2025年8月9日から8月23日までの約2週間、カナダのオンタリオ州ハミルトンの大学、マクマスター大学の語学研修に参加しました。本レポートでは研修期間中における学校での生活や週末のアクティビティ、研修全体を通しての学びや感想を述べたいと思います。
日本からは福島大学、明治大学、そして中国の大学からの留学生計42人が研修に参加していました。2クラスに分けられ、午前3時間、午後3時間の授業が月曜日から金曜日まで行われました。
午前中はゲームを通しての単語学習やカナダの歴史や地理についての授業、また小説を読みながらディスカッション等を行う日本でいう国語のような授業もありました。音楽や映画についての曜日ごとに異なるトピックもあり、興味を持ちながら学ぶことができました。午後の授業では最終日のプレゼンテーションに向けての準備を含めた、アクティビティを主とした授業でした。日本の学校との違いなのか、アクティビティではない、授業でレポートや日記を書くだけでも外に出て各自好きな場所で行うといったことが多くありました。
また週に1回イブニングクラスがあり、大学の生徒や卒業生数名とフリーに話せるクラスがありました。研修生の参加希望者約20人に対して5人ほどなので、自分から発言しなければ長い時間会話することは難しいです。
クラス分けについて語学力の基準はありませんでした。ディスカッションが多いので、レベルの個人差が大きいとお互いに困難な状態になったと私は感じました。テスト期間の関係で福島大学のみ途中からの参加であったため事前に知らされていない、説明されていないことも多くあり、苦労することも多々ありました。そこは海外ゆえなのかも知れませんが...。
日本の学校と異なり先生が席やグループを決めることはほとんどないので、自分から積極的に他大学の学生と関わり、情報を得ることが重要だと感じました。
最後の3日間以外は大学内の寮に滞在しました。学習机とベッドのある個人部屋と2人で共有するバスルーム、ソファやキッチンは共有でした。調理器具等はありませんでしたが、他の階にランドリールームや卓球台、テレビなどもあり、特に不便に感じることはなかったと思います。1食の量が多いので、自分で作らなくても不満ではありませんでした。ケトルはあると便利だと思います。
食事ですが、大学内で使用できるミールカードが配られ、お昼は学食で食べていました。私はミールカードを使い切りませんでした。徒歩10分から20分程の場所にドラッグストアやスーパーがあったので、日用品や食材はすぐに調達できました。付近にスターバックスやハンバーガーショップもあったので、勉強しながら夕食を食べることもしました。
週末にはオンタリオ州の観光が行われました。ナイアガラの滝やトロントCNタワー、遊園地やメジャーリーグに連れていってもらいました。移動はすべてスクールバスだったので安心でした。予定はとても詰め込まれている印象なのでゆっくり観光することは難しかったですが、充実した週末を過ごすことができました。
海外を訪れるのは3度目でしたが、非常に過ごしやすい環境であり、留学が初めての学生でも参加しやすいと感じました。大学周辺は治安がよく、安心して過ごすことができました。一方で最終日に宿泊したホテル周辺はクラスの先生からも注意されるほど治安が良くなく、逆に貴重な体験になったのかなとも感じます。ホームステイとは異なり寮も日本人と同室のため生活に困ることはないかと思いますがその反面、特にハプニングがなければ日常生活で英語が必須となる機会がほとんどなかったとも感じます。英語で話すのは学校の先生と店員さんだけ、という状況になってしまうため、自分から積極的に関わりにいくことが大切かと思います。私の場合は挨拶してくれたマクマスターの学生と話したり、なるべく現地の人に道を尋ねたりすることを心掛けました。
この研修を通して自身の英語力の現状を痛感することができました。今後の英語学習のモチベーションに繋がりました。また飛行機や費用の支払いを自分で行っての海外研修は初めてでしたので、良い経験であったと思います。前年のレポートでもありましたが、海外送金が難しく未払いのまま研修に参加したという福大生もいたので、改善していただけるとスムーズに進められるのではないかとも感じました。説明をしていただいた上ではありますが、個人で行ったというのは研修生で福大生だけだったので今後の海外旅行等に全員自信が持てました。
海外に興味のある方、初めての海外の方など、ぜひプログラムに参加することをお勧めします。