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留学体験記

【中国】短期留学報告書

【派遣先】華東師範大学【派遣期間】2025年9月
経済経営学類
 S.Rさん

 私は2週間の中国語短期研修に行きました。初めての海外だったのですが、かなり刺激的な体験ができました。まず、中国に到着し、次の日からすぐ授業が始まりました。授業は午前中のみ参加しました。初級クラスだった私の授業は、すべて英語で行われました。初日はピンインをクラス全員で読み上げました。漢字が黒板に書かれるというよりは、黒板にピンインが書き出され、意味は先生が口頭で言うという形で授業は展開されていきました。一人一人が発音練習したり、ペアワークをしたりして、自他ともに楽しく中国語を学ぶことができました。私たちのクラスには韓国、ロシア、カザフスタン、フランスなどのありとあらゆる年齢や国籍の学生が集まる25人ほどの少人数クラスでした。基本座学という感じで常に声を出していたため、毎日授業が楽しかったです。授業の中では、みなで作ったカードでトランプをしたり、会話練習をしたりして、とても楽しかったのが印象に残っています。会話は英語や習ったばかりの中国語で行われ、クラスメートは私が理解するまで何度も諦めずに話してくれました。クラスメートとは、お昼や夜ご飯に誘ってもらい、一緒に食べに行ったことでより仲が深まりました。あらゆる国が集まったクラスでは、彼らの母国語を教えてもらったり、逆に私が日本語を教えたりと中国語以外にも学べたことで、言語についての興味がより深まりました。私たちが2週間のプログラムを終え  最終日の授業では、クラスメートたちは中国のポエムを練習して歌ってくれ、先生からはウサギのぬいぐるみをプレゼントして頂きました。

 次に食についてです。華東師範大学の食堂は全部で3つあり、それぞれで規模感も品数も席数も全く異なっていました。肉まん、ラーメン、ビビンバ、あらゆるおかずがあり、河西食堂や河東食堂の二階には売店があり、ハンバーガーや麻辣湯もありました。ご飯は安く量も種類も多いため、食で悩むことは全くありませんでした。注文するとき、はじめはとても緊張しましたが二回目以降はスムーズに注文することができました。支払方法はスマホ決済でその場でチャージもできるため、とても楽でした。朝食は前日の夜、コンビニエンスストアに購入していたパンや、おにぎりで済ませ、昼食は学食、夜はお店で外食という形で2週間過ごしました。徒歩圏内に大きなショッピングモールがあったのでそこで食事を済ませたり、地下鉄で移動した先のお店で食べたりしました。特にお気に入りなのが大学近くのお店の炒飯です。中国はお米がパラパラとして、具もたくさん入っていてとてもおいしかったのが印象的でした。また、お店で食べた炒め物は口から火が出るほど辛いですが、とてもうまみがあるので中国に行ったら食べるべき一品であると思いました。他にも、ほぼ毎日「CHAGEE」というミルクティー専門店でほぼ毎日飲んでいました。値段が安く、癖になる味で、種類が豊富なため毎日飲んでも飽きませんでした。中国には安くておいしい飲み物がたくさんあるので見つけたらとにかく買ってみるといいと思います。

sh.png(食事とプレゼント)

 私たちは午後に授業がなかったので、田子坊、豫園、上海温室花園、上海ディズニーランド、外灘などの観光地に行きました。田子坊ではあらゆるところでお茶の試飲をすることができました。大白兎という有名なお店があり、コーン味、小豆味、チョコ味など、種類豊富な飴の量り売りをしていたので800g分購入しました。江南地方を代表する庭園である豫園では、歴史的な建造物の数々に目を奪われ、まるで昔にタイムスリップしたかのような感覚に陥りました。昼ももちろんきれいですが夜のライトアップは息をのむほど美しく、水面もきれいで見ているだけですぐに時間が過ぎてしまうほどでした。豫園では、お目当だった飲む小籠包を食べました。店員さんが優しく対応してくれて、かわいい!という言葉に反応して「かわいい」と言っていて微笑ましかったです。上海ディズニーランドは華東師範大学から地下鉄で一時間ほどの場所にあり、立地がかなり良いです。上海ならではのエリア、アトラクションを楽しみました。最新技術が最大限に活かされており、映像での演出は日本とはまた違った良さがあり、終始釘付けでした。2024年に開業したばかりの上海温室花園は、上海万博の跡地に建てられました。海市紗洲、雲上森林、雲霧峡谷の3つのエリアに分類されています。私が一番好きなのは、海市紗洲の熱帯乾燥地帯の植生で大きなサボテンを見ることができたことです。普段小さなサボテンしか見たことがなかったので、天井まであるサボテンを生で見ることができてとても嬉しかったです。東京ドーム一個弱の広さがあるため、休みながら園内を回りました。プロジェクションマッピングや小さな水族館などもあり、体も心も安らぎ目に優しい一日でした。外灘では、夜のイルミネーションと上海タワーを見てきました。海のせせらぎを片目に友達と点灯を待つ時間は、胸の奥が静かに波立つ忘れがたいひと時となりました。

(豫園、上海ディズニーランド、外灘、上海温室花園、蜜雪冰城、田子坊)

 私は、この短期留学を通して常識に捉われないことを学びました。異文化に直接触れることで、自分は一面的な考え方しかできていなかったことを思い知らされました。新しい考え方や感じ方を日々取り入れていくことで考えをアップデートし、グローバルな視点で物事を考えていけるようより視野を広げていきたいです。