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【中国】留学生活3カ月が経過して

【派遣先】河北大学 【留学期間】平成28年2月~派遣中
人間発達文化学類2年 鈴木 みどり

 中国に来て、早いもので3カ月が経過しようとしています。こちらに来て、1カ月はとまどいや寂しさを経験し、ホームシックにもなりました。しかし今は友達もでき、生活にも慣れました。

勉強面について

 私たち留学生は、クラス分けの筆記テストを受け、自分のレベルにあったクラスに入ります。しかし、日本人は漢字を見て意味を推測できるので点数が良く、私は自分の能力より少し上のクラスに振り分けられました。もし自分に合わないと思ったらクラスを変えてもいいのですが、せっかくの機会なので挑戦してみようと思い、そのまま留まりました。
 しかし、最初は先生の言っていることが分からず、しかも他の生徒は理解しているようなので毎日劣等感を感じました。明らかにクラスで一番中国語が出来ないのは私でしたし、クラスメイトが話しかけてくれても、あまり意味が分かりませんでした。
 そこで私は、とりあえず授業に後れを取らないように、予習を欠かさないようにしました。予習をすることで授業中余裕が出て、時々発言や質問が出来るようになりました。
 また、ロシア人のルームメイトの話す中国語は、比較的ゆっくりで理解できたので、なるべく話しかけて会話の練習を心がけました。会話の途中に分からない単語があると、電子辞書を使って教えてもらいました。部屋で二人きりなので、教室よりリラックスして話すことが出来ました。慣れた後は、必要最低限な会話だけでなく、「給料の高い仕事とやりがいのある仕事どっちがいい?」など、意見を言い合うような質問をして、話す力をつけようと努めました。時には「この先また戦争が起こると思う?」など、やけに深刻な話題を投げかけられますが、勉強になります。
 また、他の留学生が「部屋の中で勉強していたら、日本にいるのと変わらないじゃないか。外に出て話さないと。」とアドバイスしてくれたので、今は会話から中国語を学ぶことに重点を置いています。
 河北大学には多くの日本語を学ぶ学生がいて、留学生のつてをたどれば必ず知り合うことが出来ます。私は二人の中国人に声をかけ、相互学習をしています。
 場所は学校のカフェで、時間はだいたい二時間、一時間は中国語、一時間は日本語しか話さないというルールで会話の練習をします。最初は自由に話していたのですが、もっと充実させるために話題を決めてから学習に臨むことになりました。
 最近話したテーマは「日本と中国の『ありがとう』についての文化の違い」です。なぜかというと、中国人の友達の間では、あまり「ありがとう」や「ごめんね」という言葉を聞きません。
 しかし、私と日本の友達の間では、比較的頻繁に使うので、なぜそのような違いがあるのか気になり、話題に選びました。
 この勉強会は、語学だけでなく文化や考え方の違いも学べるので、面白く有意義な時間です。
 また、毎週カフェで話すこと自体とても楽しいです。勉強会の後は家に帰り、新しく知った単語やネイティブの言い回しを書き留め、次の勉強会で使えるように覚えます。
 私はまだ中国に来たばかりで、聞き取り能力が高くないため、中国人の友達はゆっくり話してくれていると思います。最終的には中国人の会話の中に混ざれるまでのレベルになりたいと思います。
 

 そのような生活を3カ月続けているうちに、最近先生やクラスの友達とのコミュニケーションに困らなくなってきました。様々な国の友達と話すと、普段陽気に遊んでいるように見える人も、将来についてしっかり考えをもっていることが分かり、良い刺激を貰えます。
 また、授業で毎週前に出て発表しているせいか、私も中国語を話すことについて少しずつ自信がつき、授業中も積極的に発言や質問が出来るようになりました。先生にも進歩したと言ってもらえ、いろいろ試してよかったと感じました。この勉強法を続けつつ、さらにいい方法を探していきたいと思います。

勉強以外の体験について

 留学の醍醐味は、語学以外の体験もできることだと考えています。私はこの3カ月で、2つの面白い体験をしました。
 1つ目は北京に旅行に行ったことです。この旅行は日本人、インドネシア人、スリランカ人の友達と行きました。
 電車の切符を買うのが遅かったので、私たちは「席無し」の切符しか買えず、床に上着を敷いて座って行きました。電車内の様子を見ていると、席無しの切符を買って乗ったにも関わらず、人の席に座る人がとても多かったです。私も試しに人の席に座りましたがすぐ人が来て席を立つことになりました。
 北京では美味しいイスラム料理を食べました。中国にはムスリムがたくさんいるので、ムスリムのためのレストランも充実しています。その後、動物園や天壇という世界文化遺産の建物を見ました。私が面白いと思ったことは、天壇の近くにたくさんベンチのような座る場所があるのですが、そこにはたくさんのお年寄りがいて、楽器を演奏したり、謎の踊りを延々と踊ったり、思い思いに楽しんでいました。お年寄りは無料でそこに入れるので、皆の憩いの場所になっているそうです。
 そしてそこで様々な活動をするお年寄りも、観光地の名物の一つになっているので、お互いに利益があります。そこにいるお年寄りはとても自由で楽しい感じがして、正直、天壇自体よりも見ていて楽しかったです。中国にいる間に、よりたくさんの場所に旅行に行きたいと思います。

 

 2つ目は中国人の友達の家に泊まりに行ったことです。
 日本人の先輩に中国人の友達がいるので、先輩と彼の家に遊びに行きました。広くてきれいな家で、おばあさんとおじいさんが暖かく迎えてくれました。
 1日目は長い時間おばあさんと話したり、夜には手作りの餃子をごちそうになりました。夜は皆で散歩に出かけ、広場でよく中国人が踊っている「広場舞」というダンスに参加しました。簡単な動きを延々と繰り返すのですが、なかなかいい運動になります。ずっと興味があったので経験出来て嬉しかったです。
 2日目には、おばあさんが植物園に連れて行ってくれました。帰る時には、「また来なさい、その中国人の友達がいなくても来ていい。」と言ってくれ、温かい気持ちになりました。
 実はその中国人とは、泊まりに行くその日に初めて知り合ったのですが、思い切って先輩の誘いに乗ってよかったと思いました。
 しかし残念なことは、おばあさんやおじいさんの話す中国語が、ほとんど分からなかったことです。先輩は大部分理解できたようでした。おばあさんにも、「あなたは全然わかってないようだね。」と言われてしまいました。やはり中国人と留学生の中国語は全然違うと思い、より多くの中国人との交流が必要だと痛感しました。

留学を考えている方へのアドバイス

 まず、一番伝えなけれなばならないことはお金についてです。
 中国の物価・生活費は高くありません。しかし、来たばかりの頃は初期費用がかかるので、大目に持ってきてください。30万円あれば心配ないでしょう。
 私は、情報収集を怠って少額しか持っていかなかったので、最初から先輩に大量に借金しました。
 そしてクレジットカードはVISAカードを強く勧めます。私はmasterカードを持っていきましたが、なんと、一か所の店でも使えませんでした。ATMに使えると書いてあっても、使えないことが多いです。ネット上の情報と、実際の状況が違うこともとても多いので、気を付けてください。
 VISAカードは、大きい店ならほとんどの場所で使えるようです。カードに関しては、大分苦労したので、是非気を付けてください。

 学習面については、日本にいる間に、勉強しておけばしておくほどいいと思います。
 もちろん中国に来てから始めて、今すごく流暢に話している方がたくさんいますが、ある程度勉強してからくるほうが、苦労が少ないと思います。
 3カ月生活しただけでも、今まで勉強したことで、役に立ってないことは一つもないと思えるほどです。
 覚えた全ての単語が役に立ちます。この前勉強したことを、会話で使えたときの嬉しさはとても大きいです。 そういう意味でも、少しでも中国語をやってから来るといいのかなと思います。
 
 そしてホームシックについてです。私は、来たばかりの頃は正直分からない事ばかりで、日本にいた頃のように、明るくいれなかったこともありました。もともと新しい環境が得意で、心配事がないタイプの人はならないかもしれませんが、私はそうではないので、一週間ほどホームシックに悩みました。
 その時は、とりあえず意識して明るくいることと、日記を書くこと、人と連絡することで乗り切れました。
 日記を書くと考えを整理できますし、書き終えるころには不思議なことに明るい考えに変っているので、とてもおすすめです。
 あとはskypeで家族とたくさん話し、励ましてもらいました。そして私の場合、クラスの他の留学生も丁度ホームシックにかかっていたので、よくメールをして慰め合いました。辛かったときは「一生懸命に頑張っているから悩むんだ」と思い、気持ちを楽にしました。今はとても楽しく過ごしているので、もし留学中に辛くなっても、少しの心がけで必ず楽しくなると思ってください。

 今3カ月が経過して、留学の生活や勉強のスタイルを確立することができました。残りの留学生活も、興味のある事には何でも参加し、たくさんの挑戦や経験をしたいと思います。