2022年7月24日(日)と30日(土)に「Fukushima's History and Culture II」を履修する学生たちのスタディーツアーが開催され、16名の留学生と5名の日本人学生が参加しました。
学生たちは、授業で東日本大震災以前の福島県の歴史と文化について学んできました。
このツアーは、福島の歴史と文化に由来する場所を直接見学・体験し、福島の魅力を再発見する事で、帰国後も福島と福島大学で学んだことを海外から発信し続けてもらうために実施されました。
相馬地域の歴史については、神事の成り立ちや地域にとっての開催の意義について事前に学習を行ってきました。
▲お行列の様子。甲冑姿の騎馬武者が目の前を通ります。
▲神旗争奪戦
▲炎天下での観戦
▲間近で見る騎馬武者は迫力満点!
【留学生】
■すごい体験でした。授業で勉強した内容を実際に見ることができて、本当によかったです。このようなお祭りに参加できて、本当に光栄です。
■相馬野馬追の見学は、1000年前から続いている歴史と伝統の「本物」を見ることができて、とても楽しかったです。普段、私たちが歴史的な場所を訪れると、それは過去の出来事であるため、このように現在の様子を見ることができたのはとてもよかったです。私が一番気に入ったのは、神旗争奪戦で、とても楽しく、説明もあまり必要ありませんでした。さらに、先生が歴史的な状況を詳しく紹介してくれたので、理解が深まり、とてもありがたかったです。浜通り周辺について、より深く理解できたと思います。
■相馬で一番気に入ったのは、千年来の伝統を今も守っていることです。2011年以降、私が抱いていた福島のイメージは、今、別の視点から見ることができます。このイベントは、素晴らしい福島のイメージを取り戻すチャンスだと思っています。
【日本人学生】
■福島県出身でありながらこれまで野馬追を見たことがなかったのですが、実際に自分の目で見ると物凄い迫力で、また現地の人々の野馬追にかける熱量の強さを肌で感じました。今回の野馬追見学に参加することで、浜通りの人々の中で野馬追がいかに重要なものであり、人々を強く結びつけているものであるのかということを理解するのに役立ちました。
中通りの歴史については、福島の果樹産業の成り立ちや、土湯こけしなどといった伝統工芸品の由来について学習しました。また、磐梯山の噴火と裏磐梯地域の形成や、平安時代からの紛争における猪苗代の地理的な重要性についても授業の中で学んできました。
▲中野不動尊にて朝のお参り
▲旬の桃狩りを楽しみました
▲猪苗代湖と磐梯山
▲裏磐梯で美しく輝く五色沼周辺を散策
【留学生】
■この研修は最高でした! 日本に来てから、一番最高の日だったかもしれません。私たちが行った場所はすべて壮大でした。実行されたすべての活動でたくさん楽しみました。福島をもっと好きになりました。
■一日中、本当に素晴らしい時間を過ごすことができました。桃は福島にとって大切なものなので、福島の桃の由来を知り、味わえたことはよかったです。また、五色沼への旅も楽しかったです。湖がとてもきれいで、その由来や磐梯山の爆発について、事前に先生が授業で説明してくれたことがよかったと思います。特に、一人ではなかなか行けない場所でしたので、自分で見ることができてよかったです。今回の旅行で、中通りや会津の地域についての理解が深まり、歴史的な状況をより理解できるようになると思います。
■五色沼を見たり、猪苗代湖で舟遊びをするのが好きです。福島の桃は本当においしいし、自然の景色もきれいだと思うのですが、海外では原発事故の影響で福島に対する偏見が多いので、海外が持っている福島の悪いイメージを壊すために、もっと福島をアピールする必要があると思います。この旅は、福島をより理解し、その美しさを知ることができる、素晴らしい形の広報活動でした。
■2011年以降のニュースやドキュメンタリーを見ている限り、福島がこんなに美しいとは感じられませんでした。留学生として福島に来ることをためらったほどです。猪苗代湖は、私が今まで見た中で最も美しい湖の一つですし、田舎は魅力的です。裏磐梯の森に何度も迷い込みたくなります。私は、これらの美しい場所はすべて、そこに住む人々にとって新しい希望の手段であると信じています。地域活性化の起爆剤になっているのです。
■中野不動尊はとても綺麗で落ち着くことができ、早朝に訪れるには最適な場所でした。果物狩りも旅の良い思い出になり、おいしい桃を食べることができました。福島の人は桃が大好きで、アイスクリームやジャム、ヨーグルトなど、桃を使ったたくさんの商品を作っていることを知りました。裏磐梯はこの世のものとは思えないほど美しい場所でした。こんなに美しい場所に行ったことはありません。このような場所を誰も見逃してはいけません。素敵な旅に連れて行ってくれて、本当にありがとうございました。
【日本人学生】
■とても楽し過ごすことができ、先生や参加した学生の皆さんには何とお礼を言ったらいいかわかりません! 私は福島に住んでいますが、外国人学生との体験を通して、新しい発見や気づきがたくさんありました。
というのも、今まで当たり前だと思っていたことが、新しい視点で見ることができたからです。また、福島の各観光地での彼らの反応や発言に、以前にも増して福島への思いが強くなり、嬉しくなりました。秋から留学しますが、その期間中、そしてその後も、福島の良さを広げる役割を担えればと思います。