

こんにちは。私は2025年9月末からドイツのミュンスター応用科学大学に留学しています。留学準備やミュンスターでの生活について、少しでも参考になると嬉しいです。
【留学準備について】
留学するにあたり、様々な準備が必要でした。ドイツ留学では資金を証明するための閉鎖口座や、公的健康保険への加入が求められます。また、ミュンスターの大学への志願理由書や履歴書、成績証明書などの書類を準備する必要がありましたが、不明点は双方の大学と連絡を取りながら進めました。ミュンスターでは住居を確保することが課題であったため、ドイツにいるタンデムパートナーの助けもあって4月の時点で3つの寮の待機リストに登録しました。7月末に寮が決定し、無事住む場所を確保することができました。
ビザに関しては、自身のドイツ語の検定試験の関係による受け入れ決定の遅れで、日本での取得ができませんでした。ドイツに到着後に外国人局への書類提出等の手続きをしなければならないため、日本でビザを取得することをお勧めします。
【授業について】
私はソーシャルワーク学部で学習しています。「Inter-transkulturelle Perspektiven der Sozialen Arbeit」(異文化間の視点におけるソーシャルワーク)「Yoga und andere Entspannungstechniken」(ヨガおよびその他のリラクゼーション方法)という2つのセミナーに加えて、「Deutsch B2」のクラスではドイツ語自体も学習しています。全ての授業がドイツ語であるため、語彙やグループワークで大変だと思うことも多くありましたが、段々と慣れてきたように感じます。留学生は私のみでしたが、分からないことを質問すると皆簡単なドイツ語や英語に置き換えて親切に説明してくれます。
2つのセミナーとも初回にプレゼンテーションが割り振られ、一つの授業では初回から1か月後の授業でグリーンソーシャルワークについて発表することになりました。持ち時間は1時間だったので、一人でただ話すのではなく、質問を沢山入れてクラスメイトの意見を聞く時間をとりました。私自身も経験した東日本大震災の例を用いたため、当時の写真や短い映像も用いて震災を知らない生徒も状況が分かるようにしました。ドイツで授業を受けて感じる日本との違いの一つに、生徒の積極性があります。プレゼンテーションでの私からの問いかけに対して、沢山の生徒が積極的に答え、また逆に分からないところは質問するといった姿勢がとても印象的でした。ドイツ語で長時間プレゼンテーションをするのは初めてだったので、どのような言葉が適しているのか、自分の言いたいことが本当に伝わるのか、専門用語などに苦戦しました。また、ヨガを用いたセミナーでは、毎回授業のなかでヨガをする時間があったり、プレゼンテーションに加えて実際にそのテーマについての動きやポーズをクラスメイトに紹介し一緒に行ったりと、とても実践的でユニークな内容でした。全てが経験で学びになっていて、次のセメスターや今後に生かしたいと感じています。
学期のはじめには学部自体のオリエンテーションウイークに参加して、現地で1セメスター目を始める友達と出会うことができました。先輩がチューターとなって、履修登録など大学の基本的なことを教えてくださったり、レクリエーションや街中でのチーム対抗イベントが行われたりと、楽しみながら授業に備えることができました。大学のインターナショナルオフィスも、旅行や様々な交流イベントなどを提供しています。
【寮について】
私は学生寮に住んでいて、キッチン、トイレ、シャワールームはその階の皆で共用するようになっています。10人ほどで使用するため、必然的にフラットメイトとキッチンで話したり、一緒に料理をしたりすることが多いです。寮には他大学の生徒やドイツ語をあまり話さない生徒も多くいるので、基本的に英語での会話になります。フラットメイトの子と言語交換をしたり、授業の相談に乗ってもらったり、映画を見たり、旅行に行ったりしました。他国からドイツに来て同じ寮に住んでいる仲間たちとの時間には感慨深いものがあります。
【学校外での活動】
ミュンスターにはHochschulsport Münsterという組織があり、150個にわたるスポーツクラブやスポーツコースが提供されています。私は11月からダンスのコースに参加しています。日本では一度も習ったことはありませんが、とても楽しく、いつもレッスン後に友人と長話しをして好きな曲を紹介し合ったり、クリスマスの時期はクリスマスマーケットにも行ったりしました。毎週のその時間がとても好きで、日常生活を豊かにしてくれています。
【文化・カルチャーショックについて】
文化について事前に知識として理解していても、実際にその場所で過ごしてみると見え方が違ったり、もっと様々なことに気づいたりすることがあります。例えばドイツのクリスマスは、家族で過ごしたり教会に行ったりする文化があることは知っていましたが、実際に1週間友人の家庭で過ごさせて頂いたことで、家族での時間の過ごし方やその捉え方、それに付随する働き方の違いなどを実感しました。教会の礼拝の後には沢山の人が「幸せなクリスマスを」と声を掛け合って握手を交わす様子から、人との暖かいつながりがあることを感じ、いままで見えていなかったことも体感することができました。
また、多くの人が自分の意見を主張しながら他人と議論していく姿勢は、日本とは少し異なる文化であると感じました。最初は少し戸惑いましたが、考えを持つことの重要さや他者と話し合ってよりよくしていくことの大切さも感じるようになりました。ドイツと日本の違いを感じることもあれば、国が違っても共通していると気づくこともあります。大晦日に友人で集まって各自の好きなテーマでプレゼンテーションをした際、皆が異なるテーマを楽しそうに発表していて、どんな場所でも、多様な人がいて、それぞれが思いや迷い、そして楽しさを内に抱えながら生活していると改めて感じました。これらはいずれも実際にドイツで生活したからこそ気づけたことだと思います。
【最後に】
不安を感じることや、思うようにいかないことがあるのは留学生活において当たり前であり、その中でも行動を起こしていくことが大切だと感じています。ミュンスターに来てまだ数か月ですが、これからも見てみたい景色や挑戦してみたいことが数多くあります。これまで多くの方に助けていただきながら留学生活を送ることができました。今後も感謝の気持ちを忘れず、ドイツ語や英語の向上を含め、楽しみながら積極的に学んでいきたいと考えています。留学に興味がある方も、不安を感じている方も、ぜひ一歩踏み出してみてください。想像していた以上の学びや出会いが、きっとあると思います!