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留学体験記

【交換留学生より】日本と福島の第一印象

【出身国 / 大学】ハンガリー / カーロリ・ガーシュバール・カルビン派大学
【在学期間】2023年10月~在学中 経済経営学類特別聴講学生 K.Zさん



来日、初めての体験ばかり

日本に到着する前の4年間、母国の大学で日本語と日本文化を専門に勉強していたので、日本のことをよく知っていたつもりなのに、日常のことに少し驚いた。なぜかというと、ある物事について何年間も知識を積み重ねることと、その同じ物事を実際に体験することは比べられないほどに異なるからだ。それでも、これまで勉強してきたことが使えないというわけではなく、逆に、全ての言語的・文化的知識も、授業や日常生活の中でも非常に、表現できないほどに役に立つ。その知識を持たなかったなら、今どうなっていたか分からない。教えてくれた先生、ありがとうございます。

外国へのフライト、旅行、一人暮らしなど、自分の人生で全て初めて。だから難しい時があるが、ほとんどの日本人は、誰に聞いても(街を歩く知らない人でも学生でも先生でも国際交流センターの方々でも)、優しく親切に手伝ってくれるし、助けてくれるし、応援してくれる。とてもお世話になっているし、皆が援助してサポートしている気がする。このような経験は、母国では全く無かったのだ。だから世界にこのような人々がいて本当に嬉しい。日本人のお持て成しは嘘でなく、確かに真実だ。


福島市、福島大学、その環境

バディーさんたちは到着日に福島駅に迎えに来てくれて、駅から国際交流会館まで導いてくれた上に荷物も運んでくれた。寮の管理人さんもいつでも手伝ってくれて、とても優しい。新入留学生ガイダンスでは、日本の生活で役立つことを分かりやすく説明していただいた。

福島市は、私はが生まれた都市と比べると田舎のような小さな町。このような地方に住んでいたこともない。静粛や平穏が好きな人にとっては極楽のように完璧な環境だと思う。雑踏がないのに、少し遠くても買い物するなら何でも見つけられる。

福島大学のキャンパスは、福島駅から離れた金谷川にある。通学のため、ほとんどの学生は電車に乗る。会館から福島駅までは歩いて20分以上、自転車に乗って10分以内。電車は福島駅から金谷川駅まで10分かかる。金谷川駅に着いてから教室まで、自分のペースでも10分もかかる。少し登山のようだ。通学は体操のようで、息切れするほどに疲れた日もあった。その上、電車は時に一時間に一度しか来ないので、乗り遅れないように気をつけなければならない。それは母国に比べると大変異なる。母国では、大学は住んでいる場所と同じ都市の中にある。家の近くの停留所へは歩いて5分もかからないし、近くの停留所から教室までは歩いて5分もかからない。乗り遅れたら次は10分以内に乗り物が来る。大学にキャンパスはなく、賑やかな大都市の真ん中に講義棟がある。それに対して福島大学は自然に近く、静かな所にある。それが長所なのか短所なのかは誰もが自由に決めることができる。私がキャンパス内で大好きなことは、猫。図書館の近くには猫がたくさん居る。私は出来る限りその場所を通り、長い間写真を撮ったり猫を撫でたりしている。
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福島大学の授業、見学

福島大学の授業には、福島第一原子力発電所事故に関する授業がある。その授業は留学生も履修でき、今学期はマクマイケル・ウィリアム先生が教えている。先生は素晴らしいと思う。事故の時も福島に居た体験者だ。重ねた経験、知り合った関係者、自分の人間関係などを活かして授業を行い、原子力発電所や帰還困難区域への見学にも連れていってくれて、何でも分かりやすく説明してくれる。本当に、世界に福島の状況や事実を伝えて、分かってもらいたいという義務感を持っている方に見える。情報だけではなく、見学の時に先生が行った通訳も勉強になった。事故のことを知りたい方に大変お勧めできる。

井本先生の日本語の授業では、実用的で日常生活でもすぐ使える日本語を教えてくれる。おかげで自分の日本語能力が早く上がっていく感じがするし、先生にいつでも何でも質問できる。他にも、日本語で行われる言語学の授業も履修しているため、好きなテーマの一つをやっと日本語で勉強できて嬉しい。

授業は全て1時間半で、間に10分間の休憩しかない。昼休みだけが1時間。短い休憩はお手洗いに行くにも足りない上、他の教室への移動も間に合うか分からない。母国の大学では授業は同じく1時間半だが、全ての休みは30分で、落ち着いて過ごすことができ、授業の後、先生に相談することができる。でも、ここでは休みが短いので授業も早く終わるはずだ。


まとめに

このようなチャンスを頂き、ありがとうございます。これからも日本で様々な経験を積んで、それらを活かしていきたいと思っています。