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留学体験記

【ドイツ】ドイツ留学での生活について

【派遣先】ルール大学ボーフム 【留学期間】平成27年4月~平成28年3月
共生システム理工学研究科 伊藤 智也

1.序章

 帰国して多くの方々に「ドイツどうだった~?あれ?え?なにこの肉...太ったね!(笑)」と言われます。太ったことはさておき、ドイツでは簡単に言い表せないほどのことを経験し、この先の人生で必ず役に立つことだと確信しています!僕はドイツを選択しましたが、ほかの派遣留学生の皆様も感じていることは同じだと思いますが、留学は自分でもわかるくらい良い変化をもたらすものだということはハッキリと言っておきます。

少しでも海外に目を向け興味を持ってもらえる人たちが増えることを願いつつ、僕の見て感じて学んできたいくつかの経験を報告させていただきたいと思います。

2.学生生活

 僕は大学院生なので研究等のこともあり、渡航は周りの人たちとは少し遅く、ちょうどOsternの、店も閉まっていて国民は休暇中、ましてや入学・入寮の手続きさえもできない時期に渡航しました。しかしながらドイツの友人がカギを代理で受け取っていてくれたり、休暇期間中に友人が自宅に招待してくれて、不安なく過ごせました。ただ本来ならばオリエンテーションウィークというのが三月中旬あたりから設けられており、そこで入学の手続きや住民票・保険・銀行口座開設などを行ったり、友人をつくったりするのですが、僕は参加できなかったため出遅れてしまう形となりました。が、手続きも友達作りも心配しなくても大丈夫です。そのための方法を書いておきます。①わからないことがあったらすぐに聞くこと。誰かが必ず助けてくれます。②自分からどんどん話しかけること。日本の美しい文化である謙虚さは忘れてはいけませんが、ここはドイツなので恥や変なプライドを捨ててオープンになるといいです。

学生交流

 学生交流としては、ここには東アジア学部の中に日本語専攻があるため、日本語を学んでいる学生が数多くいます。僕は理工学部や医学部の友達が多かったですが、中には日本人より丁寧な日本語を操る強者もいます。ルール大学は様々な日本の大学と協定を結んでいるので、日本で学んできた学生もいます。その中で、各自の母国語と学びたい言語を互いに教え合う「タンデムパートナー」を自分で見つけることで、アウトプットの練習にもなり相互の文化や習慣の理解にもつながります。また、クラスメイトやタンデムパートナーと一緒に旅行したり食事をしたり、パーティーで踊ったりお酒を飲み交わしたり、友人のおかげで毎日が新鮮かつ勉強できる環境ばかりで、たまらなく楽しかったです。ドイツで出会った友人とは一生付き合っていくし、一緒に旅行にもまた行こうと話しています。友達は財産なので、どんどん交流してください。

食生活

 食生活は、和食は一年お預けかと思いきや、さすが和食、もちろんドイツでも何でも食べられます。ボーフムから電車で40分ほど行ったところにあるデュッセルドルフには、日系企業が数多く進出しています。そのため日本食レストラン(ラーメン屋・定食屋・居酒屋・寿司屋など)がたくさんあり、またアジア人向けスーパーも数件あるので、割高ですが母国の味に困ることはありません。しかしながらドイツ(ヨーロッパ)の食べ物も美味しいし安いので、自分の食べたいように生きられます。特にパンとチーズとビールは絶品!

3.「学ぶ」とは

授業

 ドイツでは様々な国の人々と共に学んできましたが、学びに対する貪欲さと言うか「姿勢」が明らかに違うことに気が付きました。例えば授業中の姿勢。わからないことやおかしな点があったらすかさず自発的に納得いくまで先生に質問をしていました。僕自身も見習って真似をしていたら、知らず知らずのうちにそのスタイルと学びに対する貪欲さが身に着いていました。授業のスタイルが日本とは違い、教師と学生とが「対話」をしているかのように感じ、新鮮かつ毎日が楽しかったです。もちろん携帯をかまっている人や居眠りをする人(ドイツでは厳禁)は0に等しいくらい居ませんでした。授業は内容も盛りだくさんのため、クラスによっては雰囲気も内容も異なりますが、予習復習しておかないとついていけなくなるだろうと感じました。この恵まれた環境のおかげで、専門外のドイツ語でも僕自身かなり成長することが出来たと実感しています。

「学ぶ」理由と目的

 ドイツでは教育課程のシステムが日本と異なり、かなり早い段階(年齢)から将来へのステップの選択に迫られます。自分の学ぶことが卒業後の将来の職業に直結するからです。例えば、生物学を学んでいるとしたら、銀行員になることはまずないです。一方で、別の友人は自国での労働・経済環境の状態が良くないためにドイツで働くことを選択し、かつ自身の経済的にも相当大変な思いをしながらもこの地でドイツ語を習得するために学習に励んでいます。僕がドイツで出会った友人は、多くのものを背負っている人や、これに興味がありこの職業に就くために学ぶ人など、なぜ今自分はここで学んでいるのかを理解して目的をもって学んでいる人が多かったです。そのため自分にとって刺激的な毎日を送ることが出来ました。目的意識というか。なぜ学んでいるのか、「目的」を持つことは学びにおいて必要なことだと改めて気づかされました。なぜ今これをしているのか、これをすることでどうなりたいのか、常に自分に問いかけてみると違った世界が見えるかもしれませんよ。

 ※あくまで「個人的な見解」なので人それぞれ見るもの学ぶもの目的は違うので、ぜひ自分の目で確かめるために身を投じて経験してほしいです(笑)

4.旅行

 僕は休暇中も授業を取っていたのであまり多くはないですが、休暇を利用して旅行を友人としました。ヨーロッパは国境がないので(EU加盟国)、簡単に国と国とを行き来できます。それでもLCCが普及しているので、各国へ格安で旅行することが可能です。例えば、ロンドンへはたった10ユーロ(約1300円くらい)で行くこともできます。僕が旅行した中で思い出に残るスペインを紹介します。スペインでは僕は約1週間滞在しました。トマト祭りに参加したり、ガウディの建築物を見たり、ひたすらワインを飲んだり...と、最終日搭乗直前に半年分の思い出が詰まったiPhone6(まだローン残ってる)を掏られてしましました。噂に聞く、スリです!生計を立てられるレベルのプロなので、気を付けてくださいね。

 旅行でもう一つ嬉しかったのは、両親とドイツを旅行できたことです。集大成と言いますか、自分が一生懸命学んできたドイツ語を使って両親を案内できたことは一生忘れないと思います。親孝行ではないですが、親孝行をした気持ちになりました(笑)

5.最後に

 この一年間のドイツでの留学で得られたのは、単に語学力や経験だけではないです!国も人も違う、数え切れないほどの多くの出会いに恵まれて、たくさんの友人が出来ました。自分が動き出せば、見えてくる世界や環境が思い掛けないほど素晴らしいものに変わっていきます。もちろん友人と文化の違いやモノの見方の違いからぶつかることもありました。しかし、受け入れて認めて理解したことで、価値観が変わり変化にも対応できるようになっただけでなく、新しいことに挑戦する自信と勇気がつき、自分の意思をはっきりと伝えることも出来るようになりました。ドイツでの生活のおかげで、将来の夢やライフプランについても明確になりました。携わってくださった皆様に心から感謝しています。ありがとうございました。

6.留学を考えている人へ

海外にはチャンスがあります。今ある環境から思い切って飛び出してみることを、僕は自信をもっておすすめします。全ては、やるかやらないか、です。人それぞれ夢や目標があって、どんな選択をしても正解です。なので、海外で学び生活するという貴重な経験の中で、どんどん挑戦してたくさん失敗してきてください!その先に必ず見えてくるものがあります!

Du schaffst das ganz sicher!