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留学体験記

【アメリカ】田舎留学レポート 3回目

【派遣先】オザークス大学【派遣期間】2024年8月~2025年5月
経済経営学類
 G.Yさん

こんにちは!気が付けば、留学体験記も最後となりました。4月、5月の出来事や、皆さんが気になるだろう留学による変化について書きたいと思います。

〇4月

平日は、ほぼ毎日就職活動の面接に臨む一方で、休日は積極的に学校のアクティビティに申込み、活動的に過ごしました。普段は一日中パソコンと睨めっこしていたので、友人たちとの時間が減りつつありましたが、食事の時間だけは友人と楽しむようにしていました。友人と他愛もない話をしながら食事をするこの時間が、就職活動に対するストレスを解消してくれました。週末には、Magazine Mountainというアーカンソー州で最も標高の高い山や、Water Fallsに行きました。他の国から来た交換留学生たちと一緒に外出することができ、良い思い出となりました。

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▲Magazine Mountain
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▲Water Falls

〇5月

ついに留学生活最後の月を迎えました。後悔のないように、ずっと友人たちと過ごすことを意識して生活しました。中でも、特に印象的な出来事は3つあります。

1つ目は、Study Night Breakfastです。これは、テスト期間開始の前日に行われる食事付きビンゴ大会のようなものです。配布された自分の番号が当たると景品がもらえます。残念ながら何も獲得できませんでしたが、前期の同イベント時に比べて沢山の友人に囲まれ、距離が近くなったと感じました。

2つ目は、Strawberry Bluffsで日の入りを見たことです。大学から車で30分程のところにある山で、オザークスの生徒なら誰もが知るスポットです。これまでに何度か訪れたことがありましたが、まだ日の入りを見たことはなかったので、車持ちの友人に連れて行ってもらいました。留学中、絶対に行いたいことだったので、念願が叶いとても嬉しかったです。

3つ目は、ラオスのお正月イベントに参加したことです。留学最後の週末は、アメリカ生まれのラオス人である友人の家に滞在させてもらいました。ラオスが使用する暦「ラオス仏暦」では、ちょうどその時期がお正月であり、ブン・ピーマイと呼ばれる水かけ祭りに混ぜてもらいました。現在、日本では西暦2025年とされていますが、ラオスでは2568年だと考えられていることに衝撃を受けました。アメリカで日本とは異なるアジア文化に触れることができ、とても面白く良い学びとなりました。

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▲Study Night Breakfast
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▲Strawberry Bluffsで日の入りを見た
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▲ラオスイベント時の食事。人々が手作りの料理を持ち寄るビュッフェスタイル。
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▲2回も泊めさせてくれた友人、ご両親と。

〇留学を経て

日本に帰国し、色んな人から「英語ペラペラに話せるようになった?」と聞かれます。私自身も、正直留学をすれば、英語力は大きく伸びるものだと思っていましたが、IELTSやTOEICを受験したところ、残念ながらスコアに大きな変化は見られませんでした。しかし、留学から確実に得たものが2つあります。

1つは、柔軟性です。渡米直後しばらくは、物理的な日本との距離からホームシックを感じ、頻繁に泣いておりましたが、次第に環境に慣れ、どのような状況でも前向きに過ごすことができました。また、国それぞれの価値観や文化の違いから、時間にルーズだなーとか、距離が近いなーとストレスに感じることがありましたが、「違うことは面白い」と楽観的に捉えるようになりました。

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▲バハマ出身のルームメイト。

もう1つは、世界中にいる家族のような友人たちです。写真で私の隣にいるのは、最も仲の良かったヨルダンの友人です。他にも、ベトナムやカザフスタン、ウクライナやフランス、ケニアなど、すべての大陸に友人がいます。温かい友人たちがいたからこそ、留学を楽しく終えることができたと心から思っています。離ればなれになった今、寂しさもありますが、時々顔を見ながら電話をして、近況報告をしながら、またすぐに会おうねと話しています。


▲アメリカ最終日、大好きなヨルダンの友人と空港にて。

〇今後について

まず英語力を更に磨いていきたいと考えています。日常会話だけでなく、ビジネスにおいても活かせる英語力を身に付けたいです。今回の留学先には、セントラルアメリカから来たヒスパニックの友人が沢山いたので、英語をある程度習得した後は、スペイン語にも手を付けてみようと思います。また、日本人として、日本の文化を世界に発信していきたいと考えています。留学先では、友人が私と会うたびに、日本人の真似をして会釈をしたり、日本のことをたくさん聞いてくれたりしました。来年から社会人になりますが、留学経験を活かし、自身が日本と海外の架け橋となることで、日本のおもてなしや食文化をはじめとする「クールジャパン」を仕事でも広めていきたいと考えます。

最後に、このように充実した留学生活を送ることができたのは、福島大学、国際交流センターの皆さま、両親、そして友人たちのおかげです。本当にありがとうございました。