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留学体験記

【オーストラリア】留学レポート

【派遣先】クイーンズランド大学【派遣期間】2026年2月~3月
人間発達文化学類
 K・Nさん

私は今回のオーストラリア留学を通して、日本では気づくことのできなかった価値観や文化、人との関わり方について多くのことを学んだ。現地での生活を通して特に強く感じたのは、人々の「心の余裕」と「他者への思いやり」である。日本での生活と比較しながら考えることで、自分自身の価値観にも大きな変化が生まれた。

まず印象的だったのは、働いている人々の姿勢である。日本では仕事に対して責任感が強く、忙しさやプレッシャーの中で働いている人も多いと感じる。一方でオーストラリアでは、多くの人が仕事そのものを楽しんでいるように見えた。もちろん真面目に働いているが、お金に対して過度に執着している様子はあまり感じられず、自分の生活や時間を大切にしながら働いている印象を受けた。店員やスタッフの人々も常に明るく、笑顔で接してくれるため、こちらまで自然と気持ちが軽くなった。このような働き方や考え方は、自分にとってとても新鮮であり、将来の働き方について考えるきっかけにもなった。

また、留学中に参加したボランティア活動も強く印象に残っている。そこではスタッフ全員がとてもフレンドリーで、初対面の私にも積極的に話しかけてくれたため、すぐに打ち解けることができた。さらに、訪れていたお客さんから「頑張ってね」と声をかけてもらうこともあり、人と人との距離の近さを実感した。このように、見知らぬ相手であっても自然に声をかけ合い、応援し合う文化があることに驚いた。同時に、自分自身も誰かに対してこのような優しさを持って接することの大切さを学んだ。

さらに、英語しか聞こえない環境に身を置くことは当初大きな不安を伴った。現地の人々の会話はスピードも速く、最初は何を言っているのか理解できないことも多かった。しかし、授業でのディスカッションや日常生活での会話を通して、徐々に耳が慣れ、少しずつ内容を理解できるようになっていった。最初は自分の意見を英語で伝えることにも強い抵抗を感じていたが、間違いを恐れずに発言することを意識するようになり、次第に積極的にコミュニケーションを取れるようになった。その結果、留学の後半には自然に会話ができるようになり、自分自身の成長をはっきりと実感することができた。この経験から、語学は教科書で学ぶだけでなく、実際に使いながら身につけていくことが重要であると強く感じた。

日常生活の中でも、思いやりのある行動を多く目にした。例えば、バスを降りる際に運転手に「Thank you」と声をかける文化があり、感謝の気持ちを言葉で伝えることが当たり前となっていた。このような小さな行動であっても、人との関係をより良いものにする大切な要素であると感じた。また、落とし物をすると誰かが拾って届けてくれることもあり、人々の誠実さや優しさを強く実感した。全体的に、周囲の人に対して気を配る意識が高く、それが社会全体の雰囲気を穏やかなものにしていると感じた。

さらに、オーストラリアは多文化社会であり、さまざまな国籍や文化的背景を持つ人々が共に生活している。その中で、人々はお互いの違いを受け入れ、尊重し合っていた。自分と異なる価値観や習慣を持つ人に対しても否定するのではなく、理解しようとする姿勢が自然に見られた。このような環境で生活することで、自分自身の視野も広がり、多様性を受け入れることの重要性を実感した。

学校での授業スタイルも、日本とは大きく異なっていた。授業ではディスカッションの機会が多く、自分の意見を発言することが求められた。最初は英語で意見を伝えることに不安を感じていたが、周囲の学生が積極的に発言する姿に刺激を受け、徐々に自分も参加できるようになった。この経験を通して、語学力だけでなく、自分の考えを相手に伝える力や、他者の意見を尊重しながら議論する力の大切さを学んだ。

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また、プレゼンテーションを行った際には、参加者から日本について多くの質問を受けたことが印象に残っている。日本の文化や生活に興味を持っている人が多く、自分の国について改めて考える良い機会となった。さらに、日本語を話すことができる人もおり、その努力や関心の高さに驚かされた。この経験から、自分自身も他国の文化や言語に対してもっと関心を持つべきだと感じた。

今回の留学を通して私が最も強く感じたのは、「心に余裕を持つこと」と「他者を思いやること」の大切さである。オーストラリアで出会った人々は、常に周囲の人に対して優しく、自然体で接していた。その姿勢はとても魅力的であり、自分もそのような人間になりたいと強く思った。

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この経験を今後の生活に活かし、日常の中で感謝の気持ちを忘れず、周囲の人を大切にしながら生活していきたい。また、今回得た学びを将来にもつなげ、より広い視野を持った人間へと成長していきたいと考えている。