

みなさんこんにちは!
9月から始まった4ヵ月間の台湾留学が終わり、年越し前の12月末に無事帰国することができました。今回の留学を振り返ると、この短い期間の間に本当に多くの人に出会い、そして多くの貴重な経験を積むことができたと実感しています。この最終レポートでは、以前のレポートで取り上げなかった出来事を中心に紹介していきます。
入国して三日後、私は早くも財布を紛失してしまいました。どのように失くしたのかその経緯を説明します。9月6日、大学での生活が始まったばかりで右も左もわからないなか、寮の隣部屋に住むベトナム人留学生の男の子が私を食事に誘ってくれました。おいしい火鍋のお店に連れて行ってくれるということで、ウキウキしながらバスに乗り込みましたが、どうやらその道中に落としてしまったようです。紛失に気付いた後はひとまず火鍋を堪能し帰宅。翌日に最寄りの警察署で紛失届を出しましたが残念ながら今でも見つからず、私の財布は現在も台湾のどこかをさまよっている状態です。財布は戻ってきませんでしたが、警察署で対応してくれた警察官の方々がとても親切で、日本語が驚くほど流暢な方もいました。落ち込んでいた私に丁寧に対応してくれたおかげで、不安な気持ちが少し軽くなり、「台湾の人のあたたかさ」を最初に実感した出来事でもありました。
連休を利用して訪れた台北と高雄のそれぞれの観光スポットについて紹介します。台北では、国立故宮博物館やランドマークの台北101、中華民国元総統の蒋介石を記念して建てられた中正記念堂、台湾総督府などを見て回りました。故宮博物館の目玉は何と言っても「翠玉白菜」と「肉形石」。翠玉白菜は、翡翠(ひすい)で白菜を再現した清朝の時代の作品。肉形石もまた、碧石(ジャスパー)で中華料理の東坡肉(トンポーロウ)を模して作られた清朝の作品です。どちらも台湾国宝とのことで、この凄さと白菜・焼き豚という見た目のギャップがとても面白いなと思いました。
また、高雄では、湖の周りにカラフルな寺廟が並ぶ蓮池潭、旗津半島、前清打狗英国領事館そして日本人が祀られている鳳山紅毛港保安堂などを巡りました。旗津島には本土の港からフェリーで向かいましたが、そこで面白いと感じたことがあります。それは、フェリーがバイクの運転手の主要な移動手段であるということです。どういうことかというと、フェリーが港に寄った際に大勢の運転手がバイクごとフェリーに乗船し、目的地に到着するとフェリーから港にバイクが波のように上陸していきます。初めて目にしたときは衝撃でした。台湾のバイカーがこんなにワイルドな方法で港を行き来しているとは驚きです。話は戻り、旗津島ではおいしい海鮮料理に出会えたり海辺の砂浜を歩くなど楽しい時間を過ごすことができました。
12月10日、靜宜大学の国際交流サークルIFBが主催する送別会に参加しました。5つ星ホテルの宴会場で開催され、学生による演奏やスピーチなどの催し物、そして本格的な中華料理の提供などありとても豪華な送別会でした。この送別会では服装指定があり、正装を着ていく必要があったのですが、フォーマルな服なんて一着も持っていない私は大変悩みました。結局、台湾のアパレル店で良さげな白ワイシャツなど購入し当日着ていきましたが、他の留学生のなかにはビシッとスーツで決めてくる人や、シャツにジーンズを合わせたキャンパススタイルの人もおり、人それぞれ個性がでていて素敵だなと感じました。この送別会は台湾で経験したことの中でも特に印象深かった思い出の1つです。
台湾での留学生活は、決して楽しいことばかりではありませんでした。むしろ、辛いと感じる瞬間や、留学しなければ気づかなかった現実に直面することも多くありました。 特に、ルームメイトとの人間関係や生活環境の違いには苦戦し、完璧に乗り越えられたとは言えません。それでも、悩みながらも自分なりに向き合い続けた時間は、確かに私を強くしてくれました。この経験を通して得た気づきや成長を、今後の人生に活かしていきたいと思います。最後に、留学生活を通して何よりも心に残ったのは、台湾の人々のあたたかさと、思わず息をのむような風景の魅力でした。16世紀、台湾を訪れたポルトガル人がこの島を「Ilha Formosa(美しい島、フォルモサ)」と呼んだという由来を、自分自身の体験として深く理解することができました。この"美しい島"で得た経験は、私にとってかけがえのない宝物です。