福島大学トップ福島大学の国際交流留学体験記 > 【中国】留学レポート

留学体験記

【中国】留学レポート

【派遣先】華東師範大学【派遣期間】2025年9月
経済経営学類
 C.Mさん

1.上海へ短期留学することを決めた理由

 福島大学では大学に入学してすぐに、第二言語としてフランス語、ロシア語、中国語、韓国語の中から一つを選択して履修しなければならない。私が中国語を選択した理由は、人口の多い国の母国語を学べば、将来何かしら役に立つのではないか、といった安易な理由であった。

 中国語を学んではじめのころは、中国語の漢字と、日本の漢字とでは読み方が違うため、ピンインを覚える必要があること、そのピンインの中に日本語にはない下や口の使い方での発音があること、また、日本語にはない声調があり、声調を理解していないと、話す・聞くどちらもできなくなってしまうことが特に難しいと感じた。しかし、担当の中国語の先生が丁寧に根気強く教えてくださったおかげで、ピンインや声調は特によくできるようになった。単語や文法学んでいくごとに、だんだんと中国語で文章を作れるようになったことがとてもうれしかったことを覚えている。

 中国を学ぶことを心から楽しいと思って取り組んでいたが、あくまで「書く」ことに注力を注ぎ、「話す」「聞く」力が全く身についていないまま、先生の授業が終わってしまった。そんな時に、上海への短期留学のポスターを見かけ、これだと思いすぐに両親に相談をした。両親は心配を抱きつつも、快く承諾してくれた。結果として、この上海での経験は私に、多くの恩恵をもたらしてくれた。次章以降、留学中の生活について記してく。

2.学校生活について

 授業は、留学生が、事前に受験したテストをもとにクラス分けされ、約二十五名で構成される。私のクラスは、日本人が五人と一番多かったものの、インドネシア、フランス、イギリス、韓国、カザフスタン、コロンビア、タイ、キルギスなど、様々な国々からの留学生が集まったクラスであった。

私がこのクラスで授業を受けたときに衝撃を受けたことは、生徒がとても意欲的で、授業進行中に挙手をして質問したり、声を出して練習したりと、非常に積極的であることだ。日本では、挙手したり、自ら進んで発言したり人は少数派で、静かに授業を受ける人が非常に多い。積極的な授業態度は、中国語の習得スピードを上昇させ、学習に適切な、よいクラスの雰囲気を作り上げていると感じた。

 授業が終わった後は、クラスメートみんなで大学の学食や、大学から近い飲食店で一緒にご飯を食べた。そこでも、店員さんと積極的にコミュニケーションをとったり、中国語でわからないことを店員さんに質問したりと、いつどこでも中国語を学んでいるクラスメートの姿に衝撃を受けた。学びにどん欲な姿勢を持つことの重要性を再確認し、自分に足りない積極性を身に染みて痛感した経験であった。

3.上海市内観光

 私がこの短期留学で訪れた観光地は、田子坊、上海迪士尼乐园、南京路歩行街、外灘、上海温室花園、豫園である。留学の一週間目は、上海での生活に慣れることに精いっぱいで、大学の近くのショッピングモールであるGlobal Harborや大学敷地内や大学から近い講演を散歩して過ごした。土曜日に地下鉄を利用して上海ディズニーリゾートへ行く予定があったため、前日の金曜日に地下鉄に乗る練習も兼ねて田子坊へ訪れた。そこでは有名なハンドクリームやミルクキャンディーを購入したり、現地の方によく値切れたね、と褒めていただいたくらい相場よりも安い値段で、お花のいい香りがする烏龍茶を購入したりすることができた。ディスニーリゾートでは、上海限定のズートピアエリアや、TRONと呼ばれるバイク型のジェットコースターに乗ったりして楽しく過ごした。南京路歩行街や外灘、豫園は夜に行くことをお勧めする。なぜなら、日本では規制されてしまいそうなほどの致死量の光を浴びて、とても感動したからである。写真では美しさがうまく伝わらないので、ぜひ直接訪れて、目に焼き付けてほしいと思うくらい素敵な景色だった。外灘では、観光客の中国人のおばあさんに写真撮影を頼まれ、とても驚いた。撮った写真が好評だったのか、周りの皆さんにも頼まれたことが、恥ずかしさもあったが、とてもうれしかった出来事のひとつである。

chiba3.jpgchiba2.jpg

4.留学の感想

 今回の留学を通しての感想は、反日の感情を感じる機会が私は一度もなくて、むしろ中国人のあたたかさに触れ、心が温かくなり、留学する前よりも中国に対する愛が大きくなりました。空港からタクシーに乗ることがうまくいかなかったとき、運転手の方との電話に代わりに出て助けてくださった方や、知っている日本語を話しかけてくださる方々、翻訳機を使って買い物の手伝いをしてくださった方や、私たちが三人でまとめて座れるように静かに地下鉄の席をつめて座り、私たちの空間をあけてくださった方、私のショッピングかごに入ったベーグルに値引きシールを張ってもらうよう、私のかごからベーグルを取って店員さんに交渉してくださる方など、たくさんの方が私たちに親切にしてくださった。日本にいるときは、日本に対する中国人の方のヘイトが高そうだな、と不安に感じていたが、そのような考えは杞憂であったし、偏見を抱いていた過去の自分が恥ずかしいと思った。今回の留学を通して私が大切だと考えたことは、思いやりの心をもって親切な行動をこころがけること、そして、偏見にとらわれることなく実際に自分が見たもの聞いたことをもとに考えることである。ただニュースで見たから、両親や先生がそう言っていたから、というような情報だけで自分で知ろう、考えようとせずに判断してしまうようなことは、自分はしたくないと強く考えるようになった。人としても成長できた、貴重な経験であったと強く思う。

chiba6.jpgchiba7.jpg

5.今後の抱負

 今後は、本場中国で中国語を学ぶことができた経験をいかし、中国語習得に向け、さらに勉学に励んでいきたい。わからない発音や問題は、担当してくださった華東師範大学の先生がWeChatを交換してくださったので、そこで質問するなどして学びに役立てたい。

 また、日本人の中には、中国や中国人に対する負のイメージを持っている人がSNS上に存在するし、なんで中国に行くの?私なら怖いし絶対に行かない。など言われたりすることもあった。中国に対する誤解や過剰な不安をあおる風潮を改善できるような活動があれば、積極的に参加していきたい。

いずれ、世界各国の人々が手を取り合って互いを尊重し、友好的な関係が築けるような平和な世界になればよいな、という目標に向けて、自分ができることをしていきたい。