、品揃えが豊富で見ているだけでも楽しかったです。授業が終わってからの時間は自由に使うことができたため、寮でゆっくりしたり、街の散策をしたり、各々したいことをして過ごしました。
週末には、ナイアガラの滝、カナダズ・ワンダーランド、CNタワー、野球観戦など、カナダを満喫できる様々な観光が計画されていました。そこで見たものや食べたものはどれも印象深く、貴重な体験となりました。中でも、ナイアガラの滝が特に印象に残っています。船で滝の近くまで進み、その壮大な水しぶきを体感することができ、滝の迫力にとても圧倒されました。また、訪れた先々でカナダの人々の温かさに触れる機会が多くありました。気さくに声をかけてくださったり、わからないことを丁寧に教えてくださったりと、その温かい心遣いに心が和みました。
このプログラムに参加するにあたって、事前準備が一番苦労しました。プログラム費用の支払い手続きや航空券の手配などは、自力でしなければならなかったので、慣れない作業に時間がかかり苦戦しました。渡航の直前までテスト期間だったこともあり、テスト勉強と研修の準備を並行して行わなければならなかったのが大変でした。少しでも早めに情報提供をしていただけていたら、直前に焦ることなく準備ができていたかなと思います。
語学研修を終えて、現地の方との交流の楽しさを実感すると同時に、自分の言いたいことを英語で伝える難しさにも気づきました。カナダで感じたこの気持ちをこの先も忘れることなく、英語の勉強により一層励みたいと強く思いました。今回、一緒に参加することができた先輩方や仲間とともに、非常に貴重な経験をし、最高の時間を過ごすことができました。多くの人のサポートのおかげで無事に研修を終えることができ、とても感謝しています。